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島津 亘 氏 書籍『あなたの原稿買います』より

このページは、書籍『あなたの原稿買います』(島津 亘 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・朝日新聞は、昭和四十六年度の年間の投書白書を、披露した。ただし同紙の「声」覧だけの実態である。一年間の投稿数は、六万三四九三通。男四万二九八二、女二万一三、団体二〇〇、不明二九八通。年齢別内訳は、二十代がトップで二〇%、つづいて三〇代一七%、四〇代一五%、五〇代一五%、六〇代一三%、十代一一%などの順。


・印税率もまた原稿料と同じ出版社や書物によって異なるが、普通、八~十二パーセントである。


・出版社を選ぶとき、その社の出版物の系統に注意しなければならない。辞書や教科書を発行しているところへ性の本を持っていっても笑いものになるだけで、また、実用書しか出版していない社へドキュメントものを届けても、これは無理というもの。


・男と女の購買心理(中略)

東販出版科学研究所が調べた。(中略)


月刊誌の購買動機は、上位ランク四位までみると、


〔男〕①仕事や研究のため ②趣味を生かすため ③常識をつけるため ④話題を豊富にするため

〔女〕①家事のため ②常識をつけるため ③趣味を生かすため ④話題を豊富にするため


一方、書籍については、


〔男〕①仕事や研究のため ②常識をつけるため ③趣味を生かすため ④学校の勉強のため

〔女〕①趣味を生かすため ②常識をつけるため ③学校の勉強のため ④話題を豊富にするため


これをみてわかることは、男は仕事や研究のため本を買う。女は家事のため、趣味を生かすために求める。そのへんに男女の購買心理差があるようだ。


・どうすれば読み手の興味を引く書き始めになるか、それは次のような種類である。

①めずらしい事実やおもしろい出来事
②挿話
③逸話
④名言
⑤風変わりな談話
⑥人目を引くことば
⑦ユーモアやウィット
⑧めずらしい数字や統計
⑨実例
⑩有名な人のことばの引用
⑪よく知られている映画や劇の一場面
⑫会話体の問答
⑬物語ふうの出だし
⑭自分の特異な体験
⑮読み手への呼びかけ
⑯興味ある詩、短歌、俳句、川柳の引用

(平井昌夫氏著「わかりやすい文章の書き方」より)


・女性美を強調する場合、その手法は、肉体上の「四つ」をとりあげればよいという。

四つの黒・・・・・・髪、まゆ、まつげ、ひとみ
四つの白・・・・・・はだ、眼、歯、手
四つの紅・・・・・・舌、唇、歯ぐき、ほお
四つの長・・・・・・胴、腕、指、すね
四つの円・・・・・・頭、首、ひじ、手首
四つの大・・・・・・額、胸、眼、腰
四つの細・・・・・・鼻、唇、まゆ、指


・推敲の基準とは、次の各点である。

①文章の中心となる考え(書きたいこと)がはっきり述べてあるか。
②内容の取りあげ方には調和があるか。
③書きたりないところはないか。
④よぶんなことを書いていないか。
⑤段落が適当な長さではっきりと切ってあるか。句読点の使い方は適当か。
⑥文章の組み立ては論理的になっているか。
⑦書き始めと書き終わりの文は効果的か。
⑧文と文のつながりはおかしくないか。
⑨ことばの選び方や使い方、意味のあいまいな表現はないか。
⑩文の終わりが「である」になったり「です」になっていないか。
⑪誤字はないか。
⑫発表するところにふさわしい書き方の文章か。


・新聞記事は五つのCがモットーとされている。

Correct (正確)
Concise (簡潔)
Clrar (平易)
Conplete (完全)
Colourful (美観)


●書籍『あなたの原稿買います~投稿・文章学入門』より
島津 亘 著
広済堂出版(1970年10月初版)