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2008年版 出版社経営総鑑(株式会社矢野経済研究所発行)より

このページは、書籍『2008年版 出版社経営総鑑(株式会社矢野経済研究所発行)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・出版社の業績は2007年度の経常利益率は4.1%→2.6%へ大巾に低下しています。


・新書などの低価格化のニーズは根強く、業界統計では書籍の売上(金額)へ減少しています。この傾向はなお強まっていくと予想されます。


・出版社(300社)利益率(経常利益)推移

1995年  6.6%
1996年  6.5%
1997年  5.8%
1998年  5.2%
1999年  5.0%
2000年  4.9%
2001年  3.5%
2002年  3.7%
2003年  3.5%
2004年  4.1%
2005年  3.3%
2006年  4.1%
2007年  2.6%

※矢野経済研究所調べ


・新刊点数は7万7,417点0.4%減、新刊点数が前年を下回ったのは8年ぶりという。これは碧天舎の倒産、新風舎などの自費出版社系の減少によると出版科学研究所も指摘している。新刊多発の状況は、なお続いているといえよう。


・総合出版社利益率推移

1984年 9.3%
1996年 5.6%
1998年 3.0%
2000年 1.8%
2002年 1.6%
2004年 2.8%
2006年 3.6%
2007年 1.2%


・情報出版社利益率推移

1984年 9.2%
2000年 4.0%
2002年 6.7%
2004年 7.5%
2006年 5.1%
2007年 4.5%


・児童書出版社利益率推移

1996年 2.6%
1998年 5.0%
2000年 6.5%
2002年 6.7%
2004年 7.5%
2006年 5.1%
2007年 4.5%


・京都の出版社で個性的で検討している出版社も多い。淡交社、ミネルヴァ書房、思文閣出版、ナカニシヤ出版、茶道、美術、仏教、社会等それぞれの分野で特徴を持っているといえよう。
※参考
「淡交社」のウェブサイトはこちらから
「ミネルヴァ書房」のウェブサイトはこちらから
「思文閣出版」のウェブサイトはこちらから
「ナカニシヤ出版」のウェブサイトはこちらから


・販売金額 3.2%減 部数伸びも平均価格下落

この原因は、ベストセラーに安価なものが多かったことが、金額が伸び悩んだ、主な要因と出版科学研究所はしている。


・電子書籍市場の動向

インプレスグループのImpress Comic Engine代表取締役社長北川雅洋氏は、「市場全体としてビックタイトルが出にくくなっており、紙の本として売れ筋でも電子書籍になると売れ行きが芳しくないものもある。


・注文品には客注(読者の注文)と書店の見込注文とがある。注文品は本来買切制といえるが、注文は全体の45%といわれている。しかしこのうち最近では25%以上が返品されているという。


・無料で配信し、広告を収入源とすることを主眼としているウェブの世界においては、情報は無料が基本。

雑誌のように情報をパッケージ化し有料に価値を生み出してきた出版業界の収益構造はどうなるのだろうか。

無料配信で多くの読者を獲得し、刻々収入を得るモデル(B to B)は、狭く深い情報を限られた人に有料で配信し、販売収入を得るモデル(B to C)か、どちらかを選択せざるを得ないかもしれない。


・出版指標は、構造的凋落の状況といえよう。再販問題、返品率等流通問題、書店廃業問題に、電子出版、電子雑誌、インターネット、ケータイメディア対応とデジタル時代への対応も迫られている。


・客注専門会社「ブックライナー」(大手取次トーハン)
参考:http://www.bookliner.co.jp/


・「トリプルウィン・プロジェクト」で書店、出版社、日販の3者で、送品、販売情報もリアルタイムみれるようなオープンネットワークの提携が最大のポイントとしている。


・ネット書籍の拡大は続いておりアマゾンの売上は推定1,600億円拡大している。


・トリプルウィンプロジェクトは出版社 206社、書店 1,200店、SCM契約店
1,000店前後で動いている。SCMの返品率は25%、ベストセラーは15%前後とみられる。


・トーハン・日販売上占有率推移

トーハン 2007年売上高(構成比) 618,968百万円 (29.7%)
日販   2007年売上高(構成比) 647,109百万円 (31.0%)
他5社   2007年売上高(構成比) 286,011百万円 (13.7%)
7社合計  2007年売上高(構成比)1,552,088百万円 (74.4%)
出版物総売上高         2,085,300百万円 (100.0%)


