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書籍『雑学大全』(東京雑学研究会 編、東京書籍 刊)より

このページは、書籍『雑学大全』(東京雑学研究会 編、東京書籍 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・アイスクリームなるものがはじめて人類の歴史に登場したのは、何と三〇〇〇年以上も前のこと。天然の氷を使って作った氷菓がその時代に登場していたと、マルコ・ポーロは伝えている。その後、シャーベットのようなものが作られたのが一六世紀のはじめ、イタリアでのことだ。


・関東と関西は、なぜ味付けが違うのか?(中略)

関東人は、肉体労働が中心の田舎者なので、汗を流す。そのため、塩分を多く摂らなければならない。それに比べて、都には頭脳労働者が多く、塩分をあまり摂らないので料理も薄味だというのである。


・圧力鍋(中略)

圧力鍋の弱点は、高温すぎるので食材の中のビタミンなどの栄養素のうち、分解してしまうものがあることだ。特に柔らかくする必要のない野菜などの調理には向かないといえる。


・スポーツブランド「アディダス」(中略)

「アディダス」の社名の由来は人の名前にある。アディダスは、ドイツのアドルフとルドルフというダスラー兄弟が設立した。(中略)兄のアドルフは自分のニックネーム「アディ」とダスラー家の「ダス」をとって、アディダス社を創立。弟のルドルフが創立したのは「プーマ」だった。

・「イギリス」という呼び名の国は実際には存在しない。正確には「グレート・ブリデン及び北アイルランド連合王国」である。


・足を大きく開いて座るのは、自分を実際より大きく見せようという心理が働いている。また、自分のテリトリーを広くとり、それを周囲にアピールしようという気持ちも表れている(中略)


椅子に深々と座っているのは時間に余裕のある人だ。反対に、時間がなくて慌てて座っている人は、浅く腰掛けている人。(中略)座り方でも、こんなにいろいろと心理が表れるものである。


・一富士二鷹三茄子の後は何が来るのか?(中略)

「四扇五煙草六座頭」


・なぜファーストフード店など飲食店に赤色のお店が多い?(中略)

実は赤という色が食欲を刺激するからである。副交感神経は平和的な状態にする神経で、食欲や性欲を刺激するものであり、赤という色は、この副交感神経を刺激する色なのである。


・ヴィトンのバッグを最初に買った日本人は男性(中略)

明治維新に功績があり、新政府の高官を務めた後藤象二郎である。土佐藩士に生まれた(中略)


ヴィトンは、顧客管理がしっかりしていることでしられ、一八八三(明治一六)年一月三〇日、パリ店を訪れて購入したことが、顧客名簿にちゃんと記録されている。しかも、買ったトランクは、クラシックなストライプ柄のものということまでわかっている。


・上野アメ横の名前の由来は?(中略)

「アメ横」は、実は「飴屋横丁」だったという。(中略)一九四七年、(中略)復興を目指す日本では物資が不足気味だったし、人々は甘みに飢えていたのだ。そこで、彼ら(※中国からの引揚者)はそこで飴屋を始めたのである。


・なぜウソは真っ赤なのか?(中略)「真っ赤」とは、本来の意味から、ずいぶん逸脱した表記になっているが、語源はサンスクリット語の「マハー」なのである。サンスクリット語は梵語(ぼんご)ともいい、古代インドで使われていた言葉である。


・東西でウナギの焼き方が違う(中略)

今も蒲焼きには京風と江戸風が残っている。京風は、腹から裂いて頭はつけたまま串に刺し、焼きながら何度もタレをつけて仕上げ、最後に頭を取って切り分ける。じか焼きするのため、皮に歯ごたえが残って香ばしいのが持ち味だ。

江戸風では、背中から開いたウナギを一人前ずつ切り分けたうえで串に刺す。それを焼いたのが白焼きで、これを一度蒸してからタレにつけ焼きするのから、肉も皮もやわらかくなるのが、江戸風だ。


・ベートーヴェンに「運命」という曲はない!?(中略)

この曲の正しい名称は、ベートーヴェン作曲の「第五交響曲ハ短調作品六七」であり、「第五」と略称されることもある。ところが「運命」という通称のほうが、すっかり有名になってしまったのである。これは、ベートーヴェンの弟子であるシンドラーが、「運命はかく扉を叩く」という意味で最初に小節を書いたとベートーヴェンが語ったと人々に伝えたため


