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豪田 トモ 氏 書籍『うまれる~かけがえのない、あなたへ』より

このページは、書籍『うまれる~かけがえのない、あなたへ』(豪田 トモ 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・僕には四歳下の弟がいるのですが、右の目が半分開かない状態で生まれてきたことから、ずっと入退院を繰り返していました。(中略)


母親は弟のことで精いっぱい。父親は仕事で精いっぱい。だから、僕は「親の愛情」をいうものを、何だかよく知らずに育った気がしています。そんな状態が続くうちに、そもそも自分の存在価値がよくわからなくなってしまいました。


自分はなぜ生まれてきたのか、何のために生きているのか------。


・「おれは好きで生まれてきたんじゃない」し、「子どもは親を選べない」と、ずっと思っていました。でも、池川(明)先生の話は、そのまったく真逆------子どもが親を選ぶ-------の発想です。(中略)


もし、僕が親を選んでうまれてきたのだとしたら、いまのぎくしゃくした親子関係は、自分が引き起こしているんじゃないのか。悪いのは、親ではなく自分なんじゃないのか・・・・・・。


・僕のように、親に対して否定的な感情を抱いている人、仲違いをしている親子、ちょっとぎくしゃくしている夫婦など、さまざまな理由で難しい関係に置かれている人はいるでしょう。あるいは生きることに疑問を感じているいたり、子どもを産むことを躊躇していたり、子育てを息苦しく感じていたりする人もいるかもしれません。


そうした人たちに、僕が得たようなポジティブな変化が訪れたら・・・・・・。そう願いながら、僕はカメラをまわしつづけました。この本は、そうした三年間をまとめたものです。


・僕は子どもたちの口から語られる記憶が真実がどうかを議論するつもりはありません。大切なのは、子どもの言葉から何を感じるか、どんなメッセージを受け取るか、とうことじゃないかと思うんです。


・お産のあと、お母さんの体のなかでは、ホルモンの分泌が変化したり、脳の神経伝達物質がアンバランスになったりするため、情緒不安定になりやすいんだとか。つまり、産後うつは誰でも起こりうるのです。


・僕の場合は、子としての立場で胎内記憶の存在を知り、親に対する思いがポジティブなものへと転じた


・池川(明)先生に聞いてみると、(中略)

「胎内記憶を持つ子どもたちに、『子どもをいじめる親がいるけど、その親を子どもが選ぶの?そのとも誰かに選ばされたの?』と聞くと、子どもたちの答えは全員同じで、『選ぶのは子どもだよ』というんです。じゃあ、なぜ、あえて虐待する親を選ぶのか。理由を聞くと、『子どもをいじめたらいけないということを教えるためだよ』、もしくは『お父さん、お母さんに成長してほしいからだよ』というんです」


子どもに暴力を振るうことの怖さを体験させることで、親たちの人生をいい方向に向かわせるために、あえて難しい課題を選んでうまれてくる・・・・・・


・反論はあるでしょうし、議論では語れないけれど、もし自分にとってプラスになるのだったら、小難しく考えずに利用すればいいじゃないかと思います。僕らは勇気づけてくれて、癒してくれて、暖かい気持ちにさせてくれる、こんなメッセージに科学的根拠っているのかなあって。


・映画『うまれる』の公式ホームページ上で、出産を撮影させていただける方、妊娠から出産までを撮影ドキュメントさせてくださる方を募集しました。周囲からは、「そんなプライベートな空間を撮らせてもらえるわけがない」といわれたりもしましたが、一日に一~二件、三カ月で約二〇〇人もの方々からご応募がありました。


・人間、誰しもいろいろなわだかりも持って、生きていると思います。でも、妊娠・出産によって原点に帰ることで、そのわだかまりが解きほぐされ、滑らかな関係性を築くことができれば、すてきですよね

※ハッピーバースハウス山本助産院(神奈川県横浜市)
※参考:http://www1.seaple.icc.ne.jp/utako-y/index.htm


・映画『うまれる』の主人公となる、伴まどかさんと真和さんです。


・小さい子はすぐに熱を出しますよね。(中略)熱を出すことで、お母さんに「こっちを見て」「心配して」というサインを送り、お母さんが自分に愛情を持っているのかどうかテストしている場合も少なくないそうです。


・子宮のなかは、三七℃前後の温かい羊水で満たされています。羊水にはさまざまな衝撃から赤ちゃんを守る役目があるそうですが、海水とほぼ同じ成分で浮力があるため、赤ちゃんは子宮のなかで浮いたような感じで、手足を動かしたりもできるようです。


赤ちゃんが大きくなっていく過程で剥がれた皮膚や生え替わる髪の毛などで、羊水は徐々に汚れていきます。しかし、それをなんと、赤ちゃんは自分で飲み込み、きれいにしたあと、水分を「おしっこ」として排泄するんです。そして、余分なものは腸にためておき、うまれたとに「うんち」として処理します。


そうやって赤ちゃんは“掃除”を繰り返し、自分の部屋、つまり子宮のなかの環境を快適に保っているのだそうです。


・「うまれる」ことは当たり前じゃない、それを伝えることで、「うまれる」すばらしさをより感じていただけるのではないか


・出産予定日に突然の心拍停止(中略)

