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伊東 寿朗 氏 書籍『ケータイ小説活字革命論』より

このページは、書籍『ケータイ小説活字革命論』(伊東 寿朗 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・視聴率の年齢区分では、19歳以下は、13歳~19歳をT「tean」、4歳~12歳をC「child」あるいはK「kid」とし、男女をひとくくりにしている。


・ケータイサイトとは違い、新潮ケータイ文庫のような電子書籍サイトは、ケータイ向けにデジタル化されたプロの作品に課金し、ダウンロードさせて読ませる有料サイトである。つまり、ビジネスモデルも違うし、ターゲットもまったく違う。それを読む読者の動機も行動もまったく異なる。そのあたりを見誤って、同じ土俵で語っていくのは、かなり無理があると以前から思っていた。

メディア等でよく、ケータイ小説の市場規模を語るとき、電子書籍が引き合いに出されることがあるが、これも大きな誤りだ。同じケータイに展開される小説という共通点はあれば、ビジネスもマーケットもまったく違うところにある。


・『天使がくれたもの』が書籍化するに至った経緯を知り、驚かさせることになった。

一読者からの涙の電話

きっかけは、編集部にかかってきた1本の電話だったという。(中略)

この記念すべき、素人によるケータイ小説の最初の書籍化をつき動かしたのは、出版社による発掘でもなく、著者による売り込みでもなく、それが投稿されていたサイトの企画でもなかった。作品に純粋に感動し、単純にこの感動をより多くの人に味わってもらいたいという一ファンの想いが高じて、自発的かつ衝動的な訴えにつながった。


・もともと、魔法の i らんどは無料で利用できるホームページ作成サービスで、ケータイ小説が多く生まれることになった小説投稿機能、すなわちBOOK機能は、ホームページに紐付くひとつの機能に過ぎなかった。


・どう書かれているか、ではなく、何が書かれているか(中略)

よく、ケータイ小説の是非について議論になるとき、文章テクニックがどうだとか、稚拙な文章だとか、そんなうわべの部分ばかりが語れることが多い。(中略)ナンセンスな話である。そこに想いがあって、その想いに人が集まって、人が人を呼んでその想いが連なって、広がっていく。そんな単純な話である。


・「どうしてケータイでいまだに読めるものが、本になって売れるんですか?」と尋ねられることがある。(中略)

「子供たちは、小説に感銘を受けて、小説そのもの根本に流れるテーマをある種のバイブルとしているんです。バイブルとして身近に置いて、バイブルとしていつでも開けるような宝物にしておきたいんです」

大抵はそんなような回答をする。


●書籍『ケータイ小説活字革命論~新世代へのマーケティング術』より
伊東 寿朗 著
角川SSコミュニケーションズ (2008年5月初版)
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