・なんと駅長が二人もいる駅があった!(中略)JR東京駅には、JR東日本の駅長とJR東海の駅長がいる。(中略)新幹線が通る駅の中には、東京駅のほかに、「二人駅長」の駅がある。新横浜駅、小田原駅、熱海駅(中略)、米原駅、京都駅、新大阪駅(中略)、小倉駅、博多駅(中略)の全部で九駅である。


・「お愛想」と言うのはなぜか?(中略)

本当は客の「お勘定」と言う声に対して、店の人が「お愛想ですね」と返すのが、正しいやり取りだそうである。「愛想」すなわち「想を愛すること」は、元来仏教用語で、頭に浮かぶ想念や考えに執着することである。仏教ではこのようなとらわれの心はよくないことであった。しかし、今日では、「愛想」は一般によい意味で用いられ、「好ましく想う」とか「愛する」という意味に用いられる。


・OKとは何の略?(中略)

OKの言い回しの始まりについては諸説あるようだ。(中略)

アメリカの第八代大統領は、マーティン・ヴァン・ビューレンという人物だった。彼は、ニューヨーク州にあったKinderhookという村の出身だった。そのため、彼にはそれにちなんで、「Old Kinderhook」というあだ名がつけられていた。当時は、名称をイニシャル化することが流行っていた。そこで、彼の後援会は「OKクラブ」と呼ばれたのである。(中略)


その「OKクラブ」はなかなか力があり、ここに所属していれば何かと便宜が図られた。その「OKクラブ」の力ある様子から、承諾のOKは誕生したのである。(中略)


OKの由来には、もう一説ある。こちらは、第七代大統領のジャクソンについてのもので、彼はどうもつづりが苦手だったらしい。彼は正しいという意の「all correct」を発言通り「all korrect」と書き間違えてしまったのだ。OKには了承だけでなく、正しいとか間違いないという意味もあったのである。


・おしっこの後になぜ震えるのか?(中略)

体内にたまっていた温かい尿が、急に外に出て行くのだから、大量の熱も身体から奪われてしまう。そのため身体を震わせるのではないかといわれている。


また、副交感神経のはたらきで膀胱が収縮し、排尿するわけだが、その後、交感神経が何らかの反応をしているのではないかと言われている。


・最近は、厚生労働省が認定している温泉施設での、一週間を超える温泉治療については、利用料と交通費が医療控除の対象にさせることになっている。


・蚊はどんな人を好むか?(中略)

蚊が好む要素(中略)汗の臭い、三六度の温度、そして呼吸によって放出される炭酸ガスの三つである。


・海水が塩辛いのは岩石に含まれる塩化ナトリウムが川に溶け込んで海に流れ込むため、とする説と、マグマが冷えて固まるとき、塩分が大量に含まれた水が海水に混じりあったとする説がある。


・客の回転率をよくするためのお店の仕掛けとは?(中略)

コーヒースタンドやファーストフードの店の椅子はたいてい硬くて、一時間も座っていればお尻が痛くなってしまう。(中略)さらに、店内の色も大きく関係してくる。ファーストフードなどの店は、外見は赤や黄色の暖色系で温かい雰囲気をかもし出しているのに、中に入ると、白を基調にした無味乾燥な店が多い。まるでプラスチックの箱の中にいるかのようで、気分はちっとも落ち着かないのだ。


本来ならデメリットと思える二つの要素だが、実はこれが客の回転率をアップさせるための店の秘訣。


・死者に戒名をつけるのはなぜか?(中略)

戒名とは死者の名前ではなく、僧侶としての名前である。仏教では、俗人が修業を積んで悟りを開くと、僧侶となるができる。このとき、受戒という儀式が行われ、戒名が与えられる。(中略)


あくまで一般的な基準であるが、最も序列の高い○○院殿居士、女性なら、○○院殿大姉だと、百万円以上といわれる。これは、昔ならば天皇や皇后、大名などにしか与えられなかった戒名で、高位の僧侶が、一生に一人か二人にしか、与えられなったほどである。