「いちばん傷ついたのは、『なんで気づかなかったの?』という言葉ですね。(中略)ほかにじゃ、『きっとうまれても長くなかったよ』という、赤ちゃんの存在を否定するような言葉もありました。そして、『まだ若いんだから、また次、できるよ』と・・・・・・。


相手はそうやって慰めてくれているのでしょうけど、それよりも私には、『つらかったね』のひと言でよかった。共感というと、赤ちゃんの死を一緒に悲しんでほしかっただけなんです」(中略)


まわりからは、『どうして?』という言葉がよく出ますが、そういわれると、多くのお母さんは自分が責められていると感じてしまうんですね。実際、流産などはほとんどの場合、染色体の異常がベースにあるといわれていて、これはもう人間の英知のおよばない領域の話なんです。人間がコントールできるような話じゃない。


・だから私は、妊娠中に何度も何度も(※書籍『わたしがあなたを選びました』(鮫島 浩二 著))繰り返し読みました

※関根麻紀さん談


しかし、自分を選んでくれたはずの子どもは、うまれることはできなかった。自分に会いにきたはずなのに、なぜ会えなかったのか------。いいようのない無力感に突き動かされた関根さん夫婦は、勇気を振り絞って鮫島先生に会いにいったのです。(中略)


そしてその二週間後、椿ちゃんの月命日に、小包が届きました。送り主は鮫島先生。「クリニックに忘れ物でもしたかな?」と思いながら、麻紀さんが包みを開けると、クマのぬいぐるみと「天国郵便局より」という手紙が添えられていました。それは、椿ちゃんからのお手紙でした。


  おとうさん、おかあさん。悲しい思いをさせてごめんなさい。
  天国を出発する前、神様から
  「おとうさんたちと一緒にいられる時間は短いですよ。
  それでも行きますか?」
  と聞かれた時、ほんとうにショックで、悩みました。
  しかし、あなたたちが仲陸まじく結び合っている姿を見て、
  地上に降りる決心をしました。
  たとえ一緒にいる時間は短くても、
  あなたたちの子どもに数えられたかったからです。
  そしてわたしの夢はかなえられました。
  いまわたしは、あなたたたちと共に過ごした、
  短いけれども楽しかった日々を思いを馳せ、
  わたしに続き、あなたたちの家族になりたいというきょうだいたちに
  あなたたちのことを自慢する日々です。
  わたしは親戚のみんなと一緒に元気にしていますので、
  もうこれ以上。悲しまないでください。
  そして、心から「わたしの選びは正しかった」と言わせてください。
  わたしは永遠にあなたたちの子どもです。
  そのことをわたしは誇りに思っています。


                              つばきより


・男は何をしたらいいのか、妊婦さんたちに取材をすると、次のような項目がありました。

●早めに帰宅する
●家事全般を手伝う
●タバコをやめる
●重いものを代わりに持つ
●マッサージをする
●一緒に散歩する
●やさしくする
●話を聞く


・この子は私たちの子どもである以前に、ちゃんと一人の人間としてうまれてきたわけで、それなのに私たちが自分たちの価値観で、この子がかわいそうとか考えるのは、この子に対して非常に失礼なことなんじゃないかって思ったんです。

※松本哲さん談


・鳥取県米子市にあるミオ・ファティリティ・クリニックを訪ねました。ここは、不妊治療を行っている日本でも有数の産婦人科です。(中略)


院長の見尾保幸先生は、現在の不妊治療ではスタンダードになっている「経腟超音波採卵」(腟を経由して卵巣から卵子を取り出す技術)の開発者です。夢精子症の男性パートナーを持つ女性の体外受精(正確には顕微授精)と出産に日本で初めて成功するなど、生殖医療の最先端をいく産婦人科医です。

※参考:http://www.mfc.or.jp/index.htm


・不妊治療には、大きく分けて、以下の五つの方法があるそうです。

①注射や服薬で排卵を促す「ホルモン療法」
②排卵日を予測して、その前後に性生活を行う「タイミング法」
③精液を直接子宮内に注入する「人工授精」
④精子と卵子を体外で接触させて受精卵を得る「体外受精」
⑤顕微鏡の下で卵子に直接精子もしくは精核を注入して受精卵を得る「顕微授精」


多くの場合、「ホルモン療法」などからスタートして、すこしづつステップアップしていくようです。このほか、別の女性の子宮を借りて妊娠・出産する「代理出産」もありますが、この方法は厚生労働省の審議会では認められていません。


・不妊治療をしている方にお話をうかがうと、いちばん傷つくのは、「なぜ、子どもがほしいの?」というひと言だそうです。「なぜ?」っていわれても、本能なんだから、言葉では説明できないのです。


・相当、叫んでいましたけど・・・・・・!?お産が終わると、あの痛みは忘れてしまうものなのでしょうか?」


・五回の出産経験がある、バースコーディネーターの大葉ナナコさん


・二十四時間、本能のままに動く赤ちゃんとつきあうなんて、愛情がないとできないですもん


・僕が映画『うまれる』をつくろうと思いたったのは、両親と仲直りしたかったからです。


・時間の制約があるために、映画のなかでお伝えしなかったこと、また、映像では表現しきれないことを、この本をまとめたつもりです。


●書籍『うまれる~かけがえのない、あなたへ』より
豪田 トモ (著
PHP研究所 (2010年8月初版)
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