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塚越寛 氏より (伊那食品工業社長)

このページは、本や講演、セミナーなどから、教え学んだこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ転載しています。
   

・真の社会奉仕とは、社員全員が正しいところで生きられるように経営者が導くこと。社員教育を通じた教育こそ、第一に優先すべきではないでしょうか。

・目的と手段をとり違えてはいけいない。企業経営で一番大切なのは、「本来あるべき姿を追求すること。つまり、働く人の幸福です。社員を幸せにすることを通じて、いい会社をつくり、社会に貢献すること。会社にとって利益も成長も手段です。

・どんな商品にも、導入期、成長期、成熟期、衰退期があります。成熟期が長いほど、商品は大きな利益を生みます。お客様が自然に商品を指示してくださるようになり、ロングセラーになって売上も少しずつ伸びていけば、設備投資も社員も間に合います。

しかし、突然大量に売れるようになれば、臨時で雇ったり、にわかづくりの生産設備を設けたりしなければなりません。つまり、一時的に無理をすると、あとで反動を招きます。

しわよせは遠くない将来、必ず会社を襲い、永続をはばむことになります。商品をたくさん売ることは、目的ではないのです。

・経営者は話し上手、伝え上手でなければいけません。

・顧客満足度(Customer Satisfaction)を高めるには、目先の効率を優先させないこと。つまり、表面的な業績を上げるために効率や生産性を追いかけない。

例えばホテル。ホテルのロビーにはイスやソファを置かないホテルが増えました。この背景には、イスやソファがなければホテル内のレストランを利用してくれるだろうという算段です。

しかし、お客様は「それならばイスやソファを備えている隣りのホテルに泊まろう。」となってしまうものです。

 

47年連続増収増益の4つの秘訣

1、無理な成長は追わない。つまり、景気や流行を追わないということ。では、何を追いかけるか?それは、本質や原理原則を追いかける。
2、敵を作らない。ライバル、同業者を作らない。つまり、他と同じ商品は作らないということ。ライバル、同業者がいないということは、オンリーワンの商品となる。
3、成長の種まきをしていく。つまり、明日のための研究や開発を怠らない。すなわち、明日のための投資をするということ。
4、社員を大切にする。社員満足度を高める。社是、経営哲学、モットーを文章化する。

そんな伊那食品の社是とは、「いい会社をつくりましょう。たくましく、そしてやさしく。」では、いい会社とは何か?単に経営上の数字が良いというだけでなく、会社をとりまく総ての人々が、日常会話の中で「いい会社だね」と言ってくださるような会社の事です。さらに、社員自身が会社に所属する幸せをかみしめられるような会社をいいます。

寒天のトップメーカー・かんてんぱぱのホームページより

そして、社員手帳にはこんなことが書いてあるうそうです。「わが社の目的は、社員の幸せを通じて社会へ貢献する。」モットーには「わが社はわが社のため、株主のため存在するのではなく、そこで働く社員のために存在する。」とある。この会社で働きたい、どんな会社なのかもっと知りたいと感じるのでなないでしょうか。自信を持ってオススメできる一冊です。

 
「いい会社をつくりましょう。」 塚越寛(著)より
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生産工場の本社は、まるで美しい公園のようになっている。より驚かされるのは、この会社のは敷地を取り巻くフェンスが全くないないばかりか、会社の正門を示す門柱や守衛所もないのである。つまり、企業関係者はもとより、顧客にも地域住民にも開放的な空間なのである。

日中は敷地内を散歩する老夫婦や、絵を描く男性、フルートを吹く女性などもいる。会社の中に自前で造った小道は、地元小学生の通学路に指定されており、学校の行き帰りは、子供たちの笑い声が聞こえてくる。

さらに、敷地内はもとよりその周辺を、どんなに暑くてもどんなに寒くても、毎朝清掃し、敷地内にある美しい花木の手入れは、昼休みや会社終了後、あるいは休日に、まるで庭師のような社員たちが自主的にやっているのだ。


この会社はなぜ快進撃が続くのか
坂本光司 (著) より
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・トレンドに翻弄されて目先の利益ばかりを追う態度を戒めています。


日経ビジネス 2007年9月3日号より
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