これに次ぐ戒名が、かつては上級武士とその妻に与えられた○○院居士、○○院大姉で、五〇万円。その次の○○居士、○○大姉だと三〇万円。庶民の戒名である○○信士、○○信女だと、二〇万円ほどだという。


・花王の三日月マークは昔右向きだった!(中略)

マークが誕生したのは、一八九〇(明治二三)年のことである。そのとき、月は右を向いており、中の顔も男性のようだった。(中略)


一九四三(昭和一八)年、戦争のまっただ中に、花王は月の向きを右向きから左向きに変えたのである。実は、右向きの三日月は、ますます月がかけていく下弦の月である。戦争中という時代もあって、だんだん欠けてしまうのは、業績が尻つぼみになってしまうようなイメージがある。それではまずいということで、左向きの新月かた満月に向かうものに変えたわけである。


・生食用のカキと加熱用のカキは、どう違うのか?(中略)

両者の違いは鮮度ではない。細菌数や養殖場所、水揚げ後の処理方法などに、厳しい基準があるのが生食用なのである。


・カップヌードルに隠されている企業秘密(中略)

当時まだなじみのなかった発砲スチロールが採用された。衛生面ですぐれている上、保湿性が高いのに持っても熱くない。中身の麺は、宙吊り状態になっていて上下に空間がある。そのため麺の下に落ちてきた熱湯は、麺を下からも包みこんで全体をほぐすことになる。


・缶飲料の缶にアルミとスチールがあるわけは?(中略)

アルミ缶がビールやコーラなど炭酸飲料に限られるのは、圧力の問題があるからだ。炭酸飲料はガスの圧力があるので薄いアルミ缶でも形が保てるが、そうでないジュースなどでは輸送の途中で変形してしまう。


また、缶コーヒーや缶ジュースは、缶に詰めた後、空気を抜いて高温殺菌をする。このとき柔らかいアルミ缶では、つぶれてしまうのだ。


・細い缶でも太い缶でもジュースの値段が同じなのはなぜか?(中略)

実は、一二〇円というあの値段、ほとんどが缶代と流通コストと利潤だそうだ。中身の多少はほとんど関係ないとこと。ということは、三五〇ミリリットルの中身が薄くなっているという心配は不要ということになる。


・キシリトールにはどのような効果があるのか?(中略)

キシリトールは虫歯の原因にはならないだけで、特に虫歯を予防したり、治療する効果はないといえる。たとえキシリトールが九五%、砂糖が五%でも、砂糖の虫歯を引き起こす働きを消すわけではないのだ。


・『ギネスブック』とギネスビールは関係あるのか?(中略)

世界一の記録を集めたギネスブックとギネスビールにはある関係がある。(中略)『ギネスブック』は、ギネス社という出版社から発行されているのだ。そして、このギネス社というのは、あのギネスビールで知られる会社なのである。


・キャベツには薬のような効果がある?

体の調子を整える、数多くの薬効がある野菜が、キャベツである。(中略)

生のままでサラダにしてもいいが、最も薬効を実感できるのは、ジューサーにかけるか、清潔なふきんで包んで絞り、ジュースにして飲んだ場合であろう。


・餃子はなぜ三日月型なのか?(中略)

二つの説がある。一つは、清朝末期まで使われいた「元宝銀(げんぽうぎん)」という馬蹄形の銀貨をかたどったという説。もう一つが祭事のときに紙幣のように使われていた「元宝」の形を模したという説である。いずれにせよ、お金に由来していることは間違いなさそうだ。


・昭和初期まであった割り算の九九(中略)

江戸時代には掛け算の九九だけではなく、割り算の九九もあった。一六二七(寛永一〇)年、江戸初期の数学者、吉田光由が著した『塵劫記(じんこうき)』には割り算の九九である「八算」が掲載されている。「八算」の名は、一の段を省略して二の段から九の段までで構成されていたことからついた。


・「京浜東北線」は存在していない?(中略)

大宮~横浜間を走っている「京浜東北線」は、正式路線名ではなく、便宜上のものだろう。正式には、大宮~東京間は「東北本線」、東京~横浜間は「東海道本線」という。(中略)つまり、「京浜東北線」というのは俗称であり、便宜上の区別なのである。


