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マーチン・リンストローム 氏より (書籍「五感刺激のブランド戦略」より)

このページは、書籍「五感刺激のブランド戦略」から、教え学んだこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ転載しています。


・自動車メーカーは、新車であることを消費者が明瞭に知覚できるようにフォーカスグループ調査で選ばれた「新車のニオイ」を自動車の内装に染み込ませてから出荷します(嗅覚に訴える)。


・ブランドを構築するときに人間の感覚----聴覚、嗅覚、皮膚感覚、味覚、そしてもちろん視覚


・83%は主に視覚におもねる


・人間の2番目に重要な感覚は嗅覚であり、毎日経験するすべての感情の75%はニオイがもたらしている


・現代の65歳のアメリカ人は平均して一生のうちに200万件のコマーシャルを見ることになり、これは毎日8時間のコマーシャルを6年間近く休みなく見ることに匹敵します。


・実際には新車のニオイなんてものは存在しません。それは、人工的につくられたものであり、空想の産物を利用することに成功したマーケティングの戦略なのです。


・伝統的TVキャンペーンは消費者に平均して3回視聴されるよう計画されています。


・私たちは息を吸うときにニオイを嗅ぐわけで、それは1日につき約2万回あるそうです。


・ノキアの利用者はノキアブランドに戻ってくるのです。(中略)利用者は本質的に怠け者であり、新しい操作手順を習得するための必要な努力がいやなので、他の製品に移るのを躊躇するのです。


・視覚に訴える優れたデザインだけでは不十分です。未来のブランド戦略をの基礎を確立するためには、五感すべてを含むようにしなくてはいけないのです。


・朝食用シリアルの専門家であるケロッグのようなブランドは、もはや商品が噛み砕かれる自然な音に頼っておらず、それらを音響研究所で設計するようになっています。


・「ブランドを壊す」法則の基礎となる12の構成要素
伝統
儀式
ナビゲーション



名前
言葉
アイコン

行動
サービス


・聞くことは受動的で聴くことは能動的です。


・オーデコロンをつけた自動車

道路を走っているキャデラックの新車1台1台の一部分なのです。この香りには名前さえもついており、ニュアンスとよばれています。


・嗅覚と味覚はほとんど1つの合成された感覚であり、その製造所は口であり煙突は鼻です。


・ニオイは嫌いだけど味は好きとか、あるいはその逆もあまりなかったということです。


・感覚訴求に一貫性がある
一貫性!一貫性!一貫性!これが成功のための呪文です。


・イチゴの写真にイチゴのニオイというのは予期できることなので、後で思い出されるとは限りません。感覚を非伝統的な(従来とはまったく異なる)方法で組み合わせたときに、本当に記憶されるようになるのです。

たとえば、自動車の写真を見せ、それに革のシートのニオイを付け加える。あるいは、テニスボ-ルのイラストを見せ、それに、刈り取ったばかりの芝生のニオイを付け加える。

関連性のリンクは必ずしも予測できるものではありませんが、しかし、リンクを正当化するだけ十分に理論的なもののはずです。


・ロイヤルティへの影響度

      平均   最大
味覚    0.19   0.44
嗅覚    0.13   0.19
聴覚    0.10   0.15
皮膚感覚  0.08   0.10
視覚    0.07   0.14


・ブランドセンスで調査されたすべてのブランドは、少なくても1つの特別かつポジティブな感覚属性をもっていること、そしていくつかの属性をもっているあることを明らかにしました。


・タイのバンコックのパリワス寺院では、ちょっと変わった仏陀を見ることができます。サッカーのスター、デビット・ベッカムのファンが、セレブ崇拝を新しいレベルにまで高めたのです。


・ダイレクトマーケティング協会によると、2003年にはテレビのダイレクトレスポンス広告へのレスポンス率は0.27%以下です。10年間、DMやテレビ広告キャンペーンはその10倍も効果的でした!
      
     
             
●書籍「五感刺激のブランド戦略」より
マーチン・リンストローム 著
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