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猪野 健治 氏 書籍『雑誌編集者』(実務教育出版 刊)より

このページは、書籍『雑誌編集者』(猪野 健治 著、実務教育出版 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・編集者の5つの条件(中略)

第1に、情報収集の能力である。(中略)目先の取材力のことではない。あらゆる分野に情報源としての人脈をもっているということである。(中略)


第2は企画力である。企画とは、情報をいかに加工し、料理するかということである。(中略)


第3は、勉強である。勉強というより努力というべきかもしれない。(中略)


第4は、即効力である。どれほどすぐれた企画でも、それをすぐに具体化できなければ、何もならない。(中略)


第5は、管理点検能力である。(中略)取材結果がテーマとずれていないか、あるいは、狙いそのものに誤りはないかを点検し、再取材の必要があれば、その手配をすることになる。


・情報収集は、資料集めや新聞・雑誌の切り抜きだけではない。その根幹は「人」である。コンピュータの知識に乏しければ、コンピュータの専門家にレクチャーを受けに行く。その地味な努力の積み重ねが、すぐれた情報収集能力につながっていくのである。


・フリーの編集者は2通りに分かれる。1つは完全フリーで、どこにも所属せず、企画だけを担当して一定の報酬を得る立場である。もう1つは、編集プロダクションが雑誌の編集・制作をまるごと引き受けるケースだ。前者は個人的な仕事になるので、単行本企画に集中する傾向にある。


・雑誌の企画には、大きく分けて4つのパターンがある。第1は、新聞記事のあと追い企画である。週刊誌の“事件もの”にこの種の企画が多い。(中略)第2のパターンは、「企画もの」と呼ばれるレポートである。(中略)第3のパターンは、シーズン企画である。(中略)季節に合わせた企画が、「シーズンもの」である。(中略)第4のパターンは連載企画である。連載ものといえば、(中略)高額回答の出ている企業を50社くらい選んで特集を組むことがよくある。


・女性誌(中略)欠かせないテーマがある。①ファッション、②ビューティ、③料理、④インテリア、⑤セックス、⑥結婚(離婚)、⑦仕事(中略)この7つをどう組み合わせるかが、女性誌の企画の基本になる。


●書籍『雑誌編集者』より
猪野 健治 著
実務教育出版 (1984年10月初版)
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