・消しゴムの紙ケースは捨てちゃダメ(中略)

同じプラシチック製の筆箱にケースを取り除いてじかに入れておくと、その筆箱を溶かしてしまうことになる。うっかり下敷きの上に置いておくと、下敷きと消しゴムがくっついてし、塗装したデスクに置けばデスクにくっつく。


・日本にだけ元号があるのはなぜ?(中略)

この制度があるのが、世界じゅうで日本だけである。この元号の変え方は、古代の中国から来たものである。(中略)日本で元号が使われたのは、六四五年のことである。蘇我氏を討伐し、孝徳天皇が即位した「大化改新」の際に、「大化」の元号が用いられた。


・碁石は白と黒で大きさが違う!(中略)

黒のほうが〇.六ミリ厚く作られている。つまり、碁石は黒のほうが白より大きいのである。これは色が人間に目に与える錯覚を考慮してのこと。白は膨張色であり、黒は実際より小さく見えるという特性を持っている。だから


・男の子が母親と一緒に銭湯に入れるのは何歳まで?(中略)

その浴場設備がある自治体の条例によって異なる。例えば、東京都なら九歳以下までかまわないが、兵庫県になると五歳以下と条件が厳しくなっている。北海道と埼玉では一二歳以上は禁止となっているから、小学生までと認識しているのだろう。


・高速道路のトンネルの照明はなぜオレンジ色なのか?(中略)

理由の一つは、トンネルの中は、自動車の排気ガスや埃が多いということである。普通の照明によくある白い光では、排気ガスなのに反射して、前方が見えにくくなる。


・クルマが走れない国道「階段国道」とは?

日本全国に国道は数多くある。一号線に始まり、五〇七号線まで、途中欠番があるため、全部で四五九の路線がある。その中にクルマが通れない、歩行者専用の国道が一つだけあるという。場所は、青森県の津軽半島にある国道三三九号線。弘前市から三厩村役場までをつなぐ国道だ。


・五臓六腑とはどの内臓のことを指すのか?(中略)

五臓とは、呼吸そのほかに活動を営み、生命を保つ、心、肺、肝、腎、脾(または胆)の諸器官を指す。六腑とは、栄養の源を補給している胆(または脾)、胃、大腸、小腸、三焦、膀胱を指す。漢方独特の「三焦」という名称は、「上焦」「中焦」「下焦」を合わせて称したもので、「焦」とは「焦熱」を意味する。


・国旗が四角でない国がある?(中略)

唯一ネパールでは長方形でない国旗を使用している。ネパールの国旗は直径三角形を上下に二つ繋ぎあわせたような、切り込みのある形をしている。青に縁取られた赤地に白で太陽と月が描かれている。

※参考:ネパールの国旗をウィキペディアでみる


・コンドームの語源は人の名前だった!(中略)

一七世紀半ばにこれを考案したコンドンという医師の名前からつけられている。


・雑誌の発売日の日付は、なぜ一か月先なのか?(中略)

多くの女性雑誌が創刊された。各誌は、今よりも、もっと激しい販売競争を繰り広げた。そんな中で、ある一誌が、少しでも情報を早く見せようとして、日付を一か月先にしたところ、ほかの雑誌もあれよあれよと追随し、すべての雑誌の日付が早くなったのである。(中略)今さら元に戻したら、まるで情報が古いように見えてしまう。そのため、現在まで、その習慣が残っているのである。


・座布団には前と後ろがある?(中略)

座布団は、長方形の一枚の布を二つに折って、袋状にして縫う。三つの辺に縫い目ができ、一辺だけ縫い目がない。この辺が座布団の前である。だから、来客のために準備しておくときも、目の前の客人に勧めるときも、座布団の前と客人の前、つまり、膝の位置が一致するように置くことである。


・サングラスを最初に使ったのは裁判官だった!(中略)

サングラスのルーツは一五世紀の中国にあった。(中略)どんな判決を下すか、法廷の人々に悟られないよう、サングラスで表情を隠していたのだ。


・震度とマグニチュードはどう違うのか?(中略)

