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阿部 美穂 氏 書籍『モンキー・D・ルフィの「D」はドラッカーだった』(経済界 刊)より

このページは、書籍『モンキー・D・ルフィの「D」はドラッカーだった』(阿部 美穂 著、経済界 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・「強みの上に己を築け」ドラッカーが遺してくれた最も大切な言葉がある。組織において、一人ひとりが強み(得意なこと)を生かし、弱み(苦手なこと)は、それが得意な人にやってもらえばよい。そうすれば個人の弱みは無意味なものになる


・「フィードバック分析」という方法を使えば、自分の強みを見つけることができる。(中略)

①まず何かをやろうと決め、目標を立てる。
②決めた目標に対しての期待レベルを書きとめておく。いつまでに、どれくらい達成できそうか、あらかじめ期待値をメモしておくのだ。
③期待レベルと実際の結果を定期的に比べる。

結果、よくできたことは強み、できなかったことは弱みと考えることができる。


・人の成長というのは、一次関数のように直線的に上昇することはまずない。はじめはいくら頑張ってもなかなか成長しないように見えることでも、あるとき、急にジェット気流に乗ったように上昇に転じることがある。それは、ある日突然のようにやってくる。


・やれそうだからやるのではなく、やると決めたからやる(中略)アウトプット(目標・成果)を明確ににすると、そのために必要なことがはっきりして。道が開けてくるのだ。


・ドラッカーの提唱する企業が犯してはならない5つの大罪のひとつに「コスト中心の価格設定」というものがある。必要経費を積み上げて価格を決定するのは見当違いだとしている。価格設定は、市場が快く払ってくれる価格(アウトプット)から決め、それに合わせて製品を設計(インプット)することだといっている


・「ワンピース」を読んでいると、たしかな人間の生き方とは「何をやるか」ではなく、「何をやりたいか」なのだと痛烈に考えさせられる。


・なぜ人は何かを成し遂げようとするのか。おそらく人は、「自己重要感」を追い求めて生きているからだ。たとえば、まわりの人から感謝されたり、必要とされて、幸せや生きがいを感じるように、自分がこの世の中でいかに大切な存在であるかを実感したいのだ。


・いまの自分は嫌いだ。変わりたい。このように考えているのなら、欠点を直すよりも、何か一つでも自分の得意なことで人に誇れる能力を身につけるほうが早道だ。能力は仕事の質を変えるだけでなく、人間そのものを変えるがゆえに、重大な意味をもつ。


・慢心は成長を止める。そうならないためにも、たとえうまくできているように思えることも、さらによい方法がないか、もっと早く正確にやるにはどうしたらよいかを考えるクセをつけたほういい。


・いまの仕事はつまらない。責任どころか、いろいろと制約があってやりたいこともやらせてもらえない。(中略)


させてもらえないことに不満をいう代わりに、してよいことを次から次へと行なう。その結果、重くのしかかっている制約が消えてしまう。


・リーダーに絶対必要な資質とはなんだろう。才能か、それともカリスマ性だろうか。いずれも違う。「真摯さ」である。真摯さだけは、リーダーに絶対欠いてはならない条件だとドラッカーは熱く語った。


・ドラッカーは、リーダーとして不適切な真摯さの欠如を次のように定義している。

①強みよりも弱みに目を向ける。
②何が正しいかよりも、誰が正しいかに関心をもつ
③真摯さよりも頭のよさを重視する
④部下に脅威を感じる
⑤実践家ではなく評論家である


・組織の規模は、成長の最高点ではなく、最適点以下ではなければならない。最適点とは生産性が悪くなる境界線である。「最適点以下」ゆえに、組織の規模はこの“とりあえず足りている”レベルで留めておいても問題なさそうだ。


・組織は成長するほど、特に成功するほど、組織に働く者の関心、努力、能力は、組織の中のことで占領され、外の世界における本来の任務と成果が忘れられていく。組織の存在理由は、外に対する貢献だ。


・組織は、人の強みを生かし、弱みを無意味なものにするための道具であり、これが組織の正統性の根拠であるとドラッカーはいっている。


・できるだけたくさんの情報を集めて分析したほうが正しい判断ができる、というのは必ずしも正解ではない。そうドラッカーはいう。(中略)


実際に毎日している仕事なら経験的にどのくらい売れているかは“知覚”で、大体わかるだろう(中略)知覚とは、データ分析や解析などではなく、自分が実際に見聞きし、感じたことで物事を把握することだ。


・ドラッカーは生涯「何によって覚えられたいか」を自らに問い続けた。


・人に覚えられるためには、まわりの人に何がしかの影響なり感動なりを与えなければ記憶に残らない。単に自分がどうなりたいかではなく、人々との絆の中で、自分はどのような存在でありたいかを問うているように思う。


・ドラッカーは3つの教訓を得た。

一つ、人は、何によって人に知られたいかを自問しなければならない。

二つ、その問いに対する答えは、成長に伴って、変わっていかなければならない。

三つ、本当に知られるに値することは人を素晴らしい人に変えること。


・人や社会、組織が悪い、何もしてくれないと受け身でいる限り、自由にはなれない。人生に何かを投げかけるのはほかの誰でもない、自分なのだ。


・今や社会にかかわる状況、行動、問題のすべてがあまりに複雑である。唯一の「正しい答え」が通用するはずがない。


・生前、ドラッカーは、日本は危機にこそ強いといっていた。


●書籍『モンキー・D・ルフィの「D」はドラッカーだった』より
阿部 美穂 著
経済界 (2011年10月初版)
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