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杉山 恒太郎 氏 書籍『クリエイティブマインド』(インプレスジャパン 刊)より

このページは、書籍『クリエイティブマインド』(杉山 恒太郎 著、インプレスジャパン 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・ブックプランナーの松永光弘くん


・想像力とは無からなにかを生み出す(つまり、ほんわか夢見る)ことではなくて、いつのまにかありふれた常識にとらわれ、がんじがらめになってしまっている自分に気づき、物事を本来の姿(イメージ)に引き戻す力である

※フランスの哲学者バシュラール


・だれも見たことのないようなすばらしい作品は、いつも自由な精神から生まれる。(中略)


音響楽器のCMなのに、音楽が一切流れない。そのときの常識に対してのちょっとした裏切りですね。(中略)斬新だといわれるような作品は、えてしてこうやってなにかのシバリを乗り越えたときに生まれるものなんです。


・エビフライの尻尾のような役割を果たす部分が、表現やアイディア、企画にはかならずといっていいほど必要なんです。一見すると意味がなさそうなのだけど、そぎ落とすととたんに全体の魅力が半減してしまうもの。ぼくはこれを「必要なムダ」と呼んでいる


・消費者の心になんらかの価値変容を起こさないものを「広告」とは呼ばない。(中略)世の中に新しいものの見方を提案することです。


・「馴質異化(じゅんしついか)」(既知のものを新たな視点から見ることで新しい着想を得る)


・不安はお友だち。(中略)もし不安がなかったら、ぜったいにいい仕事なんてできるはずがないとぼくは思うんです。(中略)不安があるから、自分の力を振りしぼるし、甘えがちな自分を鼓舞して高めていくことができる。とくになにかを生み出す仕事には、ないと困るものだといえる


・「教養」は、英語だと「リベラルアーツ」。つまり、「自由になる技術」。知識は人を自由にする。


・世の中には情報はたくさんあるけれど、そのままでは文字どおりのインフォメーションであって、すでにだれかのものです。それを自分で熟慮して編集したものが知識。そして、さらにそこから発酵して、ジャンプしたものが智恵になる。この智恵や編集された知識が、いわば教養じゃないかな。


・巨大なシステムは便利さや快適さを与えてくれるが、幸せや尊厳は与えてくれない(中略)

※社会学者の宮台真司さん談

効率や理屈だけでは、やっぱり幸せを生み出すような答えは導き出せないんです。


・『評伝 黒澤明』(堀川弘通著、毎日新聞社)によれば、映画監督の黒澤明さんは、「いいか、記憶は創造の母だぞ」といっていた(中略)要するに、思いつけるかどうかじゃなくて、思い出せるかどうかが重要。ということは、思い出せる材料が自分のなかにストックされていなくてはいけない。


・カンタンにいうと、どういうこと?

すぐれた企画は、ほとんどがひとことでいえます。逆にいうと、「こういう企画です」とひとことでいえないような企画は、世の中に対して説得力がないともいえる。(中略)そういう意味で、ぼくが大切だと思っているのが、タイトルです。


・「変わらないために、変わる」

※ヨーロッパの古い格言


・引きずられて変えられてしまうと、自分のいちばん大切な芯の部分を失ってしまいかねません。だから、変えたくない部分を変えずにおくためにも、先に自分から変わるんです。


・かつて天才と呼ばれたCMディレクターの杉山登志さんに関する本に『CMにチャンネルをあわせた日』(パルコ出版刊)というものがあるのですが、実際に当時は、まるで好きなテレビ番組を選んで見るように、好きなCMを見るためにチャンネルを合わせる人もいたんです。


・自己模倣は、最大の敵。(中略)これが「成功体験」になると、じつは意外と邪魔になることがあります。大きな成功を収めると、どうしてもそのときのことを頼りがちになるんですよ。


・必勝パターン(中略)おまけに似たようなことをくり返すと、いずれ世の中からも、まわりからも、飽きられてしまいます。仕事をつづけていくことを考えれば、成功体験にこだわることなく、早く脱皮しなくちゃいけない。


・長きにわたって結果を出しつづけている人たちは、ひとつの成功をいつまでもありがたがったりせずに、むしろそれを壊して、絶えず新しいやり方を模索しつづけています。


●書籍『クリエイティブマインド~つくるチカラを引き出す40の言葉たち』より
杉山 恒太郎 著
インプレスジャパン (2011年10月初版)
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