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清水 泰行 氏 書籍『「糖質過剰」症候群 あらゆる病に共通する原因』(光文社 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『「糖質過剰」症候群 あらゆる病に共通する原因』(清水 泰行 著、光文社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・昔は「社長さん」くらいしか太っていなかった。現在ではそこら中に肥満の人を見かける。今では逆に、社長さんの方がスリムな体型である。


・薬をたくさん飲んでいても根本的に治すことができない病気がいっぱいある。病気にならなくとも、原因不明の体調不良を感じてる人も大勢いる。一体、何が起きたのであろう。人類は何を間違えたのだろう。


・糖質を過剰に摂取したことが原因で起きる病気を、この本では「糖質過剰症候群」と呼んでいる。


・以前であればパッケージには「カロリーゼロ」や「低脂肪」の文字が並んでいたのに、今や「糖質オフ」や「低糖質」などの表示が多くなった。


・糖質は、簡単に言えば、炭水化物から食物繊維を引いたものだと思えばよい。


・実は糖質は、体を構築するものでもなければ、生き延びるために必須のものでもない。なぜなら、人間の体には、その他の栄養素を使って糖質を作り出すメカニズムがあるからである。だから、糖質は必須の栄養素ではない。ただし、タンパク質や脂質は必須の栄養素である。


・通常の糖質過剰の食事をしていると、高血糖になっても何も感じずにわからないが、糖質制限を始めた後で、たまに糖質を摂ったときに高血糖状態になると、ものすごく気分が悪くなったり頭痛がしたりする。


・糖質制限に対する反応はいまだに鈍い。アメリカやヨーロッパでは、ようやく糖質制限が糖尿病の栄養療法の一つとした認められたが、日本糖尿病学会はいまだに(2019年4月現在)カロリー制限だけを栄養療法の基本としている。


・医学部教育ではほとんど栄養の勉強はしない。だから医師になった後でも、ほとんどの医師は栄養に精通していない。


・ネズミは高脂肪食で太るが、人間は高糖質食で太る。人間は高脂肪低糖食を食べれば痩せるのである。


・糖尿病も、糖尿病に併発しやすい病気も、根本的な原因は糖質過剰摂取である。糖尿病は糖質過剰症候群の一つの病態なのである。


・「インスリン抵抗性」とは、簡単に説明すれば、「インスリンが組織や臓器に十分に作用しない状態」である。


・低カロリー食品の落とし穴(中略)

人間の体は、カロリーが少なくなったのに、糖質が増えたおかげで、インスリンをたくさん分泌しなければならなくなり、体に蓄えられる脂肪が増加するのである。低カロリーの食品は決して減量に向いてるものではなく、事実は逆で、糖質が多くなる分、体重の増加に寄与するのである。


・脂質を摂取するから体の脂肪が増えるのではない。糖質を摂取してインスリンが分泌されるから、摂取した糖質が脂肪に変換され、摂取した脂質がそのまま体の脂肪になるのである。


・糖質をほとんど摂取しなければ、糖尿病にはならないのである。非常に簡単なことである。


・しっかりと糖質制限をすると、ものすごい勢いで糖尿病が改善する人は少なくない。インスリンを注射していた人でも、インスリンを止められたり、内服薬を減量、中止できる人も続出する。


・糖質を多くとり、血糖値が高い人ほど認知症に


・(1961年から九州大学が行っている福岡市の隣の久山町の住民を対象とした疫学調査)によれば、糖尿病があるとアルツハイマー病の危険性は2倍以上であることがわかった。

また、お米の摂取量が少ないほど認知症になりにくいという結果もある。お米は糖質の塊である。


・うつ病ではインスリン抵抗性を認めることが多い。(中略)脳にとってインスリンは非常に重要な役割を担っていると考えられる。


・糖尿病とうつ病は、非常に高い割合で併発する。2型糖尿病患者は、そうでない患者に比べ、3年間にうつ病を発症するリスクが50%高く、逆にうつ病の患者は、3年間で糖尿病を発症するリスクが21%高いだけでなく、肥満や不健康な行動、炎症が進行しやすいという報告がある。


・糖質の中でも最も毒性が高いと考えられているのが果糖である。果糖を過剰摂取すると、中性脂肪値が増加し、sdLDLや酸化LDLまで増加する。最も心臓や血管を痛めつける糖質が果糖だ


・がん細胞は糖質好き(中略)がんのエサは糖質である。


・筋トレの後にタンパク質を摂ると、確かに筋肉量は増加するが、そこに糖質を加えると、タンパク質のみの場合よりも増加量がやや少なくなる。


・突発性難聴のリンクしている病気を見ても、糖尿病、うつ病、心血管疾患、ED (勃起不全)、歯周病、睡眠時無呼吸症候群などがある。どれも糖質過剰症候群である。決して突発性難聴が原因で、併発する病気が起きているわけではない。


・人類が大量の脂肪を体に蓄積していなかったら、安定したエネルギーを確保することが難しく、人間の脳はこれほど大きくはなっていなかったであろうし、母親も子どもに栄養を与える母乳の質を保てなかったであろう。人間は脂質で生きているのである。


