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書籍『本の問答333選(出版ニュース社 著)』より

このページは、書籍『本の問答333選~付・出版会を築いた人々(出版ニュース社 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・現在残っている最古の本は七世紀のはじめ聖徳太子(五七四~六二二)の自筆本といわれる巻子本『法華儀琉』とされる。


・読者世論調査について
わが国で定期的、継続的に行っている調査としては、毎日新聞社が昭和二十二年にはじめたのが最も古く、毎年、秋の読書週間を前に、十六歳以上の人を対象として、無作為抽出法によって実施している。


・出版点数の多い作家は


・ペンネームの由来には、こっけいなものが少なくない。父親から「お前のような物はクタバッテシマエ」といわれたことをモジッてつけた二葉亭四迷。また検事・弁護士時代から「犯人をサガセン」で推理作家になって筆名は佐賀潜。尊敬するエドガー・アラん・ボーにあやかった江戸川乱歩。


・短い書名でよく売れたものは・・・・・
谷崎潤一郎の『細雪』、大仏次郎の『帰郷』、三島由紀夫の『潮騒』、原田康子の『晩歌』、井上靖の『氷壁』『敦煌』、三浦綾子の『氷点』、太宰治の『斜陽』、山崎豊子の『暖廉』、松村梢風『女経』など、


・全く同じ著者がアメリカとイギリスの出版社から出版されている場合があるが、注文のときはイギリス版を注文したほうが、一般に安いので得策である。


・その本の関係のある事項を記載したものが奥付である。これは外国の本にはみられない、わが国独自の伝統的な慣習である。


・「新書書籍出板之儀に付触書」


・出版社が書籍や雑誌について、読者に読後感やいろいろの意見を求めるアンケート用のカードを「読者カード」また「愛読者カード」という。(中略)その返送率、つまり回収率は各社にとって企業秘密にも属することは、くわしい数字はわからない。同じ社でも出版物によって差があり、回収率のいいもで発行部数の十パーセント、悪いものでは二~三パーセントというところといわれている。


・『ユネスコ統計年鑑』に世界各国の書籍出版点数が掲載されるが、一九七二年以降公表されていないようである。そこで、最も新しい統計数字を、各国の出版業界誌、出版年鑑、書籍協会などの発表したもによってまとめてみると左表の通りである。


・定価を構成する要素を大別すると、直接生産費と間接生産費になる。このうち直接生産費は、用紙代、組版代、製版代、印刷代、製本代、印税、原稿料など。また間接生産費には編集・出版関係における人件費、宣伝費、営業費などがふくまれる。直接生産費は、原価計算のもとになるもので、だいたい総定価の約三分の一が妥当されていた


・大正八年、東京書籍商組合が<定価販売>規定を設けて以来、定価販売は定着し、今日では再販制度によって本はどこでも一律に定価で販売されている。


・出版界では、大規模全集のあとには個人全集ブームがおこるというジンクスがある。


・雑誌の発生は、一六六五年(霊元五年)、フランスの法律家ズニー・ズ・サルの創刊した『ジョルナール・デ・サヴァン』といわれる。(中略)

わが国における今日の雑誌の始祖は、柳原春三が慶応三年(一八六七年)に創刊した『西洋雑誌』といわれる。


・日本の出版社数

昭和 5年  1,645社
   9年  1,711社
   16年  1,759社
   18年  3,395社
   21年  2,459社
   23年  4,581社
   26年  1,881社
   28年  1,541社
   30年  1,938社
   32年  1,905社
   34年  2,326社
   39年  2,164社
   40年  2,410社
   41年  2,676社
   42年  2,425社
   43年  2,494社
   44年  2,605社
   45年  2,561社
   46年  2,740社
   47年  2,883社
   48年  2,894社
   49年  2,988社
   50年  3,098社


・“ブック戦争”とはなにか・・・・・

昭和四十七年九月一日から十二日間、書籍の流通マージンをめぐって、出版社側と小売書店側の間で話し合いが決裂、書店側が一部出版社の商品を取り扱わないという実力行使に突入した。わが国の出版史上、未曾有の大事件と騒がれ社会問題にまで発展した。


・最古の図書館は、前八~前七世紀に栄えたアッシリア帝国の図書館といわれる。一八五〇年英国の考古学者レヤードによってその遺跡に多数の粘土版文書が発見され、その解読によってそこの王の図書館の一部であったことが明らかになった。(中略)


日本最初の図書館は、大宝律令(七〇一)の中に定められた図書寮(ずしょりょう、現宮内庁書陵部)であるが、とくに有名なものは、奈良時代の末期に、石上宅嗣が自宅の一隅に設け、一般に公開したと伝えられる芸亭(うんてい)とされている。


・西村竹間が著した『図書館管理法』


・昭和二十四年にお目見えした千葉県立中央図書館の「ひかり号」が最初といわれている(※移動図書館のこと)


・国領茂蔵(こくりょうしげぞう)
出版ニュース社の創業者。


・森山章之丞(もりやましょうのじょう)
同文館の創業者。


●書籍『本の問答333選~付・出版会を築いた人々』より
出版ニュース社 著
出版ニュース社 刊(1976年10月初版)
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