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長沢 朋哉 氏 書籍『すぐに使える「戦略思考」入門』より

このページは、書籍『すぐに使える「戦略思考」入門』(長沢 朋哉 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・一般的に、人間の記憶というのは、物事を1度聞いただけでは、そう簡単には定着しません。私は今、広告業界で働いているのですが、そこでは、「同じCMを3度見ると、記憶される率が高くなる」といわれています(中略)


学校の勉強も「予習・授業・復習」と3度繰り返すのがよいといわれますが、これもそうした「記憶の定着」の理論が理由なのかもしれません。


・「戦略思考」とは

目的思考である。 「真の目的」について常に考え、それを忘れずにいること。


大局的である。 「部分」だけでなく「全体」を見ること。


中長期的である。 「すぐ先」だけでなく「だいぶ先」までを見ること。


「捨てる勇気」をもつ。 「あれも、これも」とならず勇気を持って選択すること。


・「戦略とは、目的と手段の組み合わせ」。これが、「戦略」の骨格。

戦略=目的+手段

もう少し詳しくいうと、「戦略」とは
「目的」と「現状」のギャップ(差)を埋める「手段」。


・それぞれの質問を、重ねて繰り返す。

これは、物事を深く考えるための、すぐに使える簡単な方法の一つ。(ただし副作用に注意!)

目的は? この企画の目的は? → 会員顧客を増やすこと

 ↓

さらにその目的は? 会員顧客を増やす目的は? → 中長期の利益を安定させること

 ↓

さらにその目的は? 中長期の利益を安定させる目的は? → 倒産リスクを最小化すること


・「戦略思考」において非常に重要なのが、「大局的視点」と「中長期視点」。(中略)この「大局的視点」と「中長期視点」をもてるようになると、(中略)「会議などの場で、一目置かれる存在」になることも、さらに多くなるはずです。


・「大局的視点」のもち方は、2つあります。

1つ目は、「Tの字チャート」をベースに説明することができます。(中略)例えば、自分の担当する商品や事業の売上総利益だけではなく、そのさらに上位の「企業全体の最終利益」という目的から見て、現在の戦略はどうなのか。あるいは、さらにその上の「企業ビジョンの実現」という目的から見てどうなのか、といったようなことです。(中略)


2つ目は、「全体的に考える」ということです。(中略)要は「大局的」というのは、「全体を俯瞰して見る」、「全体的な視点で考える」ということ(中略)すなわち、ここでいう「全体的視点」とは、例えば、「企業全体を見る視点で考える」ということになります。(場合によっては、「企業」という単位ではなく、「業界全体」「社会全体」という視点がふさわしいかもしれません)。


・「短期的に見れば、一見正解」でも、「中長期的に見れば、間違い」ということは、ビジネスの世界では、往々にしてありがちです。典型的な例としては、「今期の売上目標達成のためだけに、値引きキャンペーンを続けたところ、翌年以降、値引きをしないと全く売れなくなって、利益も市場シェアも下がってしまった」といったことなどです。


・「戦略とは、なにをしないかを決めることである」という有名な言葉もある。つまり、「選択と集中」とは、「選ばなかったものを捨てること。そして選んだものに集中すること」。

※「戦略とは、なにをしないかを決めることである」とはマイケル・ポーター氏の言葉


・ビジネスにおいて獲得すべき「大局的視点」とは、究極的にはこの「俯瞰の視点」なのだと思います。


●書籍『20代を勝ち抜け!すぐに使える「戦略思考」入門』より
長沢 朋哉 著
PHP研究所 (2012年3月初版)
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