・人間の知能指数(IQ)は、どのような推移を示しているのであろう。ニュージーランドのオタゴ大学のジェームズ、フリン教授は、1984年の研究論文で、「人間のIQは年々上昇し続ける」と示した。この現象は「フリン効果」と呼ばれている。(中略)

1930年代前半は世界恐慌のさなかで最悪の状況であり、食事環境も良くなかったと思われる。その後はだんだんと経済が改善し、栄養も良くなったはずである。そのままいけばIQは少しずつでも順調に高くなると考えられた。

しかし、最近ノルウェーの研究者から発表された論文によると、実際にはそうなっていないようである。


・ 1日3食の習慣は、欧米では19世紀になってからだと言われている。日本でも江戸時代までは1日2食だ。


・果物は健康の象徴である。しかし、現在の果物は品種改良が行われすぎて、昔の果実とは全く別物になってしまった。


・現代の果物に含まれる果糖は、野生の本来の果実に含まれている果糖の量と比較して、非常に大量になってしまっている。


・血糖値の上昇や、インスリン分泌が少ないので、間違って「健康的な食べ物だ」と思う人がいるのも無理はないが、果糖はブドウ糖よりも危険な内臓脂肪を増加させる。また、血糖値の上昇が少ないことやインスリン分泌を刺激しない分、脳に送られる食欲に関する信号(満腹だという信号)が減少してしまう。


・現代では、美味しさは「甘さ」で評価されることが多いため、果物はどんどん甘くなっている。甘いということは、そこに含まれる糖質量が増加していることに他ならない。祖先が食べていた果実は、ニンジンほどの甘さだったと考えられている。


・糖質を摂ると、脳のドパミンが大量に分泌されて、報酬系という部分が強く活性化される。報酬系が活性化されると、また繰り返したくなる。そしてまた糖質を摂ると、再びドパミンが出て、脳がまた喜ぶ。(中略)

どんどん深みにはまっていくのである。麻薬と全く同じである。


・「疲れたときには甘いものがよい」と考える人もいるかもしれない。しかし、実際には体の疲労は回復せず、31の研究から得られた結果によれば、糖質摂取から30分以内で有意に疲労を疲労感が増し、60分以内では疲労感が増加する傾向が認められている。糖質はあなたを決して本当の意味では癒してくれない。


・薬を飲むことの意味(中略)

不調になった組織の代謝だけに作用すればいいのだが、薬はそんなにピンポイントでは効かない。体全体に効果を及ぼしてしまうのだ。そうすると、必要な部分は良くなることがあっても、その他の体の部分では、薬の影響で逆に代謝のメカニズムが狂ってしまうこともある。それが副作用だ。

つまり、薬を使用するということの意味は、体の多くの正常な代謝を犠牲にして、不調な部分の代謝を異常な反応を改善するものである。

だから、基本的には、薬の長期使用というのはあり得ない。不調だった部分が良くなっても、長く続けば、その他の多くの部分が薬の犠牲になり、不調になってしまうからである。


・1gの糖質摂取で血糖値がどれくらい上昇するかを、自分なりに把握することが重要である。

すでに糖尿病の人では、糖質1gに対して血糖値が3mg/dl上昇するとすれば、40 ÷ 3 = 13、つまり1回あたり13gまでしか食べられない。インスリン抵抗性が低下してくれば、そのうち糖質摂取量の上限は増加する可能性はある。


・糖質制限食は当初、糖尿病の治療食として始まった。そして、糖尿病ではない人には減量が簡単なダイエット法として受け入れられたかもしれない。しかし、糖質過剰症候群がこれほど蔓延していることを考えれば、ほぼ全ての人類の標準的な食事だと考えた方がよいのであろう。


・砂糖税の導入

世界の様々な国で、肥満やメタボリックシンドローム、糖尿病など大きな問題になっており、メキシコやアメリカやイギリス、アジアではタイやフィリピンなど、いくつかの国ではすでに砂糖税が導入されている。甘味料を加えた飲み物に対する課税がほとんどである。


・「ソーダ税」と呼ばれる、甘味料入りの飲み物に対する税金をかけた米・カリフォルニア州バークレーでは、税金のの導入前と比較して、そうした飲み物の消費が約半分になった。税金を導入していない近隣の都市と比較すると、甘味料入りの飲み物全体でも52%減少し、フルーツジュースでさえ36%も減少している。


・ある糖尿病の人がこんなことを言っていた。「入院して病院の食事を摂ったら、いつもよりも血糖値のコントロールが悪くなった」。これが現在の病院食の現状である。カロリーは制限されていても、糖質が制限されていないので、食後高血糖を簡単に起こしてしまうのである。


・病気のほとんどは自分が作り出している。だからそれを治すのも自分である。医師や薬ではない。自分が食べているものが悪いから、体が壊れていくのである。あなたの車にサラダ油を入れて走っていたら、すぐに故障する。それと同じである。あなたの体に合ったエネルギー、栄養素が必要である。


●書籍『「糖質過剰」症候群 あらゆる病に共通する原因』より
清水 泰行 (著)
出版社: 光文社 (2019年5月初版)
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