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金子 智朗 氏 書籍『同じモノを売っているのに、儲かっている会社、儲かっていない会社』(クロスメディア・パブリッシング 刊)より

このページは、書籍『同じモノを売っているのに、儲かっている会社、儲かっていない会社』(金子 智朗 著、クロスメディア・パブリッシング 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・売り側の勝手な思い込みは至る所に見られます。たとえば、マイクロソフトのウィンドウズやオフィスは、バージョンアップするたびにいろいろな機能が増えます。(中略)新しい機能が追加されたことによってボタンやメニューの位置が変わることがありますが、操作性まで変わってしまうと慣れるまでかえって苦労します。


・簡単だが利益が出にくい値下げ戦略(中略)

巷でもよく見かける10~20%程度の値下げをした場合、販売量が何%増えたら利益が増えるのでしょうか?(中略)

実際には製品のコスト構造によって変わってきますが、一般的なコスト構造を前提にすると、従来よりプラス30%以上、場合によっては従来の2倍以上も販売量が増えないと利益は増えません。


・そもそも、会計には2つの種類があります。1つは制度的な決算を目的にした財務会計です。何も言わずに「会計」といえば、通常はこの財務会計を指すのが普通です。


もう1つの会計は、管理会計です。これは文字通り、経営管理のための会計です。経営管理において用いるべきははこの管理会計です。財務会計ではありません


・グーグルの生態系モデル(中略)

グーグルの収益源はオンライン広告だけです。世界中で2兆円を超える売上の97%~98%はオンライン広告によるものです。他の事業から直接的に利益を得ることはいちいち考えていません。(中略)


たとえば、ストリートビューやアンドロイドの採算性は、誰も気にしていません。


・売上に貢献するコストを「善玉コスト」と言い、売上に貢献しないコストを「悪玉コスト」と言っています。(中略)善玉コストを増やすことによって売上がさらに増えるならば、善玉コストは削減しないどころか、むしろ増やすべきなのです。


・日本の企業の中で、広告宣伝費を最も使っている会社はどこだと思いますか?また、研究開発費を最も使っている会社はどこだと思いますか?答えは、両方ともトヨタ自動車です。(中略)徹底したコスト削減のイメージが強いトヨタ自動車ですが、実は使うコストは思い切り使うという一面もあるのです。


・固定費はさらに2つに分類することができます。固定費をさらに分類することは、コスト・マネジメントを考える上でも非常に重要です。1つはマネジド・コストです。直訳すれば「管理されるコスト」ということです。(中略)


もう1つの固定費は、コミッティド・コストです。直訳すれば「約束されたコスト」ということです。(中略)具体的には、減価償却費、賃貸料、人件費など


・回転寿司はお客が回転している(中略)

回転寿司屋さんではお客さんが、かなり短時間でどんどん回転しています。おそらく、家族連れのお客さんでもお店にいる時間は1時間を切り、1人のお客さんなら、ものの数十分程度かもしれません。(中略)


回転寿司はまさにこの時間的稼働率が高いのです。


・わざと駐車スペースを減らすパーク24(中略)

時間貸駐車場のビジネスを考えれば、常識的には駐車場を常に満車にすることがいいことのように思います。ところが、パーク24は常に1台から2台はスペースが空いている駐車場作りを目指しているのだそうです。なぜならば、常に満車だと、お客さんが「いつ来ても満車だ」という印象を持って敬遠してしまうからです。(中略)


そのため、満車が多いエリアは、その近辺の空き地を重点的に探し、新たな駐車場を作るようなことをしているそうです。


・パーク24は、6台の車が停められる駐車場を、敢えて1台減らして5台分にするそうです。すると、駐車スペースに余裕ができ、女性ドライバーの間で「この駐車場は停めやすいわ!」と評判になって、さらに利用率が上がるというのです。


・ポスト資本主義の社会では、富を生み出すのはカネではなく人ですから、重要なのは労働生産性です。


・あえて未経験者を採用するグーグル(中略)

過去の経験はあまり重視しません。なぜならば、経験が豊富な人材ほど、既存の型を打ち破ることができないからです。何より、創業者の二人は、全く経験のないところから全く新しいものを生み出したのです。(中略)


“予備知識”が多すぎることは、イノベーションを阻害しかねない。今起きている事態について知りすぎていると、困難だと結論づける理由を十指に余るほど思いつくもの

※グーグルの幹部談


・人というのは、とかく変化を嫌う生き物のようです。確かに、前例のないことや新しいことをやろうとすれば、最初は失敗するかもしれません。(中略)しかし、何事も最初は「初めての新しいこと」です。その新しいことにチャレンジする人がいなかったら、今ある現実は何ひとつ存在しないのです。


・会社に居続けるなら文句は言うな(中略)

問題解決のための選択肢は、「会社を変えるか」、「自分が変わるか」の2つしかないということです。今の会社に居続けるなら、あなたが会社を変えるしかありません。その当事者意識の有無が、儲かる会社と儲からない会社を分ける最後のカギです。


●書籍『同じモノを売っているのに、儲かっている会社、儲かっていない会社』より
金子 智朗 著
クロスメディア・パブリッシング (2011年4月初版)
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