「マグニチュード」は、「地震そのものの規模を表す尺度」で、震度は「ある場所での地震の揺れの程度を表す」もので、震央から一定の距離で記録された地震の揺れ幅に照らし合わせて決められる。


・品川区にない品川駅(中略)

実はこの駅は品川区にはない。不思議なことだが、品川駅が所在するのは港区なのである。(中略)昔から宿場町として栄えていたため、鉄道が開通することで今までの宿がすたれるのを心配した住民たちが、駅建設に猛烈に反対した。(中略)その結果、(中略)駅そのものはそこを離れて、港区高輪につくられることになったのである。


・ジュースの「濃縮還元」と「ストレート」の違いは何か?(中略)

「濃縮還元」とは、果汁に含まれる水分をいったんとばして、四分の一から七分の一くらいに濃縮し、再び水を加えてもとの濃度に還元するという製法のことである。では、なぜ、こんな手間のかかる製法を取るのだろう。


国の内外から原料の果汁を集めるとき、量が多いと保存や輸送に手間と時間がかかり、コストもかかる。そこで、濃縮した状態で取り扱うと、こららの問題は解決できるし、品質保持の点も特に有利である。


・手術着はなぜ青緑色をしているのか?(中略)

赤一色の刺激で目が疲れてしまうのである。そこで、赤の補色である青緑が使われるようになった。(中略)


赤の血の色は人の気持ちを高揚し、かき立てる色である。補色の緑は自然の色でもあり、人の心を癒す。そういった色の効果もあって、青緑色が使われているのである。


・白バイは最初は白くなかった!(中略)

実はかつては白バイではなく、なんと赤バイ。ボディからハンドルまで真っ赤であった。その赤バイ、つまり現在の白バイの前身が誕生したのは一九一八(大正七)年一月一日のこと。(中略)現在のような白バイになったのは一九三六(昭和一一)年八月一日のこと。時代とともに赤い車が増え、赤バイが目立たなくなったことから


・青信号を無視するとどうなる?(中略)

答えからいえば、こちらも立派な違反である。(中略)それは駐停車違反ということになってしまうのである。


・数学の「+、-、×、÷」の記号ははたして世界共通なのか?(中略)

「+、-、×」、さらに「=」も万国共通の記号なのだが、問題は「÷」。実はこの記号を使っているのは、日本以外ではアメリカとイギリスぐらいなのである。(中略)「:」を使うケースが大半。フランスやイタリアなども「:」が主流


・スタミナドリンクのビンが決まって茶色なのはどうして?(中略)

茶色は遮光のためにつけられているのである。ちなみに、ビールが茶色のビンに入れられているのも、この紫外線を遮断するためである。


・スポーツ新聞は日本しかない?(中略)

日本以外のほとんどの国には純粋なスポーツ新聞というものは存在しない。もちろん、サッカー専門雑誌、乗馬専門雑誌といったものが諸外国にもあるが、レジャー情報を含む総合スポーツ新聞は日本特有のものなのだ。


・相撲の「はけきょい」とはどんな意味?(中略)

勝負が始まる土俵で行司がかける掛け声は、実は「ハッキヨイ」なのである。「ハッキヨイ」は「発気揚揚」がつまった言葉で、気分を高めて全力をかけて勝負しようという意味である。これは、行司が力士に気合いを入れるために発する言葉なのだ。


・静電気はどうやったら防げるか?(中略)

最も手軽で安価な静電気防止方法。それは、手や洋服に湿気があればよいのだ。金属に触れる前に、濡れ雑巾でも触っておけばOK。ほかには、革の財布やキーホルダーカバー、木の葉や幹でもかなり静電気が流れてしまう。


・表千家と裏千家は兄弟げんかが原因で分離した?(中略)

宗左と宗室は、意見が合わずにいさかいを起こし、別々の流派を立てることとなった。つまり、利休のひ孫になって、「利休流」は分裂したのである。


・葬式は、死後二四時間経ってからでなくてはならない理由(中略)

これは、医学上、人間の呼吸や心臓の動きが停止しても、神経や細胞が完全に機能を失うまで、一昼夜はかかるとされているためである。実際に、通夜や葬儀の最中に、死んだはずの人が生き返った例もある。そのため、死後二四時間経ってからでないと、火葬も埋葬もしてはいけないと、法律で定められているのである。


