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辰濃 和男 氏より(書籍『文章の書き方』より)

このページは、書籍『文章の書き方(辰濃 和男 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・「ベストセラーばかり追いかけずに、なるべく人の読まない本、自分の世界とは無縁の本、むずかしくてサッパリわからない本を読むのも、頭脳の細胞活化のためにいいのではないかと思います。」※向田邦子氏


・現場に行く。現場でものを見る。見て、見て、見る。そのことを大切さはいくら強調しても強調しすぎることはないでしょう。


・「人間は自分が抱いているイメージが裏切られるとガッカリする。そのイメージが鮮やかであればあるほど、拍子抜けは大きい。」※森本哲郎氏


・現場では心を白紙にして、あるがままの姿を観察することです。(中略)準備した情報にしばられてはいけません。


・九十一歳で亡くなられた随筆家の渋沢秀雄は、東京の「田園調布」を設計した人としても知られています。


・文章の均衡ということを考えるとき、私はふたつのことを考えるようにしています。
①自分の後ろ姿を見ることを怠らない。
②社会の後ろ姿を見る目を養う。


・篠崎俊夫の『議会答弁心得帖』にこんな答弁が並んでいます。

①おっしゃることはごもっともでございますので、前向きの姿勢で研究し、善処したい考えております。いろいろお教え頂きまして、まことにありがとうございました。

②たいへん示唆に富んだご意見を頂戴いたしましたので、今後充分に研究し、積極的に対応してまいりたいと思います。

③貴重なご意見を頂戴いたしましたので、今後極力、検討に検討を重ね、慎重に努力してまいりたいと存じます。本当にありがとうございました。


・文の長さについて。

書き出しから句点(。)までがあまりに長い文は、読みにくいものです。(中略)私は、新聞の短評を書いていたころ、文の長さの目安を平均で三十字から三十五字というところに置いていました。


・選挙のときに候補者がテレビや政見放送をします。あの無味乾燥なしゃべり方とくらべると、方言は、抑揚がゆたかで、ことばに表情があります。「はい、います」よりも「おーおーおるどよー」のほうが、あったかみがあります。


・数字と固有名詞、とくに人の名前は何回も見直せ


・これだけは書きたいと一片を残し、あとを捨てる。思い切って捨てる。捨てることの上手下手で、文章の出来は違ってきます。


・文章は生き物です。削って削って、余分なものを全部こそき落とすのが常に最上の手段かというと、必ずしもそうはいえない。

             
●書籍『文章の書き方』より
辰濃 和男 著
岩波書店 (1994年3月初版)
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