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山口 瞳 氏 書籍『行きつけの店』より

このページは、書籍『行きつけの店』(山口 瞳 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・京都には階級制度がある。身分社会がある。たとえば、懐石料理の老舗の主人が茶道の家元の家に挨拶に行くとこは、玄関ではなくて勝手口から入るという話を聞いたことがある。


・九州大分にある由布院の亀の井別荘を「行きつけの店」だと言ったら、誰でも変だと思うだろう。しかし、私は、九州に行ったら、無理をしてでも亀の井別荘に一泊することにしている。

※参考:亀の井別荘のウェブサイトはこちらから


・昔から、クールは、銀座で働く女性たちの憧れの的だった。
(中略)

クールの古川緑郎さんのバーテンダー歴は、十三歳のときにスタートして、今年で五十八年になる。


・山の上ホテル(中略)ここは小説家のために建てられたのでないかと思われるくらいに私達に都合よく出来ている。私はよく401号室に案内されるのだが、部屋は畳敷になっている。畳の上にはベッドがある。日本机がある。それとは別に椅子とテーブルがある。(中略)

山の上ホテルの天ぷらは有名だ。池波正太郎氏、山本健吉氏など多くの人が推奨しているためだ。


・小樽の海陽亭は本当に良かった。


・読者にお願いがある。どうか、自分の行く店を紹介しただけのものと思わないでもらいたい。私は、旅館、料亭、小料理屋、酒場、喫茶店などは文化そのものだと思っている。そこで働く人たちも文化である。私自身は、そこを学校だと思い、修行の場だと思って育ってきた。


●書籍『行きつけの店』より
山口 瞳 著
新潮社 (1999年12月初版)
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