・大安仏滅(中略)

六曜の意味を簡単に紹介しよう。先勝は、午前が吉で、午後が凶、急用や訴訟によい。 友引は、午前中・夕刻・夜は吉だが、昼は凶であり、友を引くことから葬儀などの凶事を行ってはいけない。先負は、午前が凶だが、午後は大吉で、公事や急用は避けて静かにしているのがいい。仏滅は大凶で、やってみたことはすべて失敗するので、この日に引っ越しや新規開店などするのはやめておく。大安は、一日じゅうが大吉で、婚姻、引っ越し、旅行など、すべてよい。赤口は、災いに出会いやすいが、正午だけは吉である。


・台風は左巻き?右巻き?(中略)

日本に接近してくる台風は、すべて左巻きで、例外はないことに気がつくだろう。北半球の台風はすべて左巻きであり、その反対に、南半球の台風はすべて右巻きである。竜巻の渦も同様で、北半球は左巻き、南半球は右巻きである。これは、(中略)地球の自転方向が違っているからである。


・たくあんを考案したのは沢庵和尚じゃない!(中略)

野菜の保存法の一つで「たくわえ漬け」が転化して「たくあん」という名前になったのだ。


・畳はなぜ同じ方向に敷かないのか?(中略)

畳を同じ方向にして敷くと、四隅が合うことを、「死」につながるとして嫌ったためである。


・ダルマが商売繁盛の縁起物とされるのはなぜ?(中略)

達磨大師が高僧だったこと、倒れても起き上がるのが不屈の精神に繋がることから、縁起物として日本全国に定着した。そして「倒れない」→「倒産しない」→「商売繁盛」と、店舗などに飾られるようになったのだ。


・男マーク「♂」と女性マーク「♀」は何に由来するのか?(中略)

実はこのマークは西洋星術がもとになっている。「♂」は、火星を示すマークであり、「♀」は金星。そして、火星の神様はギリシア神話にも登場する戦いの神マルスであり、金星の神様は美の女神ヴィーナスだ。


・実は地球は丸くない?(中略)

地球は南北に押しつぶされたほうな楕円形をしている。もちろん、楕円形といっても、極半径は赤道半径の九九.六七%。たった〇.三%短いだけなので、それほど極端な楕円形ではない。


・チノパンの「チノ」は国の名前だった!(中略)

チノパンはチノクロスから作られているから、その名前がついたのだが、この「チノ」とは実は中国のことである。


・天気予報の「一時雨」と「時々雨」ではどちらが雨の降る確率が高い?

「一時雨」は予報する時間帯の四分の一未満の時間降り続く雨のことをいう。また、「時々雨」は予報する時間帯の四分の一以上、二分の一未満、もしくは降ったり止んだりする雨の合計時間が二分の一未満のことをいう。


だから「一時雨」より「時々雨」の方が雨にあう確率が高くなる


・なぜ人間は中央より隅に座りたがるのか?(中略)

常に自分の位置を確認しておきたいため、全体をよく見渡せる隅っこの席に陣取り、しかも壁は防壁なのだ。日本人にはこのタイプが多いという。(中略)


ところが、アメリカ人のようにおおやかな国柄の人間は、多少違っている。電車でも真ん中の席に座るそうだ。カフェなどでも、広々としたところに席を取る方が好きらしい。


・銀行のトップはなぜ頭取というのか?(中略)

日本古来の音楽である「雅楽」からきている用語で、合奏するときの各楽器の主席演奏者のことである。そこから、転じて音頭を取る人という意味になった。トップ(頭)を取った成功者という意味では、もちろんなかったわけだ。


・乗り物の中で本を読むと気持ち悪くなるのがなぜか?(中略)

この先にカーブがありそうだとか、路面が陥没していそうだとか、いろんなことを予測しながら自分の身体を状況にあわせていくことも大切である。目と耳両方からはいってくる情報が一致して、はじめて人体は安定したバランス状態になるのである。


・時計はなぜみんな右回りなのか?(中略)

エジプトやそれが伝えられたヨーロッパ、それに日本も地球の北半球にあるため、太陽は東から昇って南を通り、西に沈む。つまり、太陽の影で作る日時計は、反対に西から北を通って東に動く。つまり、必ず右回りになるわけだ。