・日本の市場は明確にしていないが、全体で1,600億円、出版で600億円と推定される。大型書店を上回ってきている。※アマゾン

・女性週刊誌、総合週刊誌は厳しい。特に女性週刊誌は最初に影響が出ていたわけで、テレビのワイドショー、旅行、料理等クラスマガジンに食われていた。芸能誌が見事に消えていったように、このままでは女性週刊誌の使命が終わりかけているといえよう。


・ロハス雑誌に先べんをつけた「ソトコト」(月刊誌、木楽舎)は、創刊9年、発行部数10万部(実売4万部)だが、広告は「満稿」という。しかもANA、キャノン、ダンロップ、モンベル、トヨタなど一流企業で国際的企業も多い。広告収入は7億円(年間)入っている。
参考:http://www.sotokoto.net/


・大手出版社にとってコミック雑誌の減少が強まっており、80万部~100万部の大部数のコミック誌の10万~20万部の減少は、収益力が大巾にダウンしていく。

月刊少年ジャンプ、ヤングサンデーも休刊となっている。コミックス(本)も変調が来ている。3~4巻数様子をみて買うケースも増えており、人気連載作品が終わるとダメージも大きい。


・「つくる」「知らしめる」「売る」の実践を徹底している。売ることへの力の入れ方相当なものだ。※幻冬舎のこと

・今後、ネット時代の情報サービス企業として注目されていくのがリクルートといえよう。


・従来出版社は編集重視の体質があり、逆に営業の重視へ動いた出版社は台頭していく。売れないものは誰が見ても売れない。


・京都出版社の検討
今回の調査の中でも千年の源氏物語の京都の出版社が検討しているのが目立つ。


・特に講談社等の総合上位出版社10位の利益率(税引前)は、3.6%→1.2%へダウンしている。


・書籍の返品率は39.4%、40%を越えている月が6ヶ月もある。ただしこれは平均ということで、7割~8割の返品もあることになる。


・硬派の出版社みすず書房はここ数年利益を出して検討している。経営力のある出版社。みすず書房の売上原価率は、48.4%。製造原価の中の直接費(用紙、印刷、製本比印税)は68.8%間接費(編集費、人件費)27.8%の数字。製造原価全体の中では、用紙代9.1%、印刷費28.0%、製本費9.5%、印税原稿料21.6%を占めている。みずず書房は初版で黒字を出す定価の向け方、販売方法と経営力がある。自己資本率約40%の体質。


・現在、編集プロダクションは、会社組織のものが1000社から1400社あるといわれている。


・この10年間で編集プロダクションの数は確実に増加している。


・編集プロダクションの仕事内容をみていくと、単行本、雑誌をまるごと請け負う場合と、雑誌、単行本の特定のページ、章を請け負う場合、編集業務・作業の一部分をこなす場合の三つに大別できる。


・書籍は第一企画(60点)、コスモセラーズ(30点)、カルチャープロ(20点)が多い。プロダクションの委託が多いのは実用書、学習教材等、中堅出版社は実用書中心のところは30~40%プロダクションにまかせているという。


・2007年主要出版社別・品種別月間紙推定使用量


・主要雑誌・コミック誌 製紙メーカー・代理店一覧


・<講談社>

従業員979人、平均年齢42.7歳、人件費、売上高11~12とみられる。(中略)

書籍は5.3%と雑誌事業からの書籍化がふえている。文庫は好調といえよう。(中略)


・<光文社>

新書ベストセラー

2006年度新書

1 99.9%は仮説        40.0万部
2 若者はなぜ3年で辞めるのか  38.2万部
3 スケッチは3分        6.9万部
4 「ニート」って言うな    5.6万部
5 企画書は1行        5.5万部


2007年度新書

1 食い逃げされてもバイトは雇うな   36.0万部
2 お金は銀行に預けるな        35.0万部
3 下流社会 第2章           9.0万部
4 高学歴ワーキングプア        7.0万部
5 最高学府はバカだらけ        5.5万部


