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田中 治男 氏より (書籍「踏んでもけっても~書店の道を求めて」より)

このページは、書籍「踏んでもけっても~書店の道を求めて(田中 治男 編集)」から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


明屋書店(はるやしょてん、本社:愛媛県松山市)創業者 安藤明氏 の研究


・明屋書店名物のPOP広告だが、安藤が貸本時代開発し、松本が売場の実情にあわせ現在のようにデザインをあらためた。


・陳列のコツ 十三ヵ条

一、本の陳列には色を考えよ
二、年令別に陳列するように考えよ
三、同じ内容のものはなるべくまとめて同じ著者の本も揃えて陳列しよう
四、本の高さをキチンと揃えよ
五、本の形を揃えよ
六、平台に陳列する本と、棚に挿入すうる本はどれか、見極めよ
七、売れる図書は眼の高さに並べる
八、派手な本は眼の高さよりうえに陳列してもよい
九、本を陳列したら、自分が客になった気持で、棚から二、三歩さがって並べた本を見直せ
十、本のナンバーはキチンと揃っているか、カバーは汚れていないか
十一、売れる本は絶対に切らさないという心構えができているか
十二、客がチョクチョク手を出す本は必ず下へおろして良い場所に陳列せよ
十三、女性の客に注意せよ


・“ムラ”“ムダ”“ムリ”は駄目である。永続しないということです。


・売場に客が平均して入るようにする方法はないか。(中略)

安藤が到達した解決策は、品物を動かす、ないしは書棚の移動であった。本を買わない立ち読み専門の学生連中をシャットアウトすることであった。(中略)

店内の反対をおし切り、人気週刊誌をポンとガラスケースに入れさせた。(中略)

「専務さん、不思議です。週刊誌が前より売れるようになりました。お客さんはブックセンターの本はきれいで良いっていうんです。」 


・雑誌と書籍を関連させ、商品構成の既成観念を打ち破ったのは安藤がはじめてではなかろうか。
 
     
             
●書籍「踏んでもけっても~書店の道を求めて」より
田中 治男 編集
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