・都道府県は何が違うのか?(中略)

府と県が最初に決められたのは、一八七一(明治四)年の廃藩置県のときである。府という呼び名は、中国の行政区画で、県より一般的に上であったことを示すもの。このときは、東京も府で、それに大阪と京都がそうだったのだ。


・東京が都となるのは、一九四三(昭和一八)年である。東京府と東京市が合体して、東京都となった。戦時下において、首都機能を簡略化するのが目的だったという。


・妊娠中にコンタクトレンズを使用してはいけない!(中略)

妊娠中はコンタクトレンズの使用は中断したほうがいいということは、意外に誰も指摘してくれない。妊娠によりホルモン分泌が変わり、涙の分泌量が減ってドライアイを起こすからである。


・南極と北極ではどちらの方が寒いのか?(中略)

北極の冬の平均温度はマイナス四〇度で、南極はマイナス六〇度。北極の夏はプラスになることもあるが、南極の場合、最も寒いロシアのボストーク基地では、いちばん暖かい一月でもマイナス三〇度以下という寒さなのだ。


・なぜ日本は「Japan」と呼ばれるようになったのか?(中略)

ジャパンの語源となったのは、マルコ・ポーロの『東方見聞録』である。(中略)彼は、中国人から聞いた日本のことを「黄金の国ジパング」と伝えたのだ。中国音の「ジーペンクオ(日本国)」が「ジパング」になったのである。(中略)その「ジパング」がイギリスでは「ジャパン」、フランスで「ジャポン」と発音されるようになったのである。(中略)


英語のような呼び名の語源が、実はお隣の中国語から来ているとは、なかなか興味深い。


・パンダはなぜ竹が好きなのか?(中略)

パンダという名前も、ネパール語で「竹を食べる熊」という意味である。(中略)パンダは、その昔は肉食動物だったらしいのだ。(中略)人間が増えるにつれて生息域が狭められ、標高二五〇〇~三六〇〇メートルもの高さの、四川省の山奥などに追いやられたパンダだけが、竹を食べることでよって生き延びたと考えられている。


・日本最初の引き出物は、馬だった。(中略)

平安時代中期以降の貴族たちは饗宴の後の手土産に、なんと馬を送っていたのだ。ほかにも鷹や犬、衣類なども送られていたのだが、馬が最も一般的だった。


こういった事情から、「引出物」の語源は「馬を引き出す」とされている。当時の上流社会でも馬は貴重品。それを送ることが最高のもてなしだったというわけだ。


・ピカソはどうして自分の名前を覚えられなかったのか?(中略)

理由は、彼の本名があまりに長い名前だったから。「パブロ・ディエーゴ・ホセ・フランシスコ・ド・パウラ・ジャン・ネポムチェーノ・マリア・ド・ロス・レメディオス・ド・ラ・シプリアーノ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ」(中略)ピカソのフルネームなのだ。


・表札はなぜ門の右側にかけてられてあるのか?(中略)

古代中国の陰陽五行説にもとづいている。陰陽五行説では、この世の万物は、相反する二種類の「気」で成り立つとされている。それらが「陰」と「陽」である。例えば、日と月では、日が陽で、月が影。上下、左右、紅白など、すべて先にくる方が陽となり、後が陰。この考え方が日常生活の作法や人の配置にもとり入れられたのである。


・ヒラメとカレイはどこが違う?(中略)

右側に目のあるのが、カレイである。「左ヒラメ、右カレイ」と、暗記してしまえばいい。


・不眠症の人でも眠れる色とは?

