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柴田 一 氏より (書籍「売り切り御免」より)

このページは、書籍「売り切り御免」から、教え学んだこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ転載しています。


・どんな靴にも“旬”がある
売れるものを・売れる場所で・売れる時期に・売れるだけ・売り切る


・ピンヒールが売れに売れているときに社員の猛反対のなかで開発を中止しました。旅行で訪れたバリ島での経験が私にその経験を促したのです。


・卑弥呼のビジネスモデル14カ条

第1条 市場でいちばんといわれる高級品で勝負する
第2条 オリジナル商品の販売は多品種少量限定の売り切り販売
第3条 どのような商品も鮮度が命
第4条 在庫をなくせば資金繰りはラク
第5条 旬の時期に旬の商品を提供するのは売手の責任
第6条 時価こそが正当な評価
第7条 在庫は罪庫(売れ残りは廃棄処分)
第8条 価値を一瞬で判断するには目利きと情報収集が必要
第9条 信用第一を実現するには「それでお客様は満足か」「無形資産の増加」を自問自答
第10条 商いの現場戦場なので環境整備が肝要である
第11条 「売らない勇気」を堅持するには開店休業も止むなし
第12条 集金に行かない
第13条 売りに行かない
第14条 取引条件10項目を厳守する
     第1項 現金取引
     第2項 運賃は実費
     第3項 売りに行かない
     第4項 集金に行かない
     第5項 陳列数確保
     第6項 本部取引はしない
     第7項 店舗の販売責任者が仕入れをする
     第8項 特別注文は受けない
     第9項 催し事には参加しない
     第10項 値引販売は年2回のみ


・一般的には日本のアパレルなのファッション業界は、春夏秋冬に合わせて年4回の新製品を提案していますが、卑弥呼は24節気を非常に重視しているので、年間で24回もの企画製品を提案し、それをお客様に提供できるようにMDを組み、年6回の展示会を開催しています。


その狙いは「気候の変化」や「気分の変化」に合わせて、お客様に喜んでもらえる鮮度が高い商品を提案したいからです。


・どのような商品にも多かれ少なかれ旬というものがあります。


・家業の信用が下がる魚しか入手できない時には魚の仕入れをしませんでした。(中略)お客様に売る商品がない理由を説明する一方で、前もって魚市場の情報をキャッチしておいてお客様には他の店の情報を提供したり、同業者に当店のお客様を紹介することも忘れませんでした。


・ブーツは「9800円以上では売れない」「日本人は足が太いから編み上げとファスナー付きのデザインしか売れない」というのが、長い間靴業界の定説となっていました。卑弥呼はその固定観念に挑戦し、ジョッキータイプのブーツを8万5000円と7万5000円で売り出したのです。


・980円で売れなかったジュートの靴を650円で売るのではなく、若干の付加価値をつけて1500円で販売したのです。


・エルメス、ルイ・ヴィトン、フェラガモ、グッチ、バリーなどの世界に冠たるこれらのブランドは、実は創業の祖が皮革業界です。


・頂点の一歩手前で危機を回避するのがビジネス成功の秘訣


・靴業界ではサイズのロスと在庫のリスク負担をしたくないので足の大きな女性用のファッショナブルな靴をあまり作りたがりません。


・お客様にとって望ましい売場は「売場に入りやすい」「商品を選びやすい」「試し履きがしやすい」「必要な時に必要なサービスを受けることができる」「売場からでやすい」というのは卑弥呼の考えです。


・企業の論理で企画された商品はさまざまな機能や付加価値をつけて競合他社との差別化を図り競争的優位性を求めるものですが、お客様の立場からするともろもろの機能や価値が負荷されてもなかには複雑すぎて使いにくい商品もあります。


・ある種のファッショナブルな靴は履けば履くほど身体を害する可能性が高い。


・靴選びのポイント

かかとがブレない
指が締めつけられない
捨て寸がある
親指の付け根がボール部を合っている
靴のトップラインがくるぶしに当たらない

かかとのカーブと靴のカーブが一致している
ショックをよく吸収する構造・材質である
ヒールはかかとの中心にある
底の土踏まずにフィットしている
トウ・スプリングがある
材質が曲がりやすくて戻りやすい
甲を圧迫しない


・人間の歴史はまさに闘争の歴史です。戦いに勝つためには常に情報力に優れていることが必須といえるでしょう。


・顧客満足を追求するにあたって卑弥呼に何ができるのか。それはお客様から「不」という文字を取ることです。不便、不自由、不健康、不親切、不誠実、不合理、不確実、不愉快、不満足これらの「不」を取り除けばお客様に喜んでいただけます。


・販売員が自己否定の自己改革を実行することです。


・卑弥呼は靴にコンサルテーションという付加価値をつけて販売している会社です。


・ファッションビジネスの要諦は飢餓感を与えること
商品が店頭にあるときに買わないと売り切れてしまうかもしれないと「飢餓感」を与えることが肝要です。


・自分に対して自己否定の自己改革を行う必要があります。


・何をするにしても必ず壁にぶつかる。そのときにいくつかのある選択肢のなかで私はいちばん難しい道を選ぶようにしています。
      
     
             
●書籍「売り切り御免」より
柴田 一 著
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