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大川 正義 氏 書籍『音楽業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』より

このページは、書籍『音楽業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』(大川 正義 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・2005年のレコード生産・音楽配信の現況 (日本レコード協会調べ)

                  生産数量(1000枚)     生産金額(100万円)

音楽ソフト合計          353,219          422,210
オーディオレコード合計     309,952          367,237

(※参考:日本レコード協会のウェブサイトで各種統計など見れます)


・インディーズとは、インディペンデント(独立)の意味であり、メジャーレコード会社に対して、「独立して作られたレーベル」という意味になります。ここでレーベルとは、レコードのラベルを表し、レコードのブランドを意味します。それが転じて、今日でのレコード会社のことをレーベルと呼んでいます。大手レコード会社のことをメジャーレーベル、独立した小さなレコード会社はインディーズレーベルと呼ばれています。


・音楽でメガヒットになるには、それなりの舞台装置が必要となります。今日の音楽は、売れるようにして作られた作品が売れ、その中からビッグ・ヒットが生まれるのです。


・ファイル交換ソフトの被害が普及を後押し

ネット音楽配信が普及した背景には、ファイル交換ソフトを使った楽曲ダウンロードの急増が挙げられます。ファイル交換の被害は、レーベル側にとって深刻な問題です。


・レコードには「記録する」という意味合いもあるため、音楽業界ではいまもって「音楽を作ってメディアに乗せて送り出す会社」を、レコード会社と呼んでいます。


・日本のレコード会社の種類

①海外メジャー系列、大手電機メーカー・マスコミなど国内企業系列レコード会社(中略)
②独立系レコード会社(中略)
③レコード会社(中略)
④インディーズ


・レコード会社の仕事は、大きく分けて①制作、②宣伝・販促、③営業部門によって構成されています。


・演奏するアーティストに熱いハートがなければ、情熱が届かなければ、聴くものに感動はありません。


・ビック・アーティスト(中略)「陳情書」が必要


・音楽作品の著作権には、実は「(著作)人格権」と「(著作)財産権」という二通りの著作権が与えられています。(中略)


人格権は自分の創作した著作物を勝手に変えられたり、公表されたりするのを防ぐことができる権利で、他人に譲ることはできません。


財産権とは、作品を演奏し、原盤を作り、CDとして複製し、放映して収益を上げることができる権利です。


人格権は、音楽作品を創造した「〇から一」を生み出した人の権利であり、財産権は「一を一〇に拡大」して、生活者に広める人の権利といえるでしょう。


・著作隣接権は、著者物を世の中に広める「歌手や演奏者、レコード製作者、放送事業者、有線放送事業者などの権利」を保護しています。


・音楽作品には作詞・作曲者がいます。その権利を保障するのが音楽著作権です。その音楽著作権に則って支払われる対価が著作権印税となります。例えば、一枚のCDについて六%の著作権印税があるとすれば、作詞家、作曲家がそれぞれ一・五%ずつ、音楽出版社が三%を受け取ることになります。


・市川崑監督の「東京オリンピック」の記録映画を観ました。全身に鳥肌が立ちました。(中略)市川監督は、100メートルを弾丸のように駆け抜けていく選手の姿を、逆に時間を止め、遅らせ、スローモーションで表現しました。


・音づくりには個性が出ます。生まれ育った土地、風土、匂い、気候、流れている音、出会った人々のぬくもり・・・・・・。それらがあってはじめて、いい音楽が生まれるのです。


・外部に原盤制作を委託した場合の音楽CD制作費の内訳

(単位:円)


 【費用】        【シングル】  【アルバム】

定価           1000      3000
販売店利益        300      900
プレス代          100      200
原盤印税(15%)     150      450
アーティスト印税(2%)   20       60
音楽著作権(6%)      60      180
プロモーション(10%)  100      300
流通経費(20%)     200      600
メーカー利益        70      310

※原盤印税(15%)とアーティスト印税(2%)は、力関係で決まる。ビックアーティストなら高額な印税要求があり。そのぶん原盤印税などを削って対応することになる。


・独占禁止法には例外があった(中略)

一九五三年の第二次改正で、「書籍」「雑誌」「新聞」「レコード」などの著作物と、公正取引委員会が指定する指定再販商品に限っては、独占禁止法の例外として、価格の拘束をしてよいという、再販制度が認められるようになりました。


・時限再販(中略)発売後、いつまでも定価販売を続けるのではなく、一定期間を経過したあとは自由価格として、その価格設定は小売店に任せる


・社団法人日本レコード協会によれば、CDレンタル店舗数は一九八九年末の六二一三店をピークに減少を続け、二〇〇五年七月末現在で三二四七店となりました。

※参考:2011年 CDレンタル店調査はこちら
社団法人日本レコード協会のウェブサイトへ


・東京・広尾にある「モウリデンタル・クリニック」の毛利啓銘院長に聞いた話です。歯並びは、歌手にとって大きな影響があるそうです。歯並びが悪く、転位歯といって、本来あるべき位置に生えずに別のところに生えた歯があると、舌の動きをジャマして、きれいな発音ができないことがあるそうです。


・ライブの魅力は、何といってもアーティストやファンたちとの一体感にあります。同じ時間と空間を共有しているという一体感が、感動を呼ぶことになるのです。


・エンターテインメント市場の動向

出典:『エンターテインメント白書2005』(ぴあ総研)より


・アニメ作品がブレイクすれば、音楽作品もブレイクする!

関連楽曲をネット配信主なアニメ・特撮番組タイトル

●アタックNo.1  ●ウルトラマン  ●オバケのQ太郎  ●銀河鉄道999


・世界の音楽のルーツ(中略)

北アメリカ

●ロカビリー (テネシー州) (中略)
●モダン・ジャズ (ニューヨーク) (中略)
●ゴスペル (南部) (中略)
●サルサ (ニューヨーク) (中略)
●フォークソング (ニューヨーク) (中略)
●リズム&ブルース (R&B) (ニューヨーク) (中略)
●ソウルミュージック (ニューヨーク) (中略)
●ヒップホップ (ニューヨーク) (中略)
●サーフ・ミュージック (カリフォルニア) (中略)
●サイケデリック・ロック (サンフランシスコ) (中略)
●フォーク・ロック (ロサンゼルス) (中略)


南アメリカ・カリブ

●マンボ (mambo) (キューバ) (中略)
●サンバ (ブラジル) (中略)
●ボサノヴァ (Bossa Nova) (ブラジル) (中略)
●レゲエ (ジャマイカ) (中略)
●タンゴ (アルゼンチン) (中略)


ヨーロッパ

●クラッシック (中略)
●アイリッシュ・フォーク (アイルランド) (中略)
●リバプール・サウンド (イギリス・リバプール) (中略)
●ブリティッシュ・ビート (イギリス・ロンドン) (中略)
●パンク・ロック (イギリス・ロンドン) (中略)
●シャンソン (フランス・パリ) (中略)
●カンツォーネ (イタリア) (中略)
●フラメンコ (スペイン) (中略)
●ファド (ポルトガル・リスボン) (中略)


アジア

●ケチャ (インドネシア) (中略)
●ダンドゥット (インドネシア) (中略)
●インド・フィルムソング (インド) (中略)
●カッワーリー (パキスタン) (中略)
●ホーミー (モンゴル) (中略)


●書籍『図解入門業界研究 最新 音楽業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』より
大川 正義 著
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