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勝間 和代 氏 電子書籍『「有名人になる」ということ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン 刊)より

このページは、電子書籍『「有名人になる」ということ』(勝間 和代 著、ディスカヴァー・トゥエンティワン 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・これらの本を書いた理由は、当時の本業である顧客集めにブランディングとして寄与するだろうと考えたからであり、また、万一、投資顧問がうまくいかなくなったときに、執筆や講演で、なんとか自分と家族は食べていけるよう、いわばセイフティネットを自分でつくっておかなければならなかったからでした。


・ベストセラーが出たあとも、「ベストセラー講座」とか「ベストセラーのつくり方」のような教材は、国内外のものを問わず買って読み、書いてあることを愚直にマネし続けました。そのかいもあって、「一発屋」に終わらずにすんでいるのではないかと思います。


・「紅白」は一〇人の審査員の中で文化人枠がひとりだけあって、そこに選ばれることが、その年にいちばん活躍した文化人だと認められることだと、人に言われたからです。(中略)「紅白」を目標にしようとした考えた理由でした。(中略)


「金スマ」のほうは、坂東眞理子さんをはじめ多くの人の本が「金スマ」で取り上げられることによってミリンセラーになっていたからでした。もっとも、このように、後からつくった目的では、結局、目的と手段がごっちゃになって、どちらの番組も、書籍そのほかのわたしの活動に大きなプラス効果はありませんでした。


・テレビからの直接的な収入は、とくにわたしのように、「芸能人」ではなく「文化人」という
カテゴリーに属する場合、メディアに出ても、テレビで一番組五万~二〇万円というところが相場です。しかもそれを得るのに何時間も拘束されますから、自給ベースでまったく割に合いません。


・いまでもわたしの会社の事務所には、定期的に見知らぬ人たちから物品や書籍が多数寄せられます。あわよくば、わたしがどこかのメディアで取り上げてブレイクしないかという期待から送られてくる品々です。


・最大のデメリットは、見知らぬ人たちから批判され攻撃されることことを「日常」と考えなければならないこと(中略)

有名人が言ったことについて批判をするということは、その有名人よりも自分のほうの見識が高いこと、あるいは、ああいう有名人な人でもこのような勘違いをしているということを指摘できることになりますから、選択理論心理学でいう「力・支配」の欲求を満たせるのではないかと思うようになりました。


・有名人になると、信頼も、善意も、批判も、悪意も同じように増幅します。それは光と影の関係で、防ぐことはできないのです。防げないものについて心を砕くのは生産的ではないので、ありのままに受け入れるしかないのです。
(中略)必要以上に強く受け止めないようにしている

・有名人になる五つのステップ

ステップ1 自分の商品性を把握し、顧客やパートナー、競争相手を特定する

ステップ2 自分がターゲットとする市場について、セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングを行う

ステップ3 自分を売り込むためのサービスを開発し、そのサービスの提供プロセスを管理する

ステップ4 自分がつくったサービスを普及させるための適切なチャネルを見つける

ステップ5 自分のサービスに適切な価格をつけ、品質を保証する


・自分が、市場で何を「ありそうで、なかったもの」として売りものにできるか、考えてみてください。

●自分には、どんな商品性、才能があるのか。
●その中で、市場にまだ公開されていないけれども、それを欲している人がいるものはどれか。


・商品性を磨き続けること×その商品があるということを発信し続けること

を繰り返していれば、市場は意外と早く、あなたの価値を見つけてくれるのです。なぜなら、市場はつねに、新しい商品を欲しているからです。


・大事なのは、競争相手の有無です。たとえば、どんなに歌がうまく美人であっても、そのような人は数えきれないくらいいますので、たいへん競争が激しい。いわゆる「レッド・オー
シャン」です。すでに市場ニーズが満たされているところに参入しても、なかなか有名になることはできません。


・「有名であり続ける」には、

●いかに先行を保ちながら、
●その市場に甘んじることなく、さらなる市場を継続的に開拓するか

という能力も必要になります。


・ターゲティング(中略)