・<小学館>

書籍のベストセラーは、2004年の「世界の中心で愛をさけぶ」(320万部)、「いま会いにゆきます」(85万部)と大ヒット以来大ベストセラーは出ていない。


・<集英社>

1人当売上高は1億8,600万円(年間)と大手の中ではトップの数字。一般の出版社の中でもほぼトップの数字といえよう。


・<祥伝社>

祥伝社(67名)は、文庫が好調、書籍部門は10%増と伸びている。しかし雑誌は低調だった。


・有力総合出版社が旗色が悪くなっている。2007年度は軒並苦戦といえよう。メイン雑誌の苦戦がひびいており、特に広告ダウンが目立ってきている。


・新潮社は無借金経営、内部留保も高く、財務体質もよい。人件費/売上高でみると20%前後とみられる(平均年齢42才)。資材、制作のコストダウンも強めてきている。新潮社の人員体制は、編集270人(うち校正65人、減少)、営業、広告105人(営業70人、広告24~25人)、管理20人、流通3人(現業用員40人)計380人、長期契約50~60人として1~2年余り変化はない。


・<文藝春秋>

文藝春秋も雑誌市場の変調の波が押しよせている。


・中央公論新社は、2006年は新書ヒット、2007年は文庫で稼いでいる。業績は順調だ。


・<みすず書房>

みすず書房の特徴は、ほとんど自社生産、プロダクションにたのむことはまずないという。通常年間5,000部以上が4~5点出る状況。ポイントは初版2,000~2,500部で利益が出るように計画されていることになる。重版で利益を出していく通常の出版社とは大きな違いといえよう。


・児童書出版社は順調(中略)好調のもう一つは児童文庫が絶好調になっている。書き下ろしのエンターティメントが売れており、朝の読書での使われている、読むものではポプラ社のかいけつゾロリシリーズは強い。絵本は新作は売れにくい点も多い。


・<光村図書出版>

光村は、国語専門にしぼって、編集者と専門家と現場に出て深い知識で営業マンもPR活動を強めて成功してきた。営業も全国の先生方とコミュニケーション等、編集と営業の一体の体制で信用を高めてきている。


・<ダイヤモンド社>

「週刊ダイヤモンド」は、ビジネスマンとして読んでおくべきビジネス系雑誌のNo.1となっている(オリコン調べ)。


・<東洋経済新報社>

東洋経済新報社(柴生田 晴四社長 266人)は、このところ週刊東洋経済の評判が高い。特集記事がインパクトを与えているようで、部数も伸びている。増刷して品切れの号もあるようだ。(中略)伸びている要因として注目されているのは病院記事など特集号であろう。保険の裏側(4/26)、中国と世界経済(5/3、10)等。特に最近の「子ども格差」(5/17)は注目された。


・<幻冬舎>

新書がうまくいった要因は、幻冬舎らしい目のつけどころがうまくいったこと、フットワークの軽さがあるとしている。世間がもとめているのものを出してきたことが要因。


・<スターツ出版>

2011年売上70億円を目指し、半分はインターネット関連と地域密着のフリーペーパーとしている。


・<木楽社>

ソトコトは1冊800円、年間9,600円、2年間19,200円となっている、発行部数は10万部、実売は4万部前後、広告収入年7億円となっている。タイアップ広告があるとしてもこの広告の数字は注目される。部数の多さよりも環境、ロハス生活への明確なメッセージ、ブランド力が広告の質と金額を押しあげていると判断される。読者は20代後半から30代、40代の男女。女性60%、男性40%となっている。


・日経新聞は、総合情報機関として先行、新聞、出版、長所、広告研究所、データベースでマルチメディア(局)への取り組みは新聞社の中で他を大きくリードしている。サイバー会社へのビジネス展開へ日経テレコム21のサービス体制も確立している。

※「2008年版 出版社経営総鑑」より
発刊日:2008/09/22
価格(税込):107,100円
体裁:A4 / 507ページ


目次

第1章 3兆円出版市場の展望

(1)3兆円出版市場の展望

  1.危機迫る出版業界 雑誌メディア凋落深まる底なしも
    返品率増大、書店大幅減少、出版指標は構造的凋落の状況
  2.2007年2兆853億円3.1%減の実像
    2008年1~6月3.9%の大幅減、雑誌部数は6.3%減
  3.2007年(1~12月)利益率2.8%(293社)
    105社集計経常利益率(税引前)
    2007年度(4~3月)4.1%→2.6%へ大幅ダウン
  4.総合大手出版社 軒並営業赤字の深刻さ
    ドル箱コミックの変調、雑誌部数減、広告収入減少強まる
    個性的出版社は変動期も強い、京都の出版社も元気
  5.中小書店大幅減少、ここにきて影響大きい
    限界集落ならぬ「限界書店街」の増大
  6.キーワードは「生活者」へのサービスコミュニケーション指向
    提携、グループ化(子会社)共同事業、再編成も強まるか
  ・出版市場の予測
  ・ネット通販出版物売上見通し

