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書籍『読書世論調査30年(毎日新聞社 編集)』より

このページは、書籍『読書世論調査30年~戦後日本人の心の軌跡(毎日新聞社 編集)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。

・毎日新聞社は終戦直後の1947(昭和22)年以来、毎年「全国読者世論調査」を実施してきた


・テレビが普及。読書時間が減る※1953(昭和28)年


・本⇔テレビの相乗作用
テレビの普及ともに本とテレビの相乗作用-------テレビで放映された作品はよく売れるといった傾向が顕著になる。※1964(昭和39)年 代表作は『氷点』三浦綾子著


・総合読書率はこの59(昭34)年の76.0%をピークに下降線をたどる。


・各マスコミに使う1日平均時間

               【書籍・雑誌】  【新聞】

1952年   (昭和27年)   29分       36分
1958年   (昭和33年)   27分       29分
1959年   (昭和34年)   44分       48分
1960年   (昭和35年)   30分       35分
1961年   (昭和36年)   32分       33分
1962年   (昭和37年)   32分       32分
1963年   (昭和38年)   30分       33分
1964年   (昭和39年)   31分       35分
1965年   (昭和40年)   32分       35分
1966年   (昭和41年)   32分       33分
1967年   (昭和42年)   33分       33分
1968年   (昭和43年)   35分       32分
1969年   (昭和44年)   42分       34分
1970年   (昭和45年)   42分       35分
1971年   (昭和46年)   44分       33分
1972年   (昭和47年)   42分       36分
1973年   (昭和48年)   42分       36分
1974年   (昭和49年)   39分       36分
1975年   (昭和50年)   41分       37分
1976年   (昭和51年)   44分       36分


・〈時代を反映する本〉は、ある時期に強く読書をひきつけて強烈な感銘を与え“良いと思った本”の上位に挙げられるが永続性はそれほどない。その反対に〈必読の本〉は、爆発的に読まれることは少ないが永続性があり、“よいと思った本”でもそうしばしばベスト10にはいることはないが20位以内ぐらいなら挙げられることが多いといった傾向をもつ。


・例外といえるほど強力な〈古典〉が2つある。「風と共に去りぬ」と「大地」がそれ


・「好きな著者」ベスト10入り回数と総合点


・ていねいに読むことが多い本は①仕事で役立つ本(32.3%)②暮らしに役立つ本(31.8%)③趣味に役立つ本(30%)④教養に役立つ本(27%)⑤楽しみに役立つ本(20%)の順。


・日本人の96%が“本を読むことは大切だ”と考えている(中略)
日本人の中ではすでに“読書は大切”という国民的合意が成り立っていることがわかる。米国の同種の調査をみても「重要」という回答が約9割あり、読書の重要性は国際的ともいえそうだ。


・問4 あなたは、何を手がかりに本(書籍)を買いますか。(いくつでも)

実物を見る  40
新聞や雑誌の広告  34
一般新聞や雑誌の書評や新刊案内  25
※回答数の多いもの上位3つを選んで並び替えしました。


・読書量の“多い”人には、行動領域の“広い”人の方が多く、読書量の“少ない”人には行動領域の“狭い”人の方が多いことがわかる。


・本そのものの購読率を高めるのは「話題」「書評」「広告」「題名」の効果いかんにかかっているといえよう。


・本が「映像」と関係なくまず本として売れるために必要不可欠な条件の第1は「書評」である。


・読書家と呼ばれる人には、どちらというと非行動的で内向的な性格の人が多かった。しかし、ここ数年の読書世論調査から、現在の読書家はむしろよく行動し、行動領域の広い、社会の第一線で活躍している人々だということが明らかになっている。


●書籍『読書世論調査30年~戦後日本人の心の軌跡』より
毎日新聞社 編集
毎日新聞社 (1977年8月初版)
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