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橋本 健午 氏より(書籍『雑誌出版ガイドブック』より)

このページは、書籍『雑誌出版ガイドブック(橋本 健午 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・雑誌編集者は英語でいえば、新聞記者などのジャーナリストに近く、書籍編集者はエディターである。


・「原稿料」と「印税」

作家等への原稿料は、一般に400字(原稿用紙1枚分)につき、いくらと計算される。ワープロ原稿の場合も400字換算である。(中略)一方、印税は出版社が発行した書籍等の著者(著作権)に対し、著者権を使用する対価として一定の割合で支払うもので、定価(本体価格)の10%前後が一般的である。


・評論家の大宅壮一は、ある時、若い記者に「経歴からお聞きします」とインタビューをされた途端、「取材相手の経歴・思想は事前に調べておくのが常識だ。そんな失礼な男とは話ができない」と席を蹴ったという。


・先付けされる〈月・号〉表示

雑誌は毎日発行される新聞とちがって、次号が出るまでの一定の期間店頭に陳列されるため、発行日と購入日の差で、〈鮮度〉の問題が出たり、遠隔地では、週刊誌などの発売日が首都圏と比べ2、3日遅れるなどの理由で、このようなルールができたのである。

現在では次のようなルールで表示が行なわれている。

1)週刊誌  発売日から15日先までの月日
2)旬刊誌・遠週刊誌・月2回刊誌  発売日から1ヵ月先までの月日(月・旬)
3)月刊誌・隔月刊誌  発売日から40日先までの月号
4)季刊誌  発行期間を示す季節(その季節を表す文字)
5)増刊号  発売日から〈40日先まで〉の月/日号、もしくは月号。ただし、月刊誌・隔月刊誌・季刊誌の増刊は本誌に準じる


・「部分再版」 出版社の意志で、再版商品にするかどうかを決めることができ、非再版商品(価格自由)とするもの。

「時限再版」 再版に期限を設け、一定の手続きを経て出版社の意志で、再版をはずし非再版商品とするもの。

「値幅再版」上記とちがい、価格に下限を設けるもので、〈価格自由〉とはならないもの。


・広告会社の受け取る手数料は、一般に掲載料金の20%である。


・雑誌の広告には、①純広(純広告)、②タイアップ広告、③「広告特集」等の企画広告などがある(新聞には、「意見広告」もある)。なかには、編集記事と見分けのつかない広告がある。それを避けるために、純広(普通の広告)の場合でも、掲載する前に、その広告ページの上や下の欄外に、「広告のページ」、「PR」、「全面広告」などと表示する。

             
●書籍『雑誌出版ガイドブック』より
橋本 健午 著
日本エディタースクール出版部 (2000年4月初版)
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