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菅原 裕子 氏 書籍『子どもの心のコーチング』より

このページは、書籍『子どもの心のコーチング』(菅原 裕子 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・親の役割は子どもの思いのままに動かすこと?(中略)

「あ、だめよそれは」「これにしなさい」「やめてお茶にしなさいって言ったでしょ」「きちんとすわりなさい」「こぼさないで」「静かにするのよ」「早くここに座りなさい」。

驚いたのは、彼女の指示の多いこと。ひっきりなしに息子に指示を出します。


・「かわいい子どもを守りたい」「きちんとしつけ、いい子に育てたい」、そして「自分はいい親でありたい」という、ごく当たり前の願望のあらわれです。


ところでが、実際はそれが子どもの自由を奪い、自ら伸びようとする芽を摘んでしまうのです。子どもの「できる」を認めず、「できない」ままの存在として保護し続けることで、子どもの自立をさまたげてしまいます。


・ヘルプする親のヘルプの先にあるものは、子どもの幸せではありません。子どもが何を望んでいるかではなく、親が望んでいるものをかなえるためにヘルプをするのです。自分が望んでいるものを得るために、子どもに与えるのです。


・しつけとは、できていないことを口うるさく言うことではありません。それでは、やればやるほど子どものセルフイメージは傷ついていきます。子どものできていないことを探す目ではなく、できていることを探す目に切りかえてください。できていないことを口うるさく言うのではなく、できていることを認めるのです。


・怒ること、叱ることの多い親は、一度自分が何に腹を立てているのか見つめ直してみてください。そこには、子どもに対する「~べき」という考えがあるのではないでしょうか。


・「しつけ」とは、親のいうことを聞かせることでも、親の思う「いい子」にすることでもありません。人と一緒に幸せに生きていくためのあり方を教えることです。


・怒りをぶつけない方法を二つご紹介しましょう。怒っていると気づいたら、次のことを実行してみてください。

①「アー、怒ってきた!アー、怒りそう!」と、目の前の空間に向かって自分の状態を叫ぶ。しばらく大声で言っていると、落ち着いてきて子どもに怒りをぶつけずにすみます。

②とりあえずその場を去る。(中略)目の前に怒りの対象がいなければ、次第に気持ちもしずまってきます。


・子どもは自分なりの答えをもっています。親の仕事は、その答えが本当に子どもにとって最適な答えなのかどうかを一緒に考えることです。そして、子どもの答えを高めるサポートをすることです。子どもに親の考えを押しつけることではありません。


・自分を好きになるために次のことを試してみてください。

①自分を好きなところをリストアップする(中略)
②一日十回は声に出して、今日の自分を認める(中略)
③自分を好きになる魔法の言葉をつくり、その言葉を自分との約束にする


●書籍『子どもの心のコーチング~一人で考え、一人でできる子の育て方』より
菅原 裕子 著
PHP研究所 (2007年10月初版)
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