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田原 総一朗 氏 書籍『緊急提言!デジタル教育は日本を滅ぼす』より

このページは、書籍『緊急提言!デジタル教育は日本を滅ぼす』(田原 総一朗 著、ポプラ社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・便利なことが人間を豊かにすることではない!


・ネットニュースの便利なところは、情報を自分で選ぶことができるということである。(中略)さらに、ニュースを読みながら、その感想をコメント欄に記入して他の人に読ませることができる。他人を意見を聞くことができる。自分自身のブログとリンクさせて関連情報を書き込んだり、最近ではツイッターで感想を“つぶやく”人も多いだろう。


・デジタル書籍が出まわっても、紙の本はなくならないと思う。


・子どもに教育を強いて好きでもないことを覚えさせたり、いい学校へ入るために勉強しなさいと尻を叩いたりすることは、子どものためにならない。


・陰山英男氏(中略)は、「夜9時まで寝る子どもの成績が一番よく、10時、11時、12時など遅くに寝る子どもほど、確実に成績も道徳的も落ちていく」というのである。


・デジタル教科書は、正解のある課題に対しては、自己完結のかたちで答えを出すことができる。学校も教師も必要ない。きわめて利便性があり、効果的である。しかし、だからこそ問題なのである。


私は日本の学校教育の重大な欠陥が、正解のある問題の解き方ばかりを教え、正解以外の答えに対してまったく価値を認めないために、コミュニケーション能力が育まれず、想像力や創造力が封じ込められてしまっていることだと主張してきた。デジタル教科書はこの欠陥を間違いなく増大させてしまう。


・デジタル教育は議論ができない日本人の欠点を助長する(中略)

たとえばアメリカでは、高校に入るとやたらに本を読ませる。一週間に2~3冊読ませて、それについてディスカッションさせるという授業がある。大勢の人間が、自分の感想をがんがん言い合う。すると、自分の考えていたこととまったく違う刺激があり、思いも寄らない発想が出てくる。


・デジタルがいけないのではなく、デジタルによる「自己完結」がいけないのだ。他者と議論することが大切なのである。私が学んだ時代は、間違った発言がきっかけになり、その場が盛り上がることも多かった


・論争する中から、新しいアイデアが生まれてくる、私のやり方はそれしかなかったと言っても過言ではない


●書籍『緊急提言!デジタル教育は日本を滅ぼす』より
田原 総一朗 著
ポプラ社 (2010年8月初版)
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