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宮部 修 氏 書籍『文章をダメにする三つの条件』より

このページは、書籍『文章をダメにする三つの条件』(宮部 修 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・文章をダメにする三つの条件

見たこと、聞いたこと、感じたことを羅列しただけの文章、だれもが思い、考えていることを一般論風に書いてある文章。書くにこと欠き、理屈を積み重ねて原稿用紙のマス目を埋めた文章。

・芳賀 矢一、杉谷 代水編著『作文講話及び文範』(講談社)がある。著者は「作文の実習」の項で、「多読、多作、多思(推敲添削)をかかげ、「多作」いついて「人の文章をたくさん読むと共に、また自分もたくさん作ることが必要である。これは腕を鍛え経験を得るためである。人の文をいくらたくさん読んでも自分で書き慣れなければ、いわゆる“感心上手の行い下手”で仕方がない」としている。


・書くポイントを一点に絞る書き方は捨てるコツをつかむことである。


・理屈っぽい人はとかく嫌われる。理屈っぽい文章もいただけない。(中略)理屈は不完全な取材をごま化す一つの手法であり、逃げの一手でもあるのだ。


・人が驚くのは、他人の特異体験


・「事実、印象の羅列をしないようにすること」をはじめとして「作文は理屈をこねまわすものではない」「誰もが日ごろから考えているような一般論はやめてほしい」と書いてきた。


・当たり前のことは“読んでも聞いてもつまらない” “共感できない” “退屈”ということにつきるからだ。


・人は人のことを知りたがるものだ。他人の考え、感情、言動すべてである。変わっていればいるほど、人の関心をひきつける。新聞のニュースがそれである。


・“観察”するときに、好奇心を持つほかに、もう一点、大切なことがある。漫然と対象を見ているだけの観察は、観察していても何も見ていないに等しい。しかし、それ以上に逆効果が出る観察態度がある。それは予見のもとに対象を見ることだ。


・“何を書くか”より難しい“何を書かずにおくか”


・文章は一人の人間である。一つの単語から改行、句読点にいたるまで、そこには書いた人の血が通っているのだ。他人が一つの文章を悪文とけなそうとも、文章はそれなりに生きている。


・「説明より描写」、「主観より客観」が作文では効果的である


●書籍『文章をダメにする三つの条件』より
宮部 修 著
丸善 (2000年9月初版)
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