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武田 隆 氏 書籍『ソーシャルメディア進化論』(ダイヤモンド社 刊)より

このページは、書籍『ソーシャルメディア進化論』(武田 隆 著、ダイヤモンド社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・総務省の通信利用動向調査によれば、日本のインターネット人口は約9400万人[2009年末時点]。12年前のインターネット人口は1155万人[1997年末時点・同総務省調査]にすぎなかった。


・「企業のホームページに対して何を求めるか?」という調査がある。第1位は「更新性」で、第2に「双方向の参加窓口」がランクインしている。消費者は企業による一方的な情報発信だけではなく、企業との双方向のコミュニケーションを求めている。


・インターネットは冷戦から生まれた(中略)

インターネットは、米国防総省の高等研究計画局(ARPA)が構築したネットワークシステム、通称、「アルパネット」がその前身とされる。(中略)


ソ連からの核攻撃によって情報管理システムが致命的なダメージを受ける事態を想定したアメリカ空軍は、従来型の中央コンピュータがすべてをコントロールしている構造は、ソ連からそのコンピュータが攻撃を受けた際、全体が機能停止してしまう脆さがあると分析した。


ひとつのコンピュータが全体を支配するのではなく、独立したコンユータを小分けにし、国土全体に分散させ、相互を網の目のように主尾付ける。そのような蜘蛛のネットワークであれば、全土が核攻撃にさらされないかぎり全滅は免れる。コンピュータは互いに補完しながら機能し、ソ連に向けた核による報復反撃能力を確保できると考えた。


・インターネットの中心にソーシャルメディアがやってきたことは、驚くことではないかもしれない。なぜなら、ソーシャルメディアは、フラット、オープン、オンリーを特徴とするインターネットの特徴をそのまま体現している。


・SNSは狭義には知人を自分のプロフィールページで紹介し、知人どうしでつながり合うシステムを指す。


・不思議なくらいほしい情報が先頭にくるのだ。グーグルの革命的な技術は、この検索結果の表示に序列をつけるウェブサイトの評価づけにあった。


・本章(第3章)では、ソーシャルメディアの地図を描いてきた。縦軸に人々がつながる「拠りどころ」を置き、横軸には人々がつながりの場に「求めるもの」を置いた。縦軸は「現実生活」と「価値観」で分かれ、横軸は「情報交換」と「関係構築」に分かれた。


・情報を受け取るだけの消費者は、もういない。企業は、自ら情報発信するお客さまと、どのように対話するが問われている。

※花王 ウェブ作成部長 石井龍夫氏談


・花王の看板商品「メリーズ」の愛用者は数えきれないほどいるが、メリーズについて語ろうとするよりも、その利用シーンのライフスタイルまで引き上げたほうがコミュニティは活性した。(中略)同じ月齢の赤ちゃんを持つママたちは、同じような不安や悩みを持っている。


・茶道のもてなしの心得に「相客吟味(あいきゃくぎんみ)」というものがある。茶の湯の一席がどのような空気になるかは、そこに居合わせている客どうじの相性によるところが大きい。「どのような客を招待するかでその茶会の良し悪しが決まるのだから、十分に気を配らないといけない」という意味だそうだ。


・投稿をしようとしたが躊躇して途中でやめたという(中略)投稿を途中でやめた参加者は、その理由として「(その場に)どういう人がいるのかわからないので、発言しづらい」「さしあたり、まだ場の雰囲気を探っている段階なので、いましばらく傍観します」といった心的な障壁を上げたが、みな、場の空気を読もうとしている点で共通していた。


・交流量が増えると閲覧量も増えるという関係は、既存顧客の帰属意識の向上が、新規顧客の獲得につながる可能性を示唆する。なぜなら、既存顧客の活性が企業コミュニティの交流量を増加させ、それが閲覧者(=新規顧客の候補)を増加させているからだ。


・『パソコン創世「第3の神話」』[NTT出版]には、いままであまり表舞台に出てくることのなかったパソコン誕生にまつわる秘話が鮮明に描かれていた。


●書籍『ソーシャルメディア進化論』より
武田 隆 著
ダイヤモンド社 (2011年7月初版)
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