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上阪 徹 氏より(書籍『600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス』より)

このページは、書籍『600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス(上阪 徹 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・クックパッドの場合、ユーザーのほとんどは女性。三〇代女性では四人に一人がクックパッドを利用しているというのだ。


・これほど女性に支持されているサイトでありながら、一方で男性にはほとんど知名度がない、という事実がわかった。


・数万人の女性が、週に一度は訪れている


・料理サイト「クックパッド」の裏側のすべては自社開発である。


・理念「毎日の料理を楽しみにすることで、心からの笑顔を増やす」
創業は一九九七年と、実は一〇年以上前になる。


・社長の佐野はこう語ったのである。
「料理が好きなユーザーはたくさんいらっしゃいます。この調味料についてどう思うか、なんて議論すれば、白熱するでしょう。実際、要望があるのも事実。でも、そんな議論をしたところで料理がおいしくなるでしょうか。その調味料がいいか、悪いかなんて、どうでもいいことです。大事なことは、おいしく作れることです。自分が嫌なら使わなければいいし、いいと思えば使えばいい。どういうわけだが、みんな必ずいいか悪いか、という議論を出したがるんですね。そして、どちらかの意見が出ると、反論をしたくなる。でも、そんなことは、おいしい料理とは全然関係がないと思いませんか。大事なことは、多様な価値観がちゃんと共存できること。それぞれの人が、それぞれおいしい、と思えることです。」
面白いサイトを作ることが目的はないのだ。料理が楽しくなるサイトを作ることがクックパッドの目的なのである。


・クックパッドとは、料理の気軽なメモ帳、自分の料理帳といった意味だ。


・創業以来、クックパッドは一度たりとも、サイトの宣伝広告を打ったことがない。すべては口コミで始まり、今に至る。


・広告効果を上げたい、クリック数をアップしたい、という狙いがあるのか、バナー広告が最も目立つ場所に配置されているサイトもある。だが、佐野にすれば、考えられないことだという。
「ユーザーは広告を見に来ているわけではないんです。いきなり広告を見せつけられる。これがどうことなの、リアルの店舗で考えてみるといいでしょう。


・家庭の料理を作るための“道具”なのだ。調理器具や家電用品と同じように、“キッチン用品”として何の違和感もなくクックパッドというWebサイトを使えなければいけない。


・写真はサーバー側で圧縮、リサイズして無駄な情報を取り、最もきれいに見える形に自動的に修正・トリミングされる。システムがきれいな写真になるよう、コントロールしてくれるのだ。(中略)

「それほど写真がうまくなくても、おいしそうに見える大きさで、しかも、ちゃんと料理のリアリティが伝わってくる、そんなギリギリの大きさというものが存在するんです。それを、あらゆるケースに当てはめて、徹底的に分析したんですね。それこそ気持ち悪くなるくらいに(笑)。そうやって、写真の大きさも決めたんです」


・「安易にユーザーに行為を求めたり、説明やマニュアルを読んでください、FAQをご参照ください、みたいなことが、実は僕は大嫌いなんです。(中略)優れたモノは、無言語なんです。説明が必要なサービスとうのは、やはりレベルが低い。いくら美しくても、ここをつかんでください、なんて書かれたコップを使わないでしょう。


・クックパッドでは、広告も一ページ一メッセージにすることをお願いしているという。


・「絶対に忘れてはいけないのは、技術はあくまで手段であり、道具である、ということです。高度な技術そのものを使うことや、先進的なテクノロジーを取り入れることが目的になったら、そこにはなんの意味もないと思っています」


・ユーザーの印刷率は、ほしい情報が手に入ったかのバロメーター


・「広告ではあるんですが、ユーザーに楽しんでもらうことができることがやはり大きな特徴です。参加してもらうことで、その商品のファンになってもらうことができる、とてもクックパッドらしい企画のひとつだと思っています。※クックパッド編集長小竹氏


・「広告に対して、ありがとう、という声が届いたのは、やっぱり驚きでした。ユーザーに、商品のよさがわかってもらえたら、こういうことが起こるんだ、ということがわかりました」※森下氏


・「モノを買う理由って、意外にないんです。特に食品や日用雑貨は、特に新しいモノを買おうとしなくても、すでにモノはあるわけですから、困らないんですね。そうすると、価格が安いどうか、くらいが買う理由になってしまうわけです。でも、そこにちゃんとした理由を付けてあげたとしたらどうか。これを使えばこんなおいしくなる。これを使えばこんなに便利になる。どこどこの誰々さんがこれがいいといっていた、子どもが喜んでいたといっていた・・・。そういう動機付けがあったなら、モノを買う理由が生まれるんです。その努力は、まだまだできるのではないかと思っています」


・今もスケールとしては最大の広告媒体になっているテレビも、かつては今のインターネットのように、“本当にこれは使えるのか”と広告主がいぶかった時代があったのかもしれない。


・売れているところは相変わらず、いや、もっと売れているところもあるということです。逆に売れていないというのは、今までの方法では売れなくなっている、ということではないでしょうか」


・不便だからこそ生まれている発想、不便な環境にいるからこそ生まれてくる危機感って、やっぱり大事なんです。


・事業の基準として、グッドはやらない。ベストしかやらない。


・原資を利益に生かす形を考えるのがビジネス


・ノー残業手当だ。月間四五時間以内に残業を抑えられた月が三カ月中二ヵ月あれば、五万円の報酬が出る。

             
●書籍『600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス』より
上阪 徹 著
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