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原 研哉 氏より (書籍「デザインのデザイン」より)

このページは、書籍「デザインのデザイン(原 研哉 著)」から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・何かを分かるということは、何かについて定義できたり記述できたりすることではない。むしろ知っていたはずのものを未知なるものとして、そのリアリティにおののいてみることが、何かをもう少し深く認識することに繋がる。


・コンピュータは「道具」ではなく、「素材」である。(マサーチューセッツ工科大学の前田ジョン)


・トイレットペーパーを四角くすることでそこに抵抗が生じる。ゆるい抵抗の発生はすなわち「省資源」の機能を生むわけであるが、資源を節約しようというメッセージも一緒にそこに発生する。


さらに、丸いトイレットペーパーだと重ね合わせた際に隙間が生じるが、四角いとそれが軽減され、運搬やストック時の省スペースにも貢献するのである。


・深澤直人 CDプレーヤー
※壁からかけるCDプレイヤー。換気扇のように電源コードを下に引いて再生を行う。
※写真は以下サイトにて
http://media.excite.co.jp/ism/047/2n_fukasawa10.html


・白い外壁の中央に横一文字にジッパーの金属部分を配する。そうすることで外壁全体が巨大な白いジッパーに見える。これが工事の進行に合わせて何段階かで開いていくというアイデアである。


・電子メディアが情報伝達の道具であれば、書籍は「情報の彫刻」である。だからこれからの書籍は、紙というメディアを選んだ以上、その物性がいかに生かされているかという評価にさらされることになるだろう。これは紙にとっては幸福な課題である。僕は今ではそういうつもりで書籍のデザインを行っている。


・「が」は個人の意志をはっきりさせる態度が潔い。お昼に何が食べたいかと問われて「うどんでいいです」と答えるよりも「うどんがいいです」と答えたほうが気持ちいいし、うどんに対しても失礼がない。


・鹿児島空港に程近い旅館「雅叙苑」の経営者、田島健夫の新たなプロジェクト「天空の森」
※旅館「雅叙苑」のサイトはコチラから
http://gajoen.jp/


・一見無駄で役に立たないようものほど実は豊かであるというもののを見方を含んでいる。(無何有の郷 荘氏の言葉)
      
     
             
●書籍「デザインのデザイン」より
原 研哉 著
¥1,995(税込)
岩波書店 (2003年10月初版)
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