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沖本 るり子 氏 書籍『出るのが楽しくなる! 会議の鉄則』より

このページは、書籍『出るのが楽しくなる! 会議の鉄則』(沖本 るり子 著、マガジンハウス 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・〈会議の目的と目標〉

●会議の目的・・・・・・「何のための会議か?」ということ
●会議の目標・・・・・・「目的達成のために何をするか?」ということ


・本当にうまい司会係は、こうした場面でこそ活躍します。上司の独演会にならないように、はじめから手を打っているのです。(中略)最初に「発言は1分以内でお願いします」と言っておくだけで、時間短縮の効果はあります。


・「前向きなアイデアをどんどんお願いします!」と言っている時点で、その会議は後ろ向きなのです。思ったことを出し合い、議論することによって、大きな成果につながります。


・アイデアを出したら、その仕事を請け負わされる会議も、いろいろな会社で見かけます。これまた、「責任を押しつけられるくらいなら、何も言わないようにしよう」といった考えにつながりやすくなります。(中略)


会社の中には「アイデアを出すのは得意だが、実行するのは苦手」といった人たちもいます。そうした人材をうまく活用し、ユニークな提案をさせるためにも、アイデアと責任は別々に考えるべきなのです。


・時間にルーズな会議は、議論もルーズです。締まりも生産性もないまま、だらだらと話がつづくのです。


・いつも同じ人だけが、意見を出していませんか?(中略)特によくないのが、意見を出す人が特定されていて、その人が高い役職にあるケース。


・〈質問の2つのタイプ〉
●クローズドクエスチョン・・・・・・イエス、ノーだけで答えられる質問
●オープンクエスチョン・・・・・・イエス、ノーだけでは答えられない質問

たとえば、「あなたはリンゴが好きですか?」はクローズドクエスチョン、「あなたはどんな果物が好きですか?」はオープンクエスチョンです。(中略)


オープンクエスチョンが向いているのは、話を広げたい場面です。ほかの人の発言を、質問によって深めていくのです。


・会議で自己中心型が暴走すると、ほかの人が話しづらい雰囲気ができあがります。(中略)自己中心型が一息ついたときに、(中略)「なるほど。×××さんはそう思うのですね。○○○さんはどう思いますか?」このように、ほかの参加者に振ってしまうわけです。(中略)


質問する際、「△△△について、2分以内で考えて教えていただけますか?」といった具合に、制限時間を設けることも有効です。


・賛成の立場か反対の立場か、すぐに決めてはダメ(中略)

他人の意見に対して、「自分は賛成だ」「自分は反対だ」と二元論で考えるのではなく、「この意見のメリットは×××だ」「この意見のデメリットは○○○だ」といった考え方をするわけです。


・この発言がダメな理由は明確。たびたび「思います」と口にしているからです。本来なら「です」「ます」と言い切れる場面を、「思います」で終わらせてしまう人は少なくありません。(中略)あいまいな提案と受け取られたら、参加者の同意を得ることは難しいでしょう。


・〈司会係が抑えておくポイント〉

①参加者の意識を高める。
②会議の物語をつくる
③時間管理をする(中略)


「②会議の物語をつくる」は、会議終了までの議論の流れを、事前にきっちりと考えておくことです。


・会議の役割分担は、大きく3つに分けられます。メモ係は、ホワイトボードに書き込むだけでなく、会議後に議事録の作成も担当します。


〈会議の役割分担〉
①司会係
②メモ係
③時間係


・議事録配布のリミットは「翌日の午前中」(中略)

遅くとも翌日の午前中までに、参加者全員の手元に渡るべきです。(中略)メモ係は会議が終了したら、ホワイドボードをデジカメで撮影してください。(中略)何度も「消して」「書いて」をくり返したなら、消す前に必ずデジカメで撮影しておきます。


・キッチンタイマー(中略)最低でも2個以上を用意してください。進行係が「最初の20分はアイデアを出す時間」と決めていたら、20分が経過したことを知らせるために、1つめのキッチンタイマーが必要です。その20分の区切りの中にも、複数の参加者が発言します。「発言時間は1人3分以内」と決めていたら、ここでも必要となるわけです。


・キッチンタイマーを使う最大の理由は、音が大きいことです。(中略)ストップウォッチや時計のアラーム(中略)会議室ではたいした音ではないのです。部屋の端っこだと、ほとんど聞こえない可能性もあります。


・アジェンダの内容 (◎は必須項目。○は任意項目)

◎議題
◎会議の目的
◎会議の目標
◎開催日時(開始時間と終了時間)
◎開催場所
◎司会係、メモ係、出席予定者の名簿
◎時間表(タイムテーブル)
○持参物
○配布資料
○事前準備依頼(宿題)


・会議は次のような4部構成となっています。

〈会議の大まかな流れ〉

①はじめに
②意見を出す
③意見をまとめる
④おわりに(中略)


「①はじめに」(中略)会議の「目的」と「目標」を伝えます。あわせて「時間表」を伝え、参加者に「自己紹介」もしてもらいます。


・どんなに長くとも、90分ごとに休憩を。(中略)ちなみに、会議の休憩時間の長さは、5分とか10分ではいけません。5分単位はキリがよすぎて、どこか気持ちが緩んでしまうからです。(中略)半端な時間のほうが、人間は気になって、時間通りに動くのです。


・結論を出すときは「納得感」を最優先(中略)

「1名3票制」で不満の出にくい投票を!(中略)

選択肢を3つ選べると、どれかが選ばれる可能性が充分にあります。通常の「1名1票制」より、結論に納得しやすいのです。(中略)投票をするときは、「もし同点になったらどうするのか?」を決めておくことも重要です。これも納得感に影響してきます。


・「会議は戦場だ」と思い込み、会議を大嫌いだった私(中略)会議のストレスに苦しみ、体力的にもつらい日々があったからこそ、今の私がいるのだと思っています。(中略)苦しい経験、嫌な経験に思えるものほど、人を成長させてくれます。


●書籍『出るのが楽しくなる! 会議の鉄則』より
沖本 るり子 著
マガジンハウス (2012年8月初版)
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