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辻村 明 氏より(書籍『大衆現象を解く』より)

このページは、書籍『大衆現象を解く(辻村 明 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・都市社会学者のL・ワースは、大衆の特徴として次の七項目をあげている。
(1)多人数
(2)広く散在する人びと
(3)異質的な成員
(4)無名の個人の集合
(5)組織された集団ではない
(6)共通の慣習や伝統を欠き、個人の行動を統制する制度や規則もない
(7)無所属の個人の集まり

また象徴的相互作用論者のH・ブルーマーは、それを次の四項目に要約した。
(1)多様性
(2)匿名性
(3)相互作用の欠如
(4)未組織性


・なぜヘッドホーンがこれほどにまで普及したのか、その心理的なメカニズムは何なのか、をたどっていくと、電車のなかでの混雑状況によって、自分の縄張りやプライバシーを確保するための物理的空間をとりえないがために、その代償として、心理的空間を確保しようとする努力につき当る。


・新製品を普及させていく場合、15パーセントから30パーセントの普及率までは広告の力にたよらなければならないが、いったんその転換点に達したならば、後は放っておいても、普及効果という集団圧力が働いて、自動的に、雪だるま式に、購入が促進されていくとみていいであろう。


・私は戦後日本のベストセラーの動向を分析したことがある。それは一九四五年から八〇年までの三五年間をとり、毎年のベストテン一〇冊、合計約三〇〇冊の本の内容を分析した。※書籍『戦後日本の大衆心理(辻村 明 著)』


・『窓ぎわのトットちゃん』累計製作部数

             
●書籍『大衆現象を解く』より
辻村 明 著
講談社 (1984年11月初版)
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