不眠症で困っているなら、寝室に青いものを置くといい。シーツをブルーにするとか、青いカーテンを取り付けるなどして、青が目に入るようにするのである。(中略)青という色に精神安定効果があるからだ。


・へそのごまをとるとお腹が痛くなるのはどうしてか?(中略)

へその奥は、すぐ腹壁につながっている。うす皮一枚むこうは、内臓といってもいいくらいなのだ。(中略)もし、どうしてもごまを取り出したい、薄黒くなったおへそをきれいにしたいと思うなら、オリーブ油をすこしへその中に垂らして、しばらく待つことだ。後は、清潔な綿棒で、やらわかくなったごまをふき取ればいい。


・ホタルを愛でるのは日本だけ!?(中略)

欧米では、概してホタルの光を美しいものとして鑑賞する習慣はなく、単なる虫としかみなされていない。フランスではホタルは幼くして死んだ子どもの魂だとする言い伝えがあって、美しいものというよりは、不気味なものとされていた。


・「本家」「元祖」「本舗」はどう使い分けたらよいのか?(中略)

本家とは、一問一族の中心である大元の家筋・家元・宗家ということで、その品を最初に売り出した店。元祖とは、最初にその品を作った人のこと。本舗とは、最初にその品を作り、同時に作品として売り出したところ。つまり、製造販売元である。


・本の奥付をつける習慣は一一世紀からあった(中略)

奥付をつける習慣は、早くも一一世紀に始まり、一七二二(享保七)年には、南町奉行の大岡越前守が、猥褻文書を取り締まるために法制化した。一八六九(明治二)年の「出版条例」でも、出版物にこれをつけるべしとされたが、第二次世界大戦後には法的規制はなくなっている。(中略)


ちなみに、巻末に奥付があるのは、日本と、中国、韓国のい一部だけである。欧米の本では、これらの必要事項は、巻頭にどこかに記載されている。


・マンホールのふたはなぜ丸いのか?(中略)

マンホールのふたが丸い理由は、安全性を考えてのことだ。丸いふたは、ほかの形に比べて落ちにくい。例えば、最もありそうな正方形だと、きちんとふたがはまっているときは問題ないが、ふたを入れ直すとき、穴の対角線方向に立てて入れるとスポンと穴の中に落っこちてしまう。


・三菱鉛筆は三菱グループとは無関係だった!(中略)

三菱鉛筆と三菱グループは、三つの菱形を用いた同じマークを使っている。しかも、名前も三菱とつくところから、三菱鉛筆は三菱グループ傘下と誤解されがちなのだが、実は二つは何の関係もない会社なのだ。(中略)


二つの会社は、特に、名前やマークで争うこともなく、発展してきたのである。


・アイシャドーは虫除けのメイク?(中略)

アイシャドーは、前三五〇〇年頃、エジプトやその近くにあるクレタ島で始められた。(中略)エジプトの激しく照りつける太陽から目を守るためだった。また、暑さのためにどんどん繁殖するハエに卵を生ませないようにするためだ。つまり、虫除けのためだったのである。


・喪服はもともと白かった?(中略)

実は喪服が黒になったのは、意外に新しい時代のことなのである。古代の喪服は、麻、藤の皮の繊維で織った布を、染めずにそのまま仕立てたものだった。(中略)


江戸時代になり、洋装が普及し始めると、上流階級の男性は、あらたまった席では黒いフロックコートやモーニングを着るようになり、女性も黒留袖を着るようになった。それでも、昭和一〇年代までは、白い喪服が一般的だったのである。


・山手線はどこから始まってどこまでなのか?(中略)

山手線の始点は品川で、終点は田端となる。つまり、円全部が「山手線」ではないのである。田端から東京までは「東北本線」、東京から品川までは「東海道本線」の線路を使用しているのだ。


・ヨーロッパに降る雪は赤い!?

雪は白いもの。これは幼児でも知っている常識である。ところが、ヨーロッパでは赤い雪が降るというのだ。(中略)


パリだけでなく、イタリア、ドイツ、スウェーデンといったヨーロッパの諸国では、春先にほんのり赤い雪が降る。(中略)赤みを帯びた砂粒なのである。この砂粒、実はアフリカのサハラ砂漠のものである。(中略)


ちなみに、世界を見渡せば、黄色い雨やブルーの雨が降ることもある。黄色い雨の正体はマツの花粉だし、ブルーの雨の正体はアメリカポプラやニレの木の花粉だ。


・流行色はどのように決められているのか?(中略)

日本流行色協会(Japan Fashion Color Association)という公益法人がある。このJAFCAが、実シーズンの約一年半前にトレンドカラーを決定し、発表しているのある。


●書籍『雑学大全』より
東京雑学研究会 編
東京書籍 (2004年9月初版)
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