わたしの市場をセグメントすると、ビジネスパーソンとそれ以外に大きく分かれますが、圧倒的にビジネスパーソンが主軸になります。さらに飽くなき向上心を持っている人たち、そして、全体的に都会に住んでいる人たち、さらには、学習意欲が高いけれども、努力しているほどには成果が上がらずもどかしさを感じている人たちをターゲットを考えました。


・わたしのロールモデルは大前研一さんと神田昌典さんでした。そこで考えた自分のポジショニングが、「大前研一さんのようにフレームワーク力があるが、より親しみやすく、若い層向け」×「神田昌典さんのように実践的な方法論を出すが、ITをより前面に打ち出す」という組み合わせです。


・もし、あなたがどの方向に行こうか迷ったときには、直接、自分を支持してくれている顧客のみなさんと積極的に話をする機会を持つことです。そうすると、自分のどこがウケていて、どこがウケていないのか、わかってきます。


・わたしの場合、特技を「概念的なものを言語化する能力」ということにしたわけですので、これをサービスとするには、なんらかの形で顧客に「言葉」を届けなければなりません。したがって、

●ブログ
●書籍
●メディアへの取材記事


・わたしは「本を書く努力の五倍以上、売る努力をしている」と言って物議を醸し出したことがありますが、わたしは顧客の手許に届いてはじめてサービスが完結すると思っていますのです、わたしにとっては、売ることもすべて合わせて「執筆活動」なのです。


・有名になりたいと思った場合の代表的な方法は、吉本興業やアミューズやバーニング系の事務所に入ることですが、なぜかといえば、そういう芸能事務所は大きな「チャネル」をかかえているからです。すなわち、テレビに枠を持っていたり、広告代理店に多くの知り合いがいたり、すでに売れているタレントがいるのでバーターでいっしょに出演させることができるなど、さまざまなチャネル活用ができるのです。


・チャンスは人から来る、その人をどうやって呼び込める人材になるか、という流れが重要になります。

出版→雑誌取材→テレビ取材→その他のメディア取材

という形で、チャネルがチャネルを呼ぶようになるのです。


・テレビについては、最終的に「紅白」と「金スマ」の特集に出るというのを目標にしましたが、これらも「出たい」ということを関係者の前で明言していました。すると不思議なことに、どこからともなくつながって、企画が舞い込むようになり、あるいは推薦をうけるようになり、結果につながっていくのです。


・●ブログで自分の本が紹介されているときには、すべて御礼とコメントをつけて歩いた。

●書店には日本全国、どこに出かけたときにも時間があれば訪れて、ビジネス書担当の方にご挨拶をして、名刺交換をした。(中略)

チャネル開拓では「できることはすべて行う」という精神で、自分の労力でまかなえることであれば、なんでもやってみる。


・定番化した有名人に、(中略)生き残り方を教えてもらったとき、おもしろいことを教わりました。それは、「有名になったときに最初に稼いだお金は、ケチケチせずに全部使いきるぐらいのつもりで次に投資をしなさいと、先が続かないよ」ということでした。


・自分の将来の特徴になりそうな分野には惜しみなく投資することにしました。もともと本はものすごく買っていましたが、いまでも一日四、五冊は買って読んでいます。電子書籍端末を家に九台くらいあります。


・有名になるために、メンタル面で必要な三つのポイント

1 羞恥心を捨てて、有名になることを決意すること
2 有名になるにしたがって起きてくるネガティブな事象にもくじけないこと
3 有名人の仲間を見つけて、互いに支え合うこと


・たくさん揶揄され、悪口を言われるようになったら、「ああ、自分も有名になってきたんだなぁ」と感心するくらいの気持ちにならないと、やっていられません。


・小太りだった理由(中略)

その1 集中して運動はするけれども、すきま時間にはまったくしていなかった。

その2 炭水化物や砂糖を無制限にとっていたうえ、酵素や繊維質は不足していた。

その3 歩くときにも、パソコンを打つときにも、骨盤を寝かせていた。

という欠点を、ロングブレスダイエットを機に改めたからです。


・当時のベストセラーであった『悩む力』でした。悩む、という一見ネガティブな言葉をパワーに変えてしまうその潔さに惚れて、これだ------、と頭にベルが鳴りました。そうして、

『断る力』

というタイトルに決めたのです。


・アンチファンについては、存在するのだということを認識すること、そして、アンチファンを発生させてしまうような