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桂川 潤 氏 書籍『本は物である~装丁という仕事』より

このページは、書籍『本は物である~装丁という仕事』(桂川 潤 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・「装丁」は「装幀、装釘、装訂」とも表記される。それぞれの表記にこだわりをもつ方も多い。広辞苑によれば「装訂=装い、訂める(さだめる)」が本来だという。(中略)


一九一四(大正三)年刊行の『こゝろ』を自装した夏目漱石は、その「序」で(中略)「装幀」という表記を使っている。


・「面白い」と何となく考えていたことをかたちにするのは、じつは相当に高度な編集作業なのだ。松岡正剛が次のように述べている。


読書は著者が書いたことを理解するためだけにあるのではなく、一種のコラボレーションなんです。ぼくがよくつかっている編集工学の用語でいえば、読書は「自己編集」であって、かつ「相互編集」なのです。


・表紙の背には、丸背と角背の二タイプがある。(中略)夏目漱石の初版本はすべて角背で、ピシッとした立ち姿がいいのだが、現在は、開きやすくて変形しにくい丸背が一般的となっている。ほとんどの丸背は、「ホローバック hollow back」という様式で作られる。


・『田村義也―編集現場115人の回想』田村義也追悼集刊行会 、二〇〇三年


・テープは便利だけど、流れちゃうんだな。読み返しができないからどうしても受け身になってしまう。やっぱり自分で直接読みたい。味わいたい。


●書籍『本は物である~装丁という仕事』より
桂川 潤 著
新曜社 (2010年10月初版)
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