<書籍>

(2)販売金額3.2%減 部数伸びも平均価格下落

  1.2007年9,026億円 3.2%減、推定販売部数横這い
    教養新書、ケータイ小説大ヒット、2008年の上期はブームは終焉も
  2.「女性の品格」 「ホームレス中学生」「鈍感力」
    「日本のしきたり」「恋空」「一瞬の風になれ」「生物と無生物のあいだ」
  3.2008年上期の状況、書籍3.6%減 厳しい状況
    ケータイ小説ブーム沈静化

<電子書籍市場の動向>

  ―デジタルコンテンツ事業戦略―

  1.市場規模
    2007年度電子書籍市場は370億円
    市場規模見通し
  2.携帯電話向け電子書籍市場が急拡大
    電子コミックが市場拡大を牽引
  3.電子書籍専用端末の動向
    ソニーと松下電器産業が市場撤退へ
  4.雑誌の電子化
    事業モデルの構築は道半ば
  5.市場参入企業の動向
    小学館、講談社、日経BP社 他

(4)問題山積の出版業界

  ・更に高まる返品率 限界を越えた数字に
    マイナス成長時代のシステム改革 まったなしも
  ・取次店 新時代への対応
    取次も変動期 格差拡大も
  ・書店の経営動向
    中小書店廃業2007年1200店、
    大型書店は出店強いも競争激化、サバイバル戦略も
  ・急拡大するネット書店の動向
    ネット書店、2007年950億円、
    2010年1650億円へ


第2章 雑誌市場の徹底分析

(1)雑誌販売部数の変遷

  1.2007年3.1%減、10年連続マイナス成長、08年1~6月4.2%減
    月刊誌4.1%減、週刊誌0.8%増も分冊百科の伸び
  2.創刊点数182点 前年の大幅減から回復、
    女性誌40~50代創刊 AneCanは成功
  3.休刊点数過去最多51点増加218点
    2008年上期は休刊減少も 名のある雑誌休刊相次ぐ

(2)主要雑誌・実売部数と広告収入ランキング

  1.雑誌はなぜトップでなければならないか
    情報雑誌等ネットへ移行 主要雑誌も広告軒並みダウン
    2008年上期厳しさ その分野のブランド力に左右
    日経ビジネス全国トップ守る
    CanCam女性誌トップも減少、AneCan戦略成功も

  2.主要雑誌広告収入ランキング
    ①日経ビジネス
    ②CanCam
    ③MORE
    ④ヴァンサンカン
    ⑤Oggi
    ⑥ViVi
    ⑦週刊文春
    ⑧an・an
    ⑨オレンジページ
    ⑩with

  3.<特集>フリーペーパー市場
    競合激化の中で転換期迎える

(3)総力調査450誌販売部数の状況

<各雑誌分野の攻防>

  1.週刊誌の攻防
    週刊誌軒並減少、女性誌、男性誌とも苦戦、
    広告減少歯止めかからず。週刊文春トップの健闘、
    新潮も減少、現代vs週刊ポスト 赤字拡大も
    週刊朝日もサンデー毎日も減少大学合格ランキングの麻薬も

  2.ヤングファッション誌

    CanCam部数広告減少もトップ堅持、AneCan創刊成功
    an・an減少テコ入れへ、JJも減少大きい、
    ViViこの上期部数伸びと健闘

  3.ヤングカジュアルファッション誌も伸び
    ストリート系変動の波も PS花開くか 
    PINKYまだ伸びしろあり Springは値下げ戦略
    Zipper苦戦、ソープ、SEDAやや減
    小悪魔agehaギャル系好調

  4.OLファッション誌
    MORE、with健闘も格差、
    MORE広告女性誌第2位 LUCi休刊

  5.ハイソマガジン、Oggi世代ファッション誌
    ヴァンサンカン 1冊当りの広告収入トップ、
    CLASSY健闘、Oggi部数減少も広告ベスト⑤、
    BAILA好調、Style休刊も

