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出版業界の豆知識

[ 書店について ]

書店が参考にする「売れ筋情報」とは

ここから、著者であり、自ら高松市で書店の経営もされている「わらし仙人」からのメルマガを抜粋します。


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 最近では、友達のネットワークができまして、案外簡単にアマゾンなんかでは、上位に行くことができます。しかし、アマゾンは去年から、販売数に関係なくなって来ました。と言うのは、組織的に販売しているだけで、アマゾン集計日が終れば売れなくなることを、書店の店長さんに、見破られてしまったのであります。

 かくいう、わらし仙人も番町書店(高松市)の店長さんであります。書店の店長さんは、かなりシビアな目を持っています。 大きな書店では、書籍担当者になりますが・・・。その訳は、 自分の選んだ本が売れなければ、損をするからです。

 注文して、それで、売れなくて返品をすると、返品代が赤字になります。ですから、本を注文する時は、真剣になります、生活がかかっていますから!今まではは、アマゾンが参考になりましたが、去年からは、当てにならなくなりました。アマゾンで売れても、書店では殆ど売れません。

 では、何を書店の店長さんは参考にしているのかと言いますと、大手新聞社の出す、「今週の売れ筋ベスト10」を参考にします。しかし、各新聞社によって、データー下の書店が違いますから、各新聞社によって、ばらつきがあります。

 最近では、テレビのワイドショーの中での紹介や、BSの衛星放送での紹介も参考になります。要するに、出版社が本気で売ろうと思っているかどうかです。それは、新聞広告に宣伝を何回打つかで、判ります。

 書店では、新聞広告とベスト10から、選んでいるようです。つまり、広告を打つ力の無い出版社の出した本は、まず売れないということです。(自分で広告費を負担すると、儲けが出ないで無料働きになってしまいます!反省)


■そうそう、忘れていました!これは結構重要です!

 わらし仙人がこの前、PHPから本を出しました。このくらいの出版社だから、東販ニッパン、栗田、大洋社、大阪屋の取次が出している「週報」に、当然、新刊案内が入るものと思っていました。

 ところが、どこを探しても、わらし仙人の本の紹介がありませんでした。じつは、本を出す時には、ここに、新刊案内が入らないとOUTです。全国の書店の仕入れ担当者がみてくれませんから、当然、注文もかかりません。

 最初は、新刊なら全部が紹介してくれると思っていたんです。ところが、番町書店の取次さんに聞いてみたところが、「週報」に載せるには、お金を貰わないとダメですと言われました。新聞に広告を打つのと同じように、各取次の「週報」に新刊案内でのせるには、出版社から広告以来がないと、乗せられないとのことでした!(ショック!)でした。

 続いて、ショックだったのが「月刊○○」という有名な本の情報誌でも、同じくお金を払うと、本に有望新刊で載せてくれるということでした。わらし仙人が甘かったです。内容のある本を出したら、自動的に紹介してくれるんではなかったのです。

 新聞広告の全国紙で500万円、3誌で1500万円。「週報」「情報誌」の広告とくれば、物凄い金額になります。本の出版は巨大ビジネスなんです。ですから、ベストセラーの条件として、「アマゾンで第1位」(景気付け) → 新聞広告 → 取次週報 → 月刊誌の新刊案内、あとは、運が良ければ、マスコミですかね!

 出版社もここまで、するには、「売れる」という確信がないとね!それから、出版社との協同出版は、刷る部数が極端に少ないので間違ってもベストセラーにはなりません。(骨折り損のくたびれ儲けです!)

 また、いわゆる自分で100万円なりの費用を負担して本を出す人は、売ろうと思ってはいけません。自分で記念に残すために本を出すのだと考えてください。契約書店で販売してもらってもたかが。知れていますから。あとで、商業出版をしようと思っているのなら、自費出版だけは、止めておいた方が良いと思いますよ!

 また、最近流行の出版エージェントも、いままでに、どんな本を出して何部売れたかを聞きましょう!いままでに、売れた本が無くて、また自分で出した本が売れていない人の話には乗らないでくださいね!世の中そう甘くはありません。お金を請求するエージェントなら、真由に唾をつけてみましょう!


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書店が欲しい情報は「その本が売れるか?」です。では、「その本が売れる」と感じるのは、何でしょうか?それは、ズバリ、マスコミにどれだけ露出しているかになります。お金があるなら別ですが、実際にはとても難しいことです。先ずは、そのジャンルの業界新聞や団体、組合を探して広告やプレスリリースを送ることから始めましょう。

業界が絞られているので比較的、掲載可能なことが多いです。また、広告にしても全国新聞紙と比べても低コストです。オススメな方法です。
 
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