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書籍『校長・教頭からのメッセージ事典』(児島 邦宏 編集、柳 辰男 編集、中西 朗 編集、教育出版)より

このページは、書籍『校長・教頭からのメッセージ事典』(児島 邦宏 編集、柳 辰男 編集、中西 朗 編集、教育出版)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・ダイヤモンドを削ったり、磨いたりする時は、同じダイヤモンドを使います。磨き合うわけです。これと同じことは、人間にもあてはまります。(中略)ダイヤモンドがダイヤモンドでしか磨けないように、人間は人間によってしか人間らしくなることはできないのです。


・『何もしない人には過失はない。しかし、何もしないほど大きな過失が人生にもあろうとは思えない』


目標を大きく持つことも必要ですが、身近な足下にある課題を解決することが大切でしょう。


・名人という人は、決して満足せず、「もっとうまくなろう、もっと上手になりたい」と、常に向上をめざします。ここに名人と凡人の差があるように思います。


・子どもに意欲をもたせる秘訣(中略)

三過(過保護・過干渉・過期待)は子どもをだめにするもと(中略)

子どもは自分の手でやってみて、成功したり失敗したりする中から育つものです。「聞いたことは忘れ、見たことは覚え、やったことは身につく」といわれるゆえんです。危険な行動以外はできるだけ我慢して、口出しすることはひかえたいものです。


・価値観は一つではないことを知ること


・王選手が通算で868本の本塁打を打ったことは有名ですが、三振もたくさんしています。1,319回というのは歴代5位なのです。1位がだれか知りたいですか。広島カープにいた衣笠選手で、通算1,587回です。(中略)


力いっぱい振らなければ、本塁打はうまれません。当然、空振りの危険がつきまといます。空振り三振を恐れては本塁打を数多く打つことはできないのです。


・「冬」というのは、自然や生命の魂が「殖える」という「殖ゆ」からきた言葉だといわれています。冬の間に、自然や生命がどんどん殖えて、つぼみとなっているわけです。


・一緒に立ち上がろう(中略)

赤い服を着ている女の子が、ボールを追っかけているうちに転んでしまいました。女の子は、ワーンと大きな声で泣き出しました。(中略)その姿を見て、近くにいた黄色い服を着た女の子が駆け寄りました。(中略)


その女の子は、倒れている女の子のそばまで行くと、自分も倒れたのです。そして、倒れている女の子の顔をのぞき込み、にっこり笑い返しました。(中略)


自分の倒れて相手と同じ立場に自分を置いて、にっこり笑って励まし、泣きやなんだあとに手を差し伸べ、一緒に立ち上がったのです。


・なぜ、お母さんは左胸に赤ちゃんを抱くのでしょうか(中略)

ドクターは生まればかりの赤ちゃんに、大人の心臓の音のレコードをずっと聞かせる実験をしました。するとミルクを飲む量には変わりはないのに、体重も増え泣いている時間が少なかったことがわかりました。赤ちゃんはお母さんの心臓の音を聞いて安心して気持ちよくなります。


・中国にこんな言葉があるそうです。「一怒一老、一笑一若」、つまり1回怒ると一つ年をとり、反対に1回笑うと若返るという意味です。(中略)最近の医学の説明によるとこうです。怒り緊張すると「ノルアドレナリン」というホルモンが分泌されるそうです。(中略)人間の体には有毒で、体を老化させるそうです。


反対に笑うと脳内に分泌されるホルモンもあります。「エンドルフィン」というホルモンがその代表的なものだそうです。(中略)「エンドルフィン」というホルモンは、若さを保ち、がんをやっつける最強の脳内ホルモンだそうです。


・読書の三つの効用(中略)

第一の効用。その本の著者と対話すること。(中略)
第二の効用。読書のいいことは、いつでも、どこでも、相手入いらずにできること。(中略)
第三の効用。本を読むと顔がひきしまって美しくなるということ。『本を読んでものを考えた人と、全く読書しない人とは明らかにちがう。読者家が精神を集中して細字を見るためその目に特殊な光を生じその顔を作る』(小泉信三)


・難有り、有難し


●書籍『校長・教頭からのメッセージ事典~話例・文例中心』より
児島 邦宏 編集
柳 辰男 編集
中西 朗 編集
教育出版 (2000年1月初版)
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