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吉田 新一郎 氏 書籍『いい学校の選び方』(中央公論新社 刊)より

このページは、書籍『いい学校の選び方』(吉田 新一郎 著、中央公論新社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・四つの学び方のスタイル

学び方のスタイルとしては、①見たり、聞いたり、読んだりするタイプ、②じっくり考えるタイプ、③動くことによって学ぶタイプ、④フィーリング(感情的なもの)や直感的なものを優先して学ぶタイプの四つの分けられる。


・思考の六段階(中略)

①知識を覚えること---事実、言葉、方法などを記憶する能力
②理解すること---内容を解釈したり、言い換えたり、説明したり、推し測ったりする能力
③応用すること---知識を一つの状況から別の状況に移し替える能力
④分析すること---全体の中から部分を見つけたり、区分けしたりする能力
⑤統合すること---部分を組み合わせて統合された全体をつくり出す能力
⑥評価すること---ある基準を使って情報の価値や使い道を判断する能力


・思考の種類

覚える
理解する
応用する
分析する
まとめる
評価する


・いい学校の選び方

1 まずは情報収集を
2 事前に見学を
3 見た目だけで決めないで
4 教室の中まで入って見て
5 子どもたちの様子を見て
6 教師の様子を見て
7 施設の様子を見て
8 学校の教育方針を聞いて
9 入学してからもチェックを
10 不満や疑問は素直に


・学びの原則

(1) 人は皆、常に学んでいる。ただし、各自の学び方やスピードは違う(中略)

(2) 安心して学べること(中略) 

(3) 積極的に参加できること→聞かせるだけでなく、生徒たちにこそ主体的に動いたり、考えてもらったり、体験することが大切(中略)

(4) 意味のある内容/中身を扱うこと(中略)

(5) 選択できること→与えられたものをこなすよりも、自分が選んだもののほうがよく学べる(中略)

(6) 十分な時間があること(中略)

(7) 協力し合えること→競争させたり、バラバラで学ばせるより、相互にやり取りしたほうがよく学べる(中略)

(8) 振り返りとフィールドバックがあること(中略)

(9) 互いに讃え合うこと、教える機会が提供されること


・通知表をつけることは義務づけられていない。単なる「習慣」に過ぎない。フォーマットも統一されているわけではないし、学校によっては通知表を出していないところさえある。


・「いい教師」と思われる人たちが共通して持っている特徴(中略)

◎自分の目的(使命)を持っている。(中略)
◎子どもたちのことを大切に思っている。(中略)
◎自分の仕事を楽しく、刺激的なものにしている。(中略)
◎学びの環境・雰囲気がつくれる。(中略)
◎生徒の関心やニーズを知り、それに合わせて授業などの進め方を変えられる。(中略)
◎よく準備している。(中略)
◎知らないことを知らないと認められる。
◎教える内容について、よく知っている。絶えず学んでいる。(中略)
◎褒めたり、励ましたりすることを含めて、適切なタイミングで的確なフィールドバックが与えられる。
◎生徒たちのさまざまな学び方や学ぶ速度に合わせた多様な教え方を知っており、それらを使いこなせる。
◎生徒同士の学び合い(やり取りや協力)を基調にした授業展開ができる。
◎多様な教え方と同様に、多様な評価の仕方についても知っており、使いこなせる。その際、教師による評価ではなく、生徒の自己評価を重視している。
◎間違いを修正する方法を教えることができる。(中略)
◎親と頻繁にコミュニケーションを取っている。さらには、親を子どもの教育に巻き込むことができる。
◎さまざまな最新の実践や研究に精通している。


●書籍『いい学校の選び方~子どものニーズにどう応えるか』より
吉田 新一郎 著
中央公論新社 (2004年8月初版)
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