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野田 宜成 氏 書籍『数値力の磨き方』より

このページは、書籍『数値力の磨き方』(野田 宜成 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・×数値は記憶しているから、数値に強い
のでなく、
○数値を意識するから、数値が記憶しやすくなる
のです。


・曖昧な言葉で説明するので、相手の理解が得られない(中略)

「工場で不良品が出て大変です」(中略)

「工場で10個に1個不良品が発生しています」(中略)と報告するば、上司は対処ができます。関係部署への調整、もしかしたらお客様への報告も必要か判断しやすくなります。


・郵便ポストより多い美容室(中略)

いろいろな店舗数

コンビニエンスストア  4万1,559店
郵便局          2万4,114店
ポスト          19万2,157本
歯科医院         6万7,798軒
美容院         21万7,247軒
理容室         13万7,072軒

出典:コンビニ 2008年10月日本フランチャイズチェーン協会より
    郵便局、ポスト 日本郵便 平成19年度より
    歯科医院、美理容室、厚生労働省 平成19年度より


・数値力を高める8つの力(中略)

その使い方とは、
(1)数値同士を比較して使う
(2)将来を見るために数値を使う
(3)いろいろな事柄を記憶するために数値を使う
(4)伝えるために数値を使う

の4つです。

そして、8つの力とが、次のとおりです。

(1)数値同士を比較して使うことにより
①予想力がアップする「予想数値力」(中略)
②連想、イマジネーション力がアップする「連想数値力」(中略)


(2)将来を見るために使うことにより
③事象を発見する力がアップする「発見数値力」(中略)
④2つの現象をつなぎ合わす力がアップする「リンク数値力」(中略)


(3)記憶するために使うことにより
⑤説得力が増す「プレゼン数値力」(中略)
⑥人付き合いがアップする「コミュニケーション数値力」(中略)


(4)伝えるために使うことにより

⑦心を動かす力がアップする「心理数値力」(中略)
⑧アイデア力が増す「企画数値力」


・興奮ビジネスと感動ビジネスの違い

興奮とは、通常ありえないことを作り出すこと。感動とは、何度も何度も味わいたいもの(中略)


感動レベルに達するためにはどうすればよいか。それは、「当たり前のことを、特別レベルでする」ことだそうです。


・なぜJリーグの観客数は近年、増え続けているのでしょうか?これには、次のような2つの理由があると思います。

①集めるには「量の重要さ」(中略)

トータルの試合数を増やしたのです。2001年504試合だったのが、2008年は621試合と117試合も増やしています。集めるには、「量を増やす」ということが手法のひとつなのです。


②集めるには「層を作る」(中略)

人を集めるには、やる人の人口を増やすことが必要だと連想できるのではないでしょうか。やる人が増えるから試合をする人も増え、層も厚くなり、試合がおもしろくなる。するとファンも増えるし、やっていた人がファンになるとおもしろみも伝わるようになり、リピーターが増えるという好循環になると思うのです。(中略)


アメリカメジャーリーグ 162試合で6,500億円
アメリカンブットボール たった16試合で7,000億円


・発見するために注意する5つのこと(中略)

①比較すること
②絶対額を意識すること
③変化率を意識すること
④単位当たりを意識すること
⑤比較するために見る事象の量を多くする


・たとえば、通販では、顧客数が1万人を超えると顧客数、売上が加速して増えますし、さらに100万人を超えると、爆発的に増加するようになります。また、どんな消費財でも40%の普及率を超えると伸び率が急増します。(中略)

臨界点を超えるまでが一番の辛抱なのです。


・成長し続けている組織の4つの特徴(中略)

①成長するための原動力、目的を言い続ける(中略)
②目標を定性ではなく定量にしている(数値目標に変える)

「我々の目標はお客様に喜んでいただくことです」では、目先の行動はどうするかわかりません。お客様に喜んでいただくというのは感情である定性です。(中略)


ある遊園地では、お客様との接触回数がお客様満足と考え、「カメラのシャッターを押した数」を数値目標としています。(中略)


9.11の後、世界中の航空会社は軒並み赤字になりました。(中略)飛行機は、空港にいる間は利益を生みません。だから、利益を生み出す、飛行している時間を長くしようと、停止している時間を減少する努力をしています。(中略)

スーパーのレジの1分間の商品通過数


③目に見えるようにランキングを貼り出す
④苦しいことはゲーム感覚(中略)にする


・心理に影響を及ぼす心理数値力というものがあるのです。代表的なものをあげると、

●30万引き、30%引き、3割引きで受ける印象が違う
●特上、上、並で売れるのは上
●種類の多い店に行くが、多過ぎると商品を買えなくなる
●組織に使われる7が最適!?
などです。(中略)


静岡大学の杉本徹雄教授によると、100万円の定価の自動車を30万円引き、3割引き、30%引きと表現し、「どれが一番安く感じるか」と質問したところ、

30万引き  75%
30%引き  19%
3割引き    6%

という実験結果が出たそうです。
さらに、1,000円のTシャツの場合では、

30%引き  52%
3割引き   41%
300円引き  7%

だったそうです。


・東京ディズニーランドの1人当たり売上高と平均滞留時間

ゲスト1人当たり売上高:9,719円
  チケット収入  ¥4,222
  商品販売収入 ¥3,370
  飲食販売収入 ¥2,128

  合計 ¥9,719

来園者の平均滞留時間:8.4時間

出典:2009年3月オリエンラルランドIR資料


・売上を上げる極意は、「滞在時間を上げること」。つまり、滞在時間が長いところは、売上が高いということになります。


・時間管理のマトリックス

               緊急性
--------------------------------------------------
  |     |  緊急   |   緊急でない
--------------------------------------------------
  |     |        |
  |  重  |        |
  |  要  | 第1領域  |    第2領域
重 |     |        |
要 |----------------------------------------------
性 |      |        |
  |  重  |        |  
  |  要  |        |
  |  で  | 第3領域 |    第4領域
  |  な  |        |
  |  い  |        |
  |      |        |


・才能は量によって開花する
―天才たちは多作だった

量をこなせば数値力はアップする


●書籍『見えないものが見えてくる 数値力の磨き方』より
野田 宜成 著
日本実業出版社 (2009年9月初版)
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