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書籍『電子書籍の基本からカラクリまでわかる本』(洋泉社MOOK)より

このページは、書籍『電子書籍の基本からカラクリまでわかる本(洋泉社MOOK)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


●小飼弾 対談 池田信夫

電子書籍が切り開く未来とは?


・小飼弾氏:『弾言』は紙が2万部で、電子版は『弾言』と『決弾』合わせて7731冊(4月26日現在)。国内のiPhone販売台数が約300万台という母数を考慮すると、とんでもない数字です。


・池田信夫氏:キンドルとiPadはまったく別物。iPadで本を読もうと思えば読めるけど、バックアライトの液晶で200数ページのテキストを読む気にはあまりならない。逆にキンドルはeペーパを採用し、「いかに従来の本に近付けるか」を追究している。その代わり「読む」以外はほぼまったくできない。


※小飼弾 対談 池田信夫はここまで。

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・キンドルは「ネットの向こうに本棚」があるようなもの


・iPadは「電子書籍リーダー」ではない!

一言で言ってしまえば、iPadは「eBookリーダー」ではない。だから当然、キンドルやソニーリーダーともビジネスモデルは大きく異なる。


・巷では「iPad対キンドル」という形で採り上げらることが多い。そのため、アップルとアマゾンは「対決構造」で語られやすい。しかし現実的には、直接の「敵」となっているわけでない。理由は、ビジネスモデルの狙いが大きく異なるためだ。(中略)アマゾンはキンドルというハードウェアではなく、書籍の販売を主軸にビジネスをしている。それに対しアップルは、あくまでiPadやiPhoneといったハードウェアを売るのがビジネスの主軸。


・電子出版になると、当然ながら「なくなる」ものがある。筆頭は「印刷」と「製本」だろう。(中略)次に不要なのは、「出版流通」と「書店」。(中略)筆者を支える優秀な「エージェント」としての編集者は必要になる。


・アンダーソン氏が運営する「booktour.com」。どの本の著者がいつどこでイベントをしているか知ることができる。
(※参考:http://www.booktour.com/


・主な電子書籍取次会社の市場シェアのイメージ

ビットウェイ ※50%程度
MBJ(モバイルブック・ジェーピー) ※40%程度
その他 パピレス、デジタルブックジャパン、ミックナイン など ※10%程度


・画面サイズによって文字組みがかわるT-Time


・新たな対象読者を掘り起こす電子書籍

 メリット
   ふだん書店に足を運ばない層にも電子書籍の存在を認知させることができる

 デメリット
   iPhoneアプリとして販売されているゲームなど他のコンテンツと同じフィールド
   で価格・内容的に競合する


・電子書籍は編集者がいなくても配信できる(中略)その書籍のクオリティが「読者が読むに値するレベル」にまで洗練されているかどうかは別物だと考えなければならない。


・フリーランス・ウェブプログラマー/「青空キンドル」運営者 高山恭介氏


・印刷された本をスキャンしてデータ化することを「自炊」と言う。


●書籍『電子書籍の基本からカラクリまでわかる本』より
洋泉社MOOK
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