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鷲田 小彌太 氏 書籍『大学教授になる方法』(青弓社 刊)より

このページは、書籍『大学教授になる方法』(鷲田 小彌太 著、青弓社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・大学教員の数(中略)

一九八九年現在、計五百八十四校一万九千八百三十人の教員がいる。合わせると十四万九百七十人の大学教員がいるということになる。ちなみに、弁護士は一万三千九百二人で、大学教員の十分の一にも満たないのである。医者は十九万千三百四十六人(内、十八万三千百二十九人が診療医)であり、比較して、医者の方が五万人ほど多い。しかし、先の大学教員数は専任教員だけの数である。専任でなく、しかも、大学で教えることで生きている人(非常勤講師)をそれに加えると、両者は、うんと接近するとみなしてよいだろう。


・大学教員の給与は、二十―三十代が想像を絶して安く、四十代で世間並みに近づき、五十代が頂上で、六十代は上がらないが高原状態を維持する、という具合に推移する。


・大学教員の給与体系は、ほぼ、国立大学の教育職の棒給表に準じている。教授、助教授、講師、助手に等級分けされ、それぞれの等級は、毎年刻みの号に段階分けされる。


・(※大学教員の給与体系は)大都市の私立大学、国立大学、大都市の公立大学、地方の私立大学、地方の公立大学という順に、給料が低くなってゆくとみてよいだろう。東京の私立で、四十五歳の教授が年間一千万円とするなら、東大の四十五歳の教授は八百万円というのが相場である。


・大学教員の「仕事」は大別すると、教育活動、研究活動、学内行政の三つである。


・大学教員の場合、弁護士や医者のように、国家資格ないしはそれに準ずるような試験に受けらなければ与えられないというような、れっきとした資格は必要としないのである。純形式的にいえば、いかなる学歴さえも必要としない、極端にいえば、義務教育を受けていなくてもなることのできる、無資格の世界なのである。


・無資格の世界だからといって、野放図というのではない。大学を設置するのための最適基準を定めた、「大学設置基準」(文部省令)というのがあり、そこで、「教員の資格」が規定されている。


・大学教員は、どのような能力が審査対象になるか(中略)審査の対象は、主として、学歴、教育歴、研究歴、研究論文等の業績である


・大学職名別教員数(本務者・平成元年5月1日現在)
(平成元年度学校基本調査速報による)

 区分

学長(中略)
副学長(中略)
教授(中略)
助教授(中略)
講師(中略)
助手(中略)


・大学教授になる、最も確実で、効率的な道は、助手になることである


・特殊な教科科目の場合、短大・専門校出が助手から昇格して助教授、教授と昇る例が稀ではないのである。


・大学の昇格、昇給等は、まさに「年功序列型」、「終身雇用型」の典型なのである。どの等級に属しようが、どんな業績をあげようが、一年一回号棒が上がり、加えてベース・アップがあるのである。三段跳びのような昇格はない。


・他力とは、自分で書く能力のない者、書きたくない者が、他人に書いてもらい、それを自分の「業績」として発表することを意味する。もちろん金その他で代価は払わなければならない。つまり、ゴーストライターを雇う、という方法である。


●書籍『大学教授になる方法』より
鷲田 小彌太 著
青弓社 (1991年1月初版)
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