  6.30代ファッション生活誌
    VERYは「STORY」シフトで年々減少、Domani部数減
    Grazia広告伸びる、「LEE」のブランド力、
    inRed値下げで急拡大

  7.40代ファッション誌 市場広がる、40代以上女性誌
    STORY プレシャス好調、マリソル、GRACE進出も
    50代eclat、クロワッサンpremium創刊 HERSも

  8.モード誌順調
    SPUR、エル ジャポン、マリクレール他

  9.コスメ系雑誌 伸び悩む
    VOCE、美的やや減少、アール30代、マキア健闘

  10.生活実用情報誌
    オレンジページ順調、レタスクラブ伸び悩み、
    ESSE部数数回、主婦の友休刊、サンキュ!健闘、
    おはよう奥さん苦戦

  11.ベビー雑誌とその周辺
    たまごクラブ、ひよこクラブ通販で売上伸びる
    主婦の友系まだ厳しい

  12.ローティーンファッション誌
    ブーム去り横這い、安定
    トップはnicolaかピチレモン、ラブベリー頑張る

  13.地域情報誌
    タウン誌苦戦続く ネットとの競合と対応
    HANAKO、ウォーカー事業、TOKYO一週間の行方

  14.写真週刊誌
    フライデー、FLASH、部数より広告ダウン

  15.テレビ情報誌
    大幅減少、月刊誌2007年急落、
    月刊トップは「月刊ザテレビジョン」
    TVガイド、TVライフ健闘、テレパルf休刊、
    月刊ハイビジョン、デジタルTVガイド実売率伸ばす

  16.ビジネス誌
    日経ビジネス 部数 広告 手堅い動き全国№1の強さ
    ダイヤモンドやや減、東洋経済 特集号で伸ばす
    プレジデントも増加

  17.ライフスタイルモノ情報誌

  18.中高年ゆとりの男性誌、モテたい男性誌
    サライもLEONも転換期
    BRIOも伸び悩み、ストレート休刊

  19.パズル誌
    ピークやや減少

  20.料理食の雑誌

  21.少年コミック誌 週刊誌500万部の攻防 減少続く
    少年ジャンプ トップ 横這いをキープ、少年マガジン 
    ジャンプとの差開く、少年サンデー他

  22.月刊少年コミック誌
    コロコロコミックも減少、コミックブンブン休刊、月刊少年ジャンプ休刊
    ジャンプスクエア創刊号大ヒット
    ブンブン苦戦、読者年齢上げ勝負へ

  23.青年コミック誌
    ヤングジャンプ、ビッグコミックオリジナル、ヤングマガジン等やや減少
    「Dr.コトー」のヤングサンデー休刊

  24.レディスコミック誌
    厳しさ変わらずもコミック本で増収

  25.少女コミック誌
    まだ減少、「ちゃお」やや減も80万部
    NANAの「クッキー」は健闘もやや減、
    別冊マーガレット安定 リボン減少

  26.コミックス(本)
    コミックス(本)も売れ行き変調

  27.分冊百科
    335億円10.9%増 過去最高各社力入れる
    2008年も増大へ

  ◎ 雑誌販売部数一覧(450誌)


第3章 出版社の現実と展望

(1)出版社の現実と展望

  1.2007年3.1%減、雑誌苦戦、2008年に入って
    広告収入減少目立つ
    総合大手軒並営業赤字、雑誌苦戦、広告減少、コミック変調、高コスト
  2.2007年度 総合雑誌系出版社苦戦
    個性的出版社 台頭 変動期も強い。
    ネット広告等クロスメディア戦略、ネット社会のサービス力
  3.合理化力と営業重視の生活者指向へ
  4.2007年度 0.1%増収(リクルート、ベネッセ除く3.0%)38%減益
    総合大手軒並営業赤字、情報サービス出版社も格差
  5.売上高利益(税引後)率 5.1%、収益指標ベスト10
    リクルート、ベネッセを除く2.8%
  6.京都出版者社の健闘表
  7.2007年度業績状況一覧
  8.出版社収益力ランキング表

