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太田 直子 氏(書籍『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ』より)

このページは、書籍『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ(太田 直子 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・昔、映画は活動写真と呼ばれていた。つまり、普通の写真に対して、「動く写真」。


・ときどき恐ろしい誤解をされるが、字幕翻訳者は映画のせりふを耳で聴き取って翻訳しているわけではない。ちゃんと原語台本というものがあり、それを辞書を引きながら読んで翻訳している。


・字幕では、一度に画面に出せるせりふは一人分だけなので、どれかひとつを選ばなくてはならない。同時にしゃべっているほかの人物のせりふは無視するしかないのだ。この選拾選択にいつも悩まさせる。


・字幕は「一秒=四文字」が原則


・長年句読点を研究している大類雅敏さんという人の著書に出会った。その名も『句読点おもしろ事典』(一光社、一九八八年)。それによると、

一、慶長年間(一五九六~一六一五年)に出た『日本書紀』で、日本で初めて「。」「、」が用いられたらしい。
二、明治二十年(一八八七年)、日本国内初の句読点に関する本『国文句読考』(権田直助著)が出た。
三、明治三十九年(一九〇六年)、文部省図書課が「句読法案」を提出。


・限られた字数の(せりふの秒数)の中に、なるべく多くの情報を


・むやみやたらに字幕原稿に『?』『!』を使うな。見た目にうるさいだけだ


●書籍『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ』より
太田 直子 著
光文社 (2007年2月初版)
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