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一龍斎 貞水 氏 書籍『心を揺さぶる語り方~人間国宝に話術を学ぶ』より

このページは、書籍『心を揺さぶる語り方~人間国宝に話術を学ぶ』(一龍斎 貞水 著、 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・我々から見ていて、お客様がもっとも拒絶反応を示すときというのは、はっきりしている。らしくない話し方をするやつが出てきたときです。(中略)だから、我々は、まず「『らしく』しなさい。『ぶる』んじゃないよ」と、必ず言うんです。前座は前座らしくしゃべっているのがいちばんいい。


・お茶汲み一つにも、雑巾がけ一つにも、その人の人間性が表れているのものです。それと同じものが、話し方の中にも出るんです。(中略)


たとえば、夏、暑い中、師匠がのどを渇かして楽屋へ入ってきた。これからすぐに本番で、着替えて舞台へ出て行かなきゃならない。そういうときに出すお茶は、どんなお茶か?言うまでもありませんが、熱湯でいれて、すぐには飲めないようなお茶を出す人はダメです。少しぬるめに、しかも美味しくいれて、それでさっとのどを潤していただきたい。


・話というのは、自分が何を言ってかではなく、相手にどう伝わったかが大事です。


・過度の緊張を防ぐためにもう一つ有効だと思うのは、「絶対に失敗してはいけない」なんて思わないことです。余計に緊張して、失敗しやすくなりますから。これも普段からの心がけで、「失敗は必ずするもの。その経験を活かそう」とする姿勢が大事です。


・人間関係の基本は、自分が変われば、相手も変わるということです。


・日によって体調が悪かったり、気分が違ったりということがある。生きて変化するお客様が相手ですから、こうすれば必ず成功するという法則はありません。育ってきた風土が違えば、反応も違う。東京と大阪でやったら、それぞれ異なった反応が返ってきます。


・「西郷さんの銅像、あの向きですがね、向き。あれ、何向きだか知ってます?」
そこで少し考えていただく。
「夏向きです」
浴衣を着ているから・・・・・・なんという冗談も交えながら。


・話を聞いているときには、本を読むのと違って、頭が疲れても一休みするわけにはいきません。だから、その一休みの場面を語り手が用意してあげなきゃいけないんです。


・人を感動させる、(中略)人の心を暑くさせる、揺さぶるような話をするためにはまず必要なのは、それに近いものを自分の中に養うことです。つまり、自分がまず感動する。そのことを言いたいという気持ちを熱くさせておく。そのために必要なのは、勉強と体験でしょう。


・自分らしさというのは、それ自体を出そうと思って出すべきものじゃありません。一生懸命に表現しようとした結果として、自然に醸し出されるべきものです。


・人の心が動くのは、詳しく説明したときとは限りません。共感したり、自分で考えたり、我が身に置き換えて想像したりしたときです。


・詰め込みすぎ、先を急ぎすぎてはいけません。「間」がなさすぎる話では、お客様が心を動かさせる暇もありません。(中略)お客様のこころを動かす話術には「間」というものも肝心だと思います。それが抜けていると、「間抜けの話」と言われる。


・伝統的な日本語は、美しいものです。日本人は四季の風景の中に人の心を見出し、また人の心の中に風景を見出してきました。


・「俺に礼なんか言うな。自分で努力して真打ちになったんだから。俺にしてもらったことで、有り難いなと思ったことがあったら、それをこれからは後輩たちにしてやりな」世の中、そうやって上手く回っていくものです。


・人がいちばん共感しやすいのは、誰でもするような失敗談です。成功している人ほど、そういう話に魅力が出ます。(中略)人一倍失敗をして、馬鹿なこともやって、恥もかいて。でもそこから学ぶことがあった。


・公衆面前で部下を侮辱して何とも思わない人、良いところより悪いところに目を向ける上司は、いずれ失脚していくのが世の常です。


・声柄(こえがら)というのは、持って生まれた、その人が武器とするべきものの一つです。無理に変えようとすることはありません。


・現場で役立つ話術は、現場でしか学べません。それをいかに集中して見て「盗む」か。その真剣さによって、上達の早さが違ってくる(中略)


あまり「教えてくれ、教えてくれ」と言うものじゃありません。簡単に教わったこととうのは、それだけ早く忘れます。そしてまた、教わらなくてはならなくなる。


・日本語で話をするということの難しさを、寄席の芸人ほど分かっている連中はいないからです。そこには、数百年かけて磨かれてきた日本の話芸の伝統と、その日その時ごとにお客様方と真剣勝負をしている、芸人たちの創意工夫があります。


・「時は金なり」と言った人があります。一七〇〇年代にアメリカで活躍したベンジャミン・フランクリンという政治家です。


・「人間国宝になって、師匠を超えたと思われますか?」と尋ねられたことがありますが、師匠というのは、超えるべきものじゃありません。自分が何歳になっても、親は親であるのと同じように、自分が真打ちになろうと人間国宝になると、師匠は師匠なんです。常に仰ぎ見て、お世話になった恩を思い、その下で自分を謙虚にさせるべき対象です。そういう存在を持てているのは、自分にとって、幸せなことだと思います。


●書籍『心を揺さぶる語り方~人間国宝に話術を学ぶ』より
一龍斎 貞水 著
日本放送出版協会 (2007年8月初版)
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