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柳井 正 氏(書籍『成功は一日で捨て去れ』より)

このページは、書籍『成功は一日で捨て去れ(柳井 正 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・日々の一歩一歩、あるいは一進一退の悪戦苦闘の連続こそが、将来の姿につながっていく。将来を決めるのは現実・現在の自らの行動である。


・ぼくはこの業界内の人よりも、この産業の将来性に関してはかなり楽観的だ。まだまだ、お客様に買ってもらえる可能性が充分にあると思っている。だから、チャレンジしないといけない。


・自分の会社や事業として、単純に「こんなことをしたい」のではなく、常に「どうあるべきか」を考えて決断しなくてはならない。


・世間とか世の中は自分よりもずっと大きな存在なので、自分の都合などは聞いてくれない。社会的に必然性がなければ失敗する。社会がその事業を要求するから成功するわけで、本当は何も思い悩む必要などないのだ。


・「低価格をやめる」といっても、価格を下げる努力をやめるわけではありません。まず何よりも質があり、そして価格がある。私たちは、あらゆる人が着ることができるカジュアルを、あらゆる人にご満足いただける“好”価格で提供していきます。

今後のユニクロの決意を表明するものだったのに、ほとんどに社内の人間はこれは公表するのに反対だった。ぼくとコピーライターだけが賛成した、という笑えない話である。


・会社を成長させようと思ったら、「現状満足」では絶対ダメで、現状を否定しつつ変えていかなければならない。そうするには経営者や幹部自身がまず自分を変えようとしなければならないし、それができなければ会社は変わらない。


・前職での成功体験は、新しい職場では何の役にも立たないことがわかっていない。(中略)環境が絶えず変化していく中では同じような方法では成功しないのだ、まして、前職が指示・命令するだけで自分で行動しなくても済んだ部長職や役員であったら、我が社ではまったく通用しない。


・理論・分析だけで売れる商品はつくれない

人が物を買う行動を起こすのは、その人の感情と条件反射によっているのではないかと考えている。


・チラシはお客様へのラブレター(中略)
ユニクロの販売促進法の中心はチラシだった。(中略)
郊外型店舗の場合には、自宅でチラシを見てこられて目的買いをするお客様が多い。都心型店舗の場合には、目的も無しにふらっと立ち寄られる


・お客様の感覚は知らぬ間にどんどん変わり、商品や店舗に飽きていく。その店舗が何か新しいことをしなければ、そこでその店はおしまいになるのだ。


・常識的な考え方をまずは疑ってかかり、それが本当に正しいかどうか、合理的かどうか自分自身の頭で考えてみることが大切だ。


・先入観が商売の邪魔をする

アメリカに出店する前に考えていたのは、アメリカ人にはアメリカ人のニーズがあって、サイズや色の好み、ファッションの好みも違う。だからそれに合わせて商品を企画しなければならないということだった。結果は、常に売れずに失敗だった。(中略)

日本でもアメリカでも共通してユニクロが勝っている点を徹底的にアピールして、それが評価されることで商品を買ってもらえる店にする。いま現在の結論しては、そのほうが商売がうまくいくと感じている。


・よく、先行して商売人が流行を作り出すとか、お客様の心理を作り出すといった類の話があるが、そんなことは実際にはあり得ない。こちらから心理状態を変えるなんて滅相もないことだ。重要なのは、お客様の心理状態に合わせて商品を作り出すことなのだ。

「心理状態に合わせて」というのは、具体的にはお客様の気持ちを「想像する」ということ。その実例が、ジーユーの990円ジーンスだった。


・あらゆる者が、強みによって報酬を手にする。弱みによってではない。したがって、つねに最初に問うべきは、『われわれの強みは何か』である。(「新訳」乱気流時代の経営 (ドラッカー選書) P・F. ドラッカー、Peter F. Drucker、 上田惇生訳『乱気流時代の経営』ダイヤモンド社)

弱いところを何とかしようと努力しても、時間ばかりかかって労力のわりに成果は上がらない。それなら弱い部分は無視して、自分たちの強い部分を活かした経営をしたほうがよい。不思議なことに長所を伸ばしていくと、欠点というのはどんどん消えていく。


・「革新」とは、過去の常識を疑い、ものを本質から見直して、根底からより良く、そして新しく変えていこうという姿勢です。「挑戦」とは、困難や競争に果敢に挑み、常に考えられる最高水準を目指していこうという姿勢です。私たちはこの「革新と挑戦」を、これかもファーストリテイリングの基本精神として活かしていきます。


●書籍『成功は一日で捨て去れ』より
柳井 正 著
新潮社 (2009年10月初版)
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