(2)出版社収益力ランキング

  1.売上高200億円以上22社(2社減少)
    1人当売上高
    ①ぴあ
    ②大創出版
    ③幻冬舎コミックス
    ④ジェー・エー・エフ・出版社
    ⑤集英社
  2.利益率15%以上12社 ランキング変動
    専門出版社健闘
  3.広告収入減少増加 今期は7~8%減も
    ネット広告、雑誌上回る
  4.出版社売上高ランキング表
  5.出版社1人当売上高ランキング表
  6.出版社1人当利益高ランキング表
  7.出版社利益率ランキング表
  8.出版社広告収入ランキング表

(3)書店からみる出版社チェックアンケート

  1.書店の評価 業績とほぼ連動、前回より変動
    相変わらず厳しい書店の目
  2.独創的な企画、アイデアが目立つ出版社
  3.企画から販売キャンペーンまで
    書店と一体感をもたせる出版社
  4.出版社に何を要望しますか
  5.出版社チェックアンケート調査


第4章 出版社のコスト低減状況

(1)出版社のコスト低減の状況

  1.2008年もマイナス成長強まる
    コストダウン更に見直しも
  2.用紙、印刷コスト構成の状況
  3.人件費/売上=14%→13%ラインで明暗も
    好調出版社 9~10%の間
  4.主要出版社の人件費/売上高比率<表>

(2)出版編集プロダクション調査

  1.2007年度 厳しさ強まる
  2.プロダクション調査、年商2億円未満が中心、
    1人当売上高1012万円、前回から441万円減少
  3.書籍平均59.8(実質12.7点)点刊行、
    雑誌は46.3(実質7.0点)点刊行

(3)出版社用紙使用動向調査
  出版社別用紙仕入代理店状況

(4)新刊点数・重版点数別状況

(5)新規採用人員状況(2006年度、2007年度)

(6)出版社販売体制一覧表
  取次、トーハン、日販、直販、委託買切状況


第5章 構造変革期の出版社の攻防

(1)音羽グループ vs 一橋グループ

  音羽グループ 講談社来年100周年、雑誌、広告戦略正念場
  書籍は総合力ダントツも黒字化課題
  一橋グループ 小学館コンテンツ戦略リード、
  女性誌順調も、コミック雑誌変動
  集英社 女性誌順調広告大健闘も
  コミック2割減ひびく
  講談社、光文社
  小学館、集英社、祥伝社、白泉社

(2)注目される有力出版社の経営戦略
  角川グループホールディングス(角川書店)、マガジンハウス
  新潮社、文藝春秋、徳間書店

(3)学習研究社 新本社ビル売却リストラと投資へ
  雑誌広告低調も早目の対応

(4)情報出版社、情報サービス出版社の台頭
  ネット・ケータイと融合戦略で格差、
  ユーザーとらえるか新サービス事業
  日経BP社、リクルート、ベネッセコーポレーション、
  ぴあ、日本放送出版協会、阪急コミュニケーションズ

(5)コミック系出版社の攻防
  秋田書店、双葉社、芳文社、他

(6)婦人雑誌社 体質強化策の行方
  主婦の友社 他

(7)名門出版社 復活の兆候
  ブランド力と会議運営の改革
  岩波書店、中央公論新社、筑摩書房、平凡社、みすず書房

(8)児童書出版社は好調
  少子化の中でなぜ元気なのか
  ポプラ社、理論社、あかね書房、他

(9)医学出版社
  850億円の市場規模このところ各社業績安定
  医学書院、南江堂、他

(10)利益高上位 法規出版社も
  デジタル化、市町村大合併後の変調
  ぎょうせい、第一法規、新日本法規出版、他

(11)教科書出版社 少子化での攻防 新指導要領へ戦略強める
  東京書籍、教育出版、光村図書出版、三省堂、帝国書院

(12)経済出版社 景気 株価 変調期の行方
  ダイヤモンド社、東洋経済新報社

(13)注目される出版社(1)
  扶桑社、世界文化社、昭文社、ゼンリン、 他

(14)注目される出版社(2)
  幻冬舎、宝島社、スターツ出版、青春出版社,木楽舎

(15)注目される出版社(3)
  PHP研究所、インプレスグループ、翔泳社、
  エンターブレイン、プレジデント社、
  枻出版社、毎日コミニケーションズ、ソフトバンククリエイティブ

(16)新聞社の出版戦略 分社化へ動く
  朝日新聞出版、日本経済新聞出版社


第6章 出版社調査票

目次
個表


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