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浅田 厚志 氏、丑丸 博樹 氏(書籍『本は自分の出版社からだす。』より)

このページは、書籍『本は自分の出版社からだす。(浅田 厚志 著、丑丸 博樹 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・本書で取り上げる出版流通を請け負う(株)出版共同販売は、編集権や出版権などは持ちません。あるとすれば販売権です。(中略)

あくまでも販売と流通を請け負っているということであって、販売した部数に応じて売り上げと利益を受け取るという、販売のリスクをもつものでもありません。


・ローマ時代の政治家・哲学者のキケロ(BC106~43年)は言いました。
「書籍は青年のためには食物となり、老人のためには娯楽となる。富める時は装飾となり、苦しい時には慰めとなる。内にあっては楽しみとなり、外に持って出ても邪魔にはならない。特に夜と旅行と田舎においては、良い伴侶となる」。


・紀伊國屋書店が提供している「パブライン」。月間一〇万円(税別)で(中略)

ありがたいのは、自社の売り行きデータだけでなく、他社の書籍も見られることです。しかも、データの収集と提供が始まった一九九五年以後の売れ行きが見られるので、企画を立てたり、類書の売れ行きを調べるのには大助かりです。


・紀伊國屋書店の販売部数に対して、一三~一四倍した数字が、全販売部数だといわれています。よって、その数値に販売部数が達していなかったら、販促の余地がある、ということです。


・日本出版販売が提供しているオープンネットワーク「トリプルウィン」です。(中略)

さまざまな地域と個性の書店データが入っているので、偏りは少なくなります。増刷を考えるにはもっとも適当なデータの一つと言えるでしょう。


・紀伊國屋書店の数字に対して、一三~一四倍、日販の数字に対して三~四倍というのも、およその目安であって、販売実績数値ではない


・実売部数を予測し、定価を設定する(中略)

ありとあらゆる方法で売れるであろう実売部数を算出します。実のところ、出版業界はこの部分が遅れています。信頼できるマーケティング手法が確立されている訳ではありませんし、ほとんどの場合、経験則や過去の類似書籍の売れ行きを参考にしているのが実態です。いくら類似書籍の売れ行きを参考にしてみたところで所詮別物ですから、参考程度にしかなりません。


・仕入れの実態(中略)

取次各社の昨今の配本状況を俯瞰すると、適正配本を無視し、明らかに返本率の圧縮のために、配本部数を縮小しようとしています。


・人口が約三億一五〇〇万人アメリカの書店数は現在、二万二三〇〇店といわれています。一店あたりの人口は約一万四〇〇〇人です。それを考えると、日本での書店数は約九〇〇〇店まで減少してもおかしくないのです。


・アマゾンのなかみ検索とグーグルのブック検索(中略)

アマゾンの方は表紙や目次、はじめにといったレベルしか公開していませんが、グーグルの方は一度に全体の二五%まで閲覧することができます。まさに立ち読みです。毎月読める範囲を変えるため、四カ月目にはすべてを立ち読みし終える計算となります。


●書籍『本は自分の出版社からだす。(誰でもできる出版社の始め方教えます。)』より
浅田 厚志 著
丑丸 博樹 著
出版共同販売 (2010年7月初版)
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