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中野 裕弓 氏 書籍『幸せになるために捨てるもの84のリスト』より

このページは、書籍『幸せになるために捨てるもの84のリスト』(中野 裕弓 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


--- この書籍を読んで感じた点 -----------------------------------------------


著者、中野裕弓さんの主張はたった一つ。それは、流行や人の意見に流されず自分に最も適したやり方をしよう、ということでした。84のリストを提示しながらも、最後のページまで意見がずれないのです。話題の手法を変える必要がある書籍の場合、自分の主張が最後まで一貫している著者は案外少ないものです。読後感、良い本でした。


※補足 : 見た目はハードカバーなのに本を持つと柔らかいつくり。今までに触ったことのない不思議な感じでした。本のカバーを外すと金色です。柔らかな感じと目立つ色合いとでカバーをつけず本屋の店頭に並べればかなり目立つのではと思いました。


-------- 読んで感じた点はここまで ------------------------------------------

 
 
・幸せに生きるには、こうでなくてはならない、という方程式はありません。幸せとはとても主観的なものです。幸せを感じることができれば、他人の評価に惑わさせることはないのです。


・「反省はいらない」(中略)

反省ではなく、事態を分析し、そうならないために次はどうするかだけを考えることが成長の糧となるのです。(中略)どうしても反省をすると、「私ってダメね」、「私にはそういう注意力のないところがあるのよ」と、自分を責める感情だけがあとあとまで残ってしまうのです。


・「裁くこと」はいらない(中略)

子どもたちは電車の中を大声で歩くまわったり、椅子に立ちあがったり、大騒ぎをしていました。(中略)隣に座っていた男性(中略)そのお父さんに抗議しました。


すると、お父さんがはっと顔を上げて答えました。「すみません、気がつきませんでした。いま気が動転していて。妻がさっき病院で亡くなりまして、「これから家に戻って葬儀の準備をするところなんです」


隣の男性は、その理由を聞いた途端、絶句しました。「監督不行届きの父親と、躾のなっていない子どもたち」と映っていた映像が、「妻の死に途方に暮れた父と、母の死を把握できない不憫な子どもたち」に変わった瞬間です。


自分の知りえた部分的な情報だけで人を判断し、「裁く」という行為がどれだけ意味のないことかを教えるエピソードです。


・「使命感」はいらない(中略)

ミツバチは花から花へ飛び回ります。なぜでしょう?多くの人はミツを集めるためと答えるでしょう。もちろん、正解です。けれど、もうひとつ本当の理由があります。花の受粉を助けるためです。(中略)


ミチバチは「私の使命は『受粉することです』」とは知りません。使命など知らなくても、自分が欲するように行動していると、それがいつのまにか使命を果たしているものなのです。


・情報が多すぎて判断しかねるときの私の奥の手は、「直感に聞く」です。(中略)その人の本質の部分は翌朝でも頭のなかに残っているもの。(中略)あなたに必要なものは、必ず頭のどこかに引っかかって残っているものです。


・「人からの賞賛」はいらない(中略)

「ほめられないとやる気が出ない」という人は、自画自賛を勧めています。この言葉はうまくできていて、「自画」であって、「自我」ではないのです。自分の画を見て、誰とも比べないで、「これはいい!」というイメージの自画自賛は、あなたのなかに賞賛のエネルギーを満たしますから幸せになるためには必須です。


・「比べる」はいらない(中略)

自分と人を比べ、もし、自分が勝っていれば抜かれないように思うし、自分のほうが劣っていると思うと相手がうらやましく思えて、余分な負の感情が芽生えてくるだけです。(中略)唯一比べていいものがあるなら、それは5分前の自分自身です。


・「リーダーシップ」はいらない(中略)

会社や組織にはさまざまなタイプの人がいて、リーダーになってみんなをまとめるのが好きな人もいれば、ナンバー2という位置でリーダーをサポートするのが得意な人もいるし、裏方に徹して電話対応することが向いているという人もいます。(中略)個性に合わせてそれぞれの力を発揮できる場所で仕事すればよいのです。(中略)


誰もがみなとらなければいけないリーダーシップがひとつだけあります。

それが、自分の人生のリーダーシップです。自分の人生を幸せに導くのはあなた自身のはず。他人にリーダーシップを渡して周囲に流されてしまったり、自分の行動に責任を持たないようでは幸せを手にするのは難しくなります。

・「社交辞令」はいらない

手みやげを人に渡すとき「つまらないものですけど、どうぞ」(中略)

本当は渡す相手のために選んだはずですから、「○○さんに気に入ってもらえるかなと思って選んできました」と素直に言ったほうがいい。渡されたほうも、嬉しさが増します。


・「一番」はいらない(中略)

一番を目指すというこは、まわりを意識して、競争することを意味します。常に競争に明け暮れていて、まわりにはライバルばかりでは疲れませんか。(中略)


「一番」ではなく「一流」を目指すことです。「一流」とは他者との比較ではなく、その道で輝くという自分なりの尺度です。


・「早起き」はいらない(中略)

無理して午前4時起きの生活をつづけたとして、クタクタになってしまってはまったく意味がありません。(中略)大切なのは、自分の体のリズムに耳を澄ませて、自分に合う起床時間をみつけることです。早起きがいけないのではなく、「早起きにこだわって、自分の体をいたわらない」ことが問題


・私は幸せとは、「三つの自由」だと考えています。「お金の自由」、「時間の自由」、「心の自由」です、人は、何ものにもとらわれず、自由に過ごせるときに本当の幸せを感じると考えます。その意味から、何かに依存するということは、心がとらわれ、縛られていることであり、自由を失っている状況といえます。


・おもしろい婚姻制度をご紹介しましょう。北イタリアのあるダマヌールという自治都市(中略)


“結婚は1年契約 更新あり”という制度でした。離婚という考え方がないので、毎年の結婚記念日にどちらかが「更新はしません」といえば、その契約は終了となるのです。


「なぜ婚姻届で契りを結ばないのですか」と聞いたら、「結婚届という紙が一枚あることで、お互いに甘えやしがらみが生じて、権利ばかり主張したり、相手への期待ばかりが大きくなってしまい、心の成長が滞ってしまうから」と言っていました。


・肉体的な「若さ」ばかり追い求めても、無意味ですよね。(中略)

心の若さとは、柔軟性、豊かな感性、未知のものへの冒険心などです。人の話に耳を傾けずに、かたくなに自分の意見を主張ばかりするのは、加齢の証拠です。固定観念に縛られ、他人を批判したり裁いたりするおせっかいな人になってしまうとしたら、それは心の若さが失われているからです。


●書籍『幸せになるために捨てるもの84のリスト』より
中野 裕弓 著
日本文芸社 (2012年3月初版)
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