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為末 大 氏 書籍『走りながら考える~人生のハードルを越える64の方法』(ダイヤモンド社 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『走りながら考える~人生のハードルを越える64の方法』(為末 大 著、ダイヤモンド社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・日本人はどうも正解を求めたがる傾向にあるけれど、現実はそうはいかない。どこまで掘り下げても新しい情報は出てくるし、かつ瞬間ごとに状況は変化する。(中略)

だからこそ、どこかでリミットを決めて決定しなければいけない。


・自分のいるところから動けないのは、正解を求め過ぎるから。革新を求め過ぎるから。(中略)成功よし、失敗なおよし。


・自己評価をするとき、自分の基準がメインで、他者の目線をサブとして参考にするのならいい。でも、他者からの評価がメインで自分がどう思うかがサブになるのは本末転倒だと思う。そこに自分はなくて、あるのは他人の評価、目線。


・「面白いことなんて全然言えませんけど」という人は、「あんた、つまんないね」と言われたくない人。自分についてネガティブなことを書いたり言ったりするのは、本当は自分が触れてほしくないことの裏返し。無意識に自分が張る予防線 。


・自分を許すということの本質は、相手に期待をしないということ。(中略)自分を許してあげるのは、立派だからではなく、優れているからではなく、みんながすごいと言うからでもない。ただ、ありのままの自分を認めてあげること。あなたとして生きていることを、ただほめてあげること。


・あきめた数が多いほど、成功しやすい(中略)

そのバランスは、何をあきめて、何をあきめないかという選択にかかっている。


・世の中にはどうしようもないことがたくさんあって、そこに出口がないなら、どうにかしようがあることに努力や時間を割いていったほうがいい。


・あきらめたものが多いほうが、ひとつのことに集中投下できる。それゆえ成功しやすい。


・自分は弱い。そのことを知らなければ本当の意味で強くはなれず、そのことから逃げれば、弱さを隠し、言い訳をして生きるしかなくなる。


・弱い自分ではダメだから「強くなる」という言葉を掲げてしまったら、今の自分を否定し、責めていることになりはしないだろうか? 弱い自分は無意識のところで傷つけ、追い込まれ、結果として苦しくなってしまう。


・前向きなことを言えば言うほど、今の自分が否定されていくのだから。


・欠点には存在理由がある(中略)

理屈で考えれば、短所を直せばそれで万事OKと思えるけれど、そこを直せば今度は別の箇所に影響が出る。(中略)欠点が欠点だけで存在しているのではなく、長所とセットになっていることがほとんど


・負けや失敗は思っているよりも悪くない。勝ちには負けがつきものである。


・結果に依存しすぎていると、人生なんてほとんど意味がなくなってしまう。


・恋の成就だけに執着がある人は、失敗したとたん「もうあんな思いはしたくない」と次のチャレンジが遅くなったり、怖くなったりする。「自分のどこが悪かったのか」という粗探しを始め、失恋自体が重い意味を持ち、自分で自分の心に深刻な傷をつける。


・一番を目指している。そのこと自体が幸せなのだ。(中略)

結果こそすべてだと思って徹底的にやった結果、それでもなお結果が出ないという経験をする。目の前の現実を理解し、自分を次に向かわせるには「結果がすべて」ではないと思わなければ自分が前に進めない。


・高みを「目指した」からこそ見える景色がある。(中略)

負けるのが分かっているから挑まない。結果重視ではないけれど、過程重視でもない。そんなことを耳にすると、違うんだよな、それじゃないんだよなと思う。(中略)


そういう子たちの話を聞いていると、世の中の流れから降りてしまっている割に、発言欲求が強く、自己顕示欲が強い。言いたいことが多いのは、何かが足りていないことを強く思っているからで、あきめているようで、実はあきめていない。


・人には可能性があり、そして限界がある。人生で進むべき方向はひとつではなく無数にある。そして、何かに限界を感じるのは次の世界の可能性を広げることだったりする。


・僕は18歳からコーチをつけず自分一人でやってきたこともあって自分を観察することには長けている。自分を客観視できる一番のメリットは自分の「崩れ際」がわかること。


・そもそも人から教えられるばかりだと、人間の感覚が鈍り、どこかぼんやりしたままになってしまうのだと思う。


・休むことイコール怠けることと思っている「旧モデル」も存在する。


・人間は「知識」ではなく、体にいいもの、よくなるもの、心地いいものを本能としてすでに「知っている」「感じている」のかもしれない。


・心を抑えつけずにコントロールする(中略)

建設的に自分をコントロールするために、感情を文章に落とし込んで見ることは重要だと思う。もしくはちょっとずつ人に本音を話してみる。


・心を抑えつけずにコントロールする(中略)

「こんなふうに思っちゃいけない」とか「こんなことを考えるなんて」「これは言ってはいけない」みたいな抑制をすればするほどバネのように反発力も強くなる。


・時々本音を解放させてあげることで、自分自身が解放される。


・現役時代、ちょっとしたスランプに陥ると、ついこれまでと同じ練習を継続したり、自分が好調だったときの練習に戻ろうとする癖があった。(中略)

しかし「元に戻そう」とか「好調だったあのときのように」という発想は、チャレンジしに行く意欲を奪い、形だけのルーティンに逃げているともいえる。


・宇宙の法則は僕らに、「すべてのことは常に変化していて、停滞はない」と教えてくれる。「自分が最高だったあの頃」には戻れないという残酷な真実があるとともに、スランプや今の「最悪」もまた、停滞などではないのだ。


●書籍『走りながら考える~人生のハードルを越える64の方法』より
為末 大 (だめすえ だい) (著)
ダイヤモンド社 (2012年11月初版)
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