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柴田 敬三 氏 書籍『売れない本にもドラマがある~ある小出版社の16年』より

このページは、書籍『売れない本にもドラマがある~ある小出版社の16年』(柴田 敬三 著、ほんの木 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・タレント本には販売のイロハがあって、私は勝手に知っていた。①レコード会社とタイアップして、そのタレントのレコードチラシを本に投込む代わりに、レコードに写真集の発売、購入申し込みチラシを投げ込んでもらう、いわゆるバーターチラシがひとつ。②次に、そのタレントのファンクラブ(たいてい1万人ぐらいの会員がいる、最も熱狂的層)の会報発送時に、チラシを同封してもらう。③そして、コンサート会場の入口で、入場する客にチラシを渡すという方法。この3つのパターンを完全にやり切って、さらに、各芸能系の雑誌で取材とかからめて、写真集が発売されたことを電話番号入り(当社の)で掲載してもらえば、ほぼ、当時の戦略は完璧だった。


・取引先の大手取次には、「ほんの木」の取引口座がない。調べていくと鈴木書店にのみ「ほんの木」の取引口座があった。鈴木書店経由は、めんどうだし、マージンが分割される。ということで「ほんの木」に大手・中型取次店から電話が入って、ありがたい具合に「この契約書にサインを!」となったわけである。


・中森明菜への印税10%(本体価格に対する)

※中森明菜著 ビジュアル写真ブック クロス・マイ・パーム


・「中森明菜写真集 MY LIFE」(中略)

書店に出荷してもなにせ本が重いため、読者が簡単に買いにくい。持ち帰るにも2キロぐらいある。立ち読みもできず、(シュリンクパックをしているため)豪華本の難かしさに出くわしてしまった。(中略)


重たくて、立ち読みでは中を見せられない、しかも高価な写真集のは、実は通販が一番と、少したってから気がついた。


・生協というのは、やはり中心は消費財、日用品、野菜やトーフなどの食であることを知らされた。本は非日常品、そう売れない。また案外、生協仲間の本は組合員に売れにくいらしい。


・この頃から、編集すること以上に重要なのが、営業、販売することであり、売るための様々な手法を本を作る際に仕組みとして工夫してゆくことが実に大変な仕事なのだと思い知るようになった。

※「実践市民ボランティア・ガイド」
1994年5月18日刊


・「大量失業時代 負けるな日本のサラリーマン」
1995年8月15日刊(中略)

1997年11月17日に北海道拓殖銀行が倒産、続いて11月22日、山一証券も倒れた。この時すぐ、全国約3000店の書店に、山一証券社長の記者会見の様子を報道した写真をイメージカットに、「大量失業時代負けるな日本のサラリーマン」のタイトルを大きく出して、注文書ファックスを送信した。(中略)


このファックスはヒットした。約1700冊の本の注文が全国の主要書店から入った。(中略)


が、それでも注文分1700冊の50%は、やっぱり後日、「ほんの木」に再び戻った。


・取次(中略)当社は現在7社にお願いをしている。条件は、大体67~68%の正味(額面契約上の卸し率)で、委託と言って、納品後、売れた分だけ6ヶ月先に収入が発生する。が、納品時に「歩戻し」という、契約書には無い申し合わせのような、取引発生金とも考えられるお金、新刊委託部数×本体価格の約5%を支払うことになっている。(中略)


従って、合算すると、取引条件は62%掛~63%掛となる。


・出版界で再販制度が万一撤廃されたりしたら、出版だけでは食べられなくなる、という将来への不安から、出版以外にも手を出したのだが。


・新しく本を出す人に対して期待することのひとつが、自分を本を人に売り込めるか、という点がある。つまり、例えば講演会をやって欲しいといわれる人か。集客力があるか、おもしろいか、ためになるか、共感の根を張れるか。そこで自分の本をいやらしくないていどにPRできるか、という点である。


・当社の書店に於る本の販売と、宅配、生協等の卸しルート及び直接小売での通販による、非書店系の本の販売比は、約3対7になっている。


・絵本専門出版社だと、全国の絵本店や書店の児童書コーナーにネットワークがあったり、図書館へ売り込む営業、幼稚園などに入れてゆくシステムなど強力な営業組織が全国を回っている。


・シュタイナー書籍の品揃えに定評の京都の三月書房


・リデュース(減らす)、リユース(再利用する)、リサイクル(再生利用する)。これは万国共通の地球環境対策法である。


・安定しないと、月々の定常的な支払いに窮する。だから、雑誌をやる出版社は後を断たない。一度売れると、毎月(毎週)部数が安定する。広告が期待できる。新聞も同じだ。従って、再販制度が必要不可欠な基盤になる。(中略)


雑誌に比べ単行本は大変だ。単行本はたいてい水もので予定通りの売上げが定期的に出るわけではないからである。


・書店で本をもっと売れるようにするために企画を考えてみる。(中略)第3に本のナビゲーターという役割のメディアが必要な時代ではないだろうか。本の種類が多くなればなるほど、困るのは読者である。読者にジャンルごとに中身のわかるナビゲート・メディアが必要であろう。


●書籍『売れない本にもドラマがある~ある小出版社の16年』より
柴田 敬三 著
ほんの木 (2002年10月初版)
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