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荒木 スミシ 氏 書籍『僕は本をつくりたい。』(ノンカフェブックス 刊)より

このページは、書籍『僕は本をつくりたい。』(荒木 スミシ 著、ノンカフェブックス 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・本がこれだけ売れないのに本をつくりたい人は増えている。(中略)キーワードは「自分」です。「自分を発信したい」のです。もっと言うと「自分を残したい」のです。そして「自分を発信することにより、繫がりたい」のです。


・本屋さんが並べたい本とは、どんなものか、考えてみます。

1、人気作家である
2、あそこに置いたら売れそうという読書層がわかる本
3、書店員さんに気に入ってもらえる本

3、は実は結構重要なんです。(中略)

売れ筋なものしか置きません。でも別の書店員さんは、自分で「売れる本を開拓」したり、「魅力的な棚」を作り出したい(中略)あとは「気持ちに共感できる」


・自分が書いたもので人の心を動かすものをつくる動機というのは、本をつくりたかっただけじゃなくて、やっぱりみんなに共感してもらいたいということです。


・普通、一店舗だと、一〇冊売れたらヒットなんです。いくら地元とは言え、一店舗で二〇〇冊も売れる本なんて珍しいわけです。


・小さな記事にしてもらうことを狙え!それが本を愛してもらうコツ。(中略)隣のひとりが面白い、と言ったら、その隣の人に伝搬する。一〇人が一〇〇人になり、一〇〇人が二〇〇人になり、一〇〇〇人になり、となっていくものもあるんです。実は、もう世界的なベストセラーの『不思議な国のアリス』ってそうやって始まった本らしいです。最初は自費出版。


・小さい流通会社に頼んだとしたら、三割くらいはは流通会社の力を借りてもいいけど、あとの七割くらいは自分たちで営業活動をして、ようやく一〇〇〇冊二〇〇〇冊規模の本が本屋さんの棚に並んで、一般的に「売られる」っていう状況になる


・地方・小出版流通センター(中略)

新刊が出ると、まず全国の主要書店一〇〇店舗くらいで見本配本があって、でも見本配本っていうのはあくまで見本だから、注文ではないから並べてもらえるとは限らない。そのまま返本されることも多い。流通っていうのは、知名度の世界でもあるんです。書店員が本の内容を一冊一冊読んで並べるわけじゃないから、講談社だったら並べよう、とか、はっきりと会社の知名度が影響します。


・どかーんと納品したらどかーんと返品が返ってきた。


・駅前にある本屋さんは、売り場面積が狭くてお客さんの歩くスピードがはやい。(中略)狭い店内はみんなセカセカとしている。ゆっくりと店内をみてまわろうっていうお客さんよりも、仕事や移動の合間にベストセラーた話題書を買うことが目的のお客さんのほうが多い(中略)


教訓その一、

「お客さんの歩くスピードや滞在時間をみよ。」

お客さんがはやく歩いている本屋さんでは僕らの本は売れない。


・本というのは返品されてきたものを、クリーニングして再出荷するんですよね。そのため、表紙に傷がつかないようにPP加工という、薄い透明な膜を貼ったりするんです。あとPP加工していれば、日に焼けにくい。


・本づくり(中略)表紙のデザイン(中略)

コツは「みんなはやらないことを、思い切ってする」「凝るんではなくて、色をはっきりさせる」。


・出版業界の五年先の姿がいまの音楽業界だとしたら、今の音楽業界にある問題点ってのが、五年後の出版業界の問題点になるし、今の音楽業界の希望っていうのは、出版業界の希望の五年後になる。

・書店に入ると(中略)とくに雑誌コーナーを見れば、ビジネスマンが多いのか、OLさんが多くのか、主婦層が多くのか、などと客層がなんとなくわかる。


●書籍『僕は本をつくりたい。』より
荒木 スミシ 著
ノンカフェブックス (2011年11月初版)
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