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西田 宗千佳 氏(書籍『iPad VS. キンドル』より)

このページは、書籍『iPad VS. キンドル(西田 宗千佳 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・●表示し続けるだけなら電気を使わない
●表示を書き換える時だけ電気を使う
●反射板型で目が疲れにくい
という3つの要素(中略)
キンドルは電子ペーパー製造大手の米E-Ink社の製品を採用している。


・2004年アマゾンは、カリフォルニア州クパチーノに「Lab126」という小会社を設立する。この会社は、キンドルにつながるeBookリーダーの設計と開発を担当する企業である。


・キンドルの通信機能は「ウィスパーネット」と名付けられている。ウィスパーとは、英語で「ささやき」のこと。明示的に、大々的に通信をするのではなく、ささやくように「ひそかに」通信する、というのが命名の理由であるようだ。


・キンドル版には、紙の本と違う点が2つある。1つは、何冊持っても重さも大きさも変わらないこと。(中略)もう1つは「文字サイズが変えられる」こと。


・2009年5月、キンドルDXの会見に登場したベゾス氏は、eBook比率について次のようなデータを公開している。
「(2009年)5月現在、キンドル版の販売比率は35パーセントにまで高まっている。これは、キンドル2が発売された2月以降、2倍にまでジャンプアップした結果だ」


・アマゾンの最終的な狙いは、「本から得られる売上を、できる限り大きくしていく」ということにつきるのだ。


・大手出版社の法律顧問も手がける、弁護士の福井健策氏


・eBookリーダーにとって、6インチは「世界標準」となっているのだ。


・アマゾンが「オンライン」で攻めるならば、ソニーは「店舗」でせめる。


・(※iPadの)あの「大きさ」にこそ価値があり、新しい市場を開く可能性を秘めているのだ。ジョブズ氏は、会見を「eBook」ではなく「ネットブックを代替するもの」という意見からスタートしたのは、そういった意図によるものなのである。


・eBookリーダーの多くは電子ペーパーを使っているのに対し、iPadは液晶ディスプレイを採用している。電子ペーパーはバッテリー消費が少なく、機器を数日から2週間も動作させることができるが、iPadの動作時間は10時間。(中略)

だが、電子ペーパーは書き換え速度が遅いので、ウェブを見たり動画を見たりするにはまったく向かない。また現状ではカラー表示もできない。ディスプレイそのものが「文字を読む」ための単機能デバイスなのだ。


・iPadは「小説的」というよりも「雑誌」的だ。キンドルやソニーリーダーが「鞄に入っている文庫本」だとすれば、iPadは「ソファー横のマガジンラックの中の雑誌」に似ている。どちらも薄いコンピュータではあるが、その目指すところは相当に異なっているのである。


・自ら電子書籍化し、パソコンや携帯機器で電子書籍を読めるようにすることを、ネットの世界では俗語で「自炊する」と呼ぶ。


・本を望む人々が望んでいたのは、エクスパンドブックのように「本を超えた本」ではなく、「本そのもの」だった。


・【キンドルでベストセラーになるのはどうしたらいいのか。答えは『ただでばらまくこと』だ」
そうした書き出しから始まるこの記事は、eBookでは「無料本」が人気となっていること、その目的は、筆者や関連本のプロモーションにあることを指摘している。
※ニューヨーク・タイムズ 1月23日掲載


・国立国会図書館の長尾真館長は、「間違えなく将来的には、eBookリーダーが主流となるでしょう。特に、実用書やビジネス書、小説といった『一度読めば十分』と考える人の多いものについては、eBookリーダーで読む人が増えていくのは間違えありません」と将来を予測する。


・eBookリーダーの利用者が圧倒的に「読書家」である


・出版とはそもそも「自由な主張」を行うものであり、それをプラットフォームを運営する企業が左右するのは好ましくない、という主張である。


・刊行時は「口約束」であった出版社が、2009年の後半に入り、積極的に「事後ではあるが、契約書を交わしたい」と申し出てくる例が複数存在した。


・(※国立国会図書館には)これまでに刊行された650万冊を超える書籍・雑誌が保存されており、日本国民は無料で閲覧が可能であるほか、適切な手数料を支払えば複写もできる。


・キンドルのために買った本を「パソコン」「iPhone」で読む


●書籍『iPad VS. キンドル』より
西田 宗千佳 著
エンターブレイン (2010年3月初版)
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