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中 辰哉 氏 書籍『マジシャンが教える 心を誘導する技』より

このページは、書籍『マジシャンが教える 心を誘導する技』(中 辰哉 著、ディスカヴァー・トゥエンティワン 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・マジックとは、相手がどう考えて、どのような行動をとるかを予測する科学です。


・自由の女神が消えたタネと仕掛けのポイントを探る(中略)

①人間の固定観念を利用して、その心理を誘導する。
②特設ステージをつくり、カメラや、観客の座る場所、自由の女神を感知するレーダー、その状況を映すモニターなどを準備しておく。
③相手の目線と心理を誘導するための「タイムディレクション」の演出。


・「自由の女神が消える」と聞いたら、観客は自由の女神ばかりに意識がいくので、他の状況に気が回らなくなります。自由の女神が布で隠されたと後も、「目を離したらいけない」と、自由の女神を隠している布と2本の柱をじっと見つづけていることになります。これで、観客の心理を誘導できたのです。(中略)


なんと、この観客を乗せた特設ステージは、ゆっくりと回っていたのです。(中略)目の前にヘリコプターが飛んでいるだけで、今実際に撮影された映像だと思い込んでしまうのです。


・マジシャンは、人が不可能だと思い込んでいる現象を可能に見せ、観客を魅了するための演出家であり、脚本家であり、それを演じる役者です。


・脱出マジックを得意としていた彼は、その実演に入る前に、観客に向かって、必ず1つお願いをしていました。それは、「さあ、今から限界まで息を止めて耐えてください」と呼びかけること。(中略)


観客に息を止めさせて呼吸の苦しさを味わせることで、臨場感を与え、想像の向こう側を演出し、このマジックを成功に導いたのです。


・「予言します」ではなく、「あることを書きます」と言って、相手に「これから何が起こるんだろう」という期待感を持ってもらうことが大切です。


・必ず相手が興味を持ってくれる魔法の言葉(中略)

「○○さんが、不思議なことって好きですか?」という問いかけの言葉です。(中略)興味付けと確認の作業をすることで、相手が見たいという気持ちになり、その意思を確認することができます。


・仮説を使って一瞬で相手の心をつかむ(中略)

爪を華やかにしている方の場合は、「おしゃれですね。ちなみにファッション関係のお仕事をされていますか?」と聞きます。(中略)


「いいえ」という返事の場合(中略)


この場合は、基本的に、いったん相手の答えを受け入れます。「そうですか、よかったです。○○をやられている方とは、なぜかいつも仲良くさるのに時間がかかるのです。ああ、よかった。よろしくお願いします」と答えます。


・相手を理解するには、自分が下に立って相手を持ち上げて、相手のお役に立たなければなりません。理解とは英語で「understand」。つまり、under(下に)stand(立つ)。「自分が下に立つ」ということです。(中略)


下に立つとは、おべっかを使ってゴマをすって媚びへつらうということではありません。(中略)相手を心から立てるということです。


・好感度をアップする「4W1Kの法則」(中略)

次の5つの基準に質問を進めていくと、相手の本質にたどり着くことができます。

①What  何が
②Kind  種類
③Where  どこ
④Who  誰
⑤Why  なぜ(中略)


「Aさんの趣味は何ですか?」 (What) (中略)

「スポーツ観戦ですか!?生で見ると迫力が違いますよね。どんなスポーツが好きなんですか?」 (Kind) (中略)

「野球ですか!?女性が野球好きで、観戦に行かれるっていいですね。ちなみにどのチームのファンですか?」 (Where) (中略)

「そうなんですね。巨人か~。人気ありますよね。じゃあ誰のファンなんですか?」 (Who)  (中略)

「坂本選手と原監督ですか!?この2人は巨人の代表ですものね。2人のどういうところが好きなんですか?」 (Why)  (中略)


・うなずきは、相手の邪魔にならないようにするのが大前提であり、気持ちよく話していただくことが目的です。意識して、ゆっくりと深いうなずきを心がけましょう。


・相手とコミュニケーションをとるときは、自分の目線を相手の目と目の間に持っていきます。(中略)(以下「心眼」と記します)(中略)


相手の心眼に焦点を定めると、目線が合っているようで合っていないため、潤んだまなざしに見えるため、相手は魅力的に感じます。


・ジェスチャーで相手を正確に誘導する「マネっこの法則」(中略)


言葉にジェスチャーを組み合わせて使うことを常に意識すると、自分の得たい結果に向けて相手を動かすことができるのです。(中略)


ボールペン(中略)紙(中略)両方を持ってきてくれる人はあまりいません。(中略)


左手で紙のジェスチャーをして、右手でペンを持って書くジェスチャーをしながら、「書くものを貸していただけますか?」と言えば、紙のボールペンを持ってきてくれるはずです。


・距離をぐっと縮める「タメ口の法則」(中略)

問いかけを敬語でつづけ、相手に返すときはタメ口を織り交ぜていきます。


・3分で心が近づく「心のインターホン」(中略)

お客さまを舞台に上げてマジックのアイスタントになってもらうときも、必ず下の名前を聞くようにします。「1つ教えていただいていいですか?ふだんお友だちから、何と呼ばれていますか?」(中略)


相手が「『○○』と呼ばれています」と答えてくれたら、すかさず「じゃあ今日は○○ちゃんて、呼んでいいですか?」と聞きます。(中略)


本当ですか!うれしいです。ちなみに自分は「なかちゃん」と友だちに呼ばれているので、「なかちゃん」と呼んでください。


●書籍『マジシャンが教える 心を誘導する技術』より
中 辰哉 著
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2012年6月初版)
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