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書籍「出版ルネサンス」より

このページは、書籍「出版ルネサンス(佐野 真一 著、四元 正弘 著、田中 秀幸 著)」から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・本書は、経済産業研究所発行『出版産業に関する商慣行改善調査研究報告書』(二〇〇二年五月刊行)に大幅な加筆、訂正を施し、報告書四氏による座談会を収録したものです。本報告書は、白表紙で八〇部発行。


・出版物低迷の要因として、これまでインターネットや携帯電話の普及、図書館、新古書店の利用拡大など、読者の情報入手手段の多様化、時間やお金の使い方の変化をあげてきた。〇一年はそうした要因はほぼ折り込まれており、収入源など経済的要因が強かったと見られる。加えて、若年読者のパワーダウンが深刻になっている。“ベストセラーは中高年がつくる”といった状況も生まれつつある
※出版科学研究所の分析


・「本」に関する本は、せいぜい売れても五〇〇〇部どまりと言われるから、この部数自体が「事件」と言ってもいい。※『だれが「本」を殺すのか』のこと。


・いま最も急務なのは、出版に携わる関係者すべてが、「読者」を含めて参加意識をもてる「磁場」を構築することである。


・オンライン書店の売れ筋を分析すると、一般のリアル書店と相対比較して「ベストセラー以外の書籍」「ビジネス書、語学学習書などキャリア系書籍」「ネット内で評判になった書籍」が売れる傾向があり、リアル書店とのカリバリズム(共食い)の悪影響よりもむしろ補完関係が成立しているために、リアル書店とオンライン書店は共存が十分可能だと考えられている。


・最終的には、オールラウンド&大量の品揃えを確保した少数の巨大ネット書店か、専門分野に特出して深堀したブティック型ネット書店の二極化すると考えられる。


・取次を介す通常のケースよりも書店のマージンは一〇%弱高いと言われており、書店にとってもメリットが大きい。※ディスカバー21という出版社の直販システム


・僕は本は死なないと思う。紙の本にしろ、電子にしろ、知恵や情報がつまった本というビークルを、人間はそうやすやすと手放さない。ただし、このままでいけば日本の出版産業は間違えなくクラッシュアウトする。※佐野 真一氏


・著者との関係で、印税はもう刷り部数じゃないという出版社も現れてきてるんですよね。※佐野 真一氏。刷りではなくて、売りでっという。※四元 正弘氏

             
●書籍「出版ルネサンス」より
佐野 真一 著(ノンフィクション作家)
四元 正弘 著(電通総研)
田中 秀幸 著(東京大学社会情報研究所助教授)
境 真良 著(経済産業省メディア・コンテンツ課)
¥1,680
長崎出版 (2003年6月初版)
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