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長沢 朋哉 氏(書籍『世界一やさしい「思考法」の本』より)

このページは、書籍『世界一やさしい「思考法」の本(長沢 朋哉 著)』から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・「考える」とは、具体的には、「自分の主張・意見を決める」こと。


・「目的の達成」のため「決めるべきこと」を、ツリー図にする。これは、「決めるべきことメニュー」

この「メニュー」を見ながら考えると、頭の中が整理しやすい。


・まずは、「目的」を確認する。その際には、本当にその「目的」が正しいのか、他にはないのか、と疑問を持って検証する。そして、次に、その「目的」の達成のために「決めるべきこと」をリストアップする。その後に、それらの「決めるべきこと」を優先順位などをつけて整理する。


・「少年サッカーのコーチをしていると、どうしても『勝ちたくなってくる』んだよ。『子どもたちを勝たせたい』じゃなくて、『自分が勝ちたくなってくる』んだね。コーチとしての能力を誇示したくなるっていうか、子どもたちが主役じゃなくなっちゃうんだね。“悪魔の誘惑”みたいなもんでさ、これに抗う(あらがう)のは、なかなか大変だんだけど」

「本来の少年サッカー・チームの目的は、『勝つこと』じゃないはずなんだよ。チームによって細かな考え方の違いはあるだろうけど、僕らがやっているレベルの少年サッカーっていうのは、やっぱり、子どもたちの心身の健全な成長とか、社会性や自立心の向上とか、そういったことが『目的』のはずだんだよね(中略)」

『目的と手段』こそが、一番大切な、思考のフレームワークなんです


・本来、少年サッカーにおいては、勝利は『手段のひとつ』であるはずなのに、いつの間にか勝利が『絶対的な至上の目的』になってしまうことが多い


・「分析っていうのは、簡単に言うと、『分けることと、比べること』なんて言うね。『分ける』方法は、いろいろあるんだけど、昨日も話した、『フレームワーク』ってのは、簡単に言えば、物事を分けるための枠組みというか、分け方そのものだと思っていいと思うよ。

たとえば、『3C』ていうフレームワークがあるんだけど、知っている?」(中略)

ビジネスの環境を、①カスタマー(Customer)=顧客・消費者、②コンペティター(Competior)=競争相手、③カンパニー(Company)=自社、の3つに分けて分析すること


・『比べる』のは、具体的には2つの方法があって、ひとつは『過去と現在を比べること』。もうひとつは、『競争相手同士を比べること』なんだ。


・分析とは、「分けて、比べること」。そして、「変化」と「差異」を発見すること。

さらに、その「差異・変化」が、なぜ起こったのか、原因を考えること。

さらに、その「差異・変化」が、何の兆候なのか、考えること。


・女性同士のカジュアル・ギフトとか、自家需要、つまり『自分へのご褒美』じゃなくて、『自分への思いやり』の商品としてポジショニングできる


・派閥争いがどうとか、役員昇進レースがどうしたとか、そういうことですか?


・現代社会では、案外主婦こそが、最もストレス対策が必要な人たちかもしれません


・僕たちが提案する戦略の核は、『パパ・チョコ市場を狙う』ということではありません。それはむしろ、『手段』です。僕たちの戦略目的は、抗疲労チョコを、『思いやりの象徴』と位置づける、ということです。(中略)

「人は、誰かの『思いやりを感じる』時に、幸せな気分になるし、そしてまた、誰かのことを思いやって、その人の笑顔を見られた時に幸せな気分になります」


・「パパ・チョコ市場のボリュームが、案外大きい」というデータも京子の記憶にはあったと思いますが、このシーンにおいては「市場が大きいから、そこを狙おうと思った」と論理的に結論したわけではありません。結果として、このデータは、この着想を提案する際には有効な根拠のひとつにはなるのですが、「データありき」の発想ではなかった、ということです。


・「よい仮説」の条件は、

1.「目的に対する手段」(または「問題点の原因」)として説明できること。
2.「もっともらしい根拠」があること。
3.今後、調査などによって検証できること。


・プレゼンの目的は「意思決定・行動」をしてもらうこと。
「論理的説得」と、「情動的(感情・気持ちの)説得」の両方が大事。


・これは、機能的な『疲労回復』を伝えることを主眼に置くのではなく、消費者に対して、この商品の『情緒的価値』を伝えることを目的とするポジショニング戦略です


・自分が誰かに『思いやりを示して、その人から笑顔が返ってきた時』に、幸せにな気分になるということです。

私たちは、この抗疲労チョコレートを、そんな『思いやりの象徴』として位置づけようと思います。すなわち、『疲れている人を、幸せにするチョコレート』とは、『疲れた人へ、思いやりの象徴として贈るチョコレート』でもあるというこです


・娘にとっても父親は特別な存在です。彼女たちは日頃から、父親に感謝の意を伝えたいと思っています。でも、普段は少し照れくさくて口に出すことができません。私も、1人の『娘』としてそのように感じています」

京子は、ここで一瞬の間を置く。そして役員たちひとりひとりに語りかけるように、再び話し始める。

「つまり、バレンタインディが、娘から父親への、年に一度の愛の告白でもあるのです」


・ピラミッド・ストラクチャー

主張・結論
 ↓
理由① 理由② 理由③
 ↓ 
データ・事実① データ・事実② データ・事実③


・プレゼンテーションにおいては、この「ピラミッド・ストラクチャー」を基本に、「結論を先に言うプレゼン」と、「データ・事実(分析)から入って、結論につなげるプレゼン」の2通りがあります。どちらがよいかについては、聞く側の好みや感覚も重要な要素ですので、一概には言えません。

一般的に言えば、「結論に意外性があって、かつ自信がある場合は、結論が先」「結論が、比較的普通の結論で、『論理的に言って、やはりこの結論だ』と納得してもらいたい場合は、分析が先」といった感じでしょうか。


●書籍『世界一やさしい「思考法」の本』より
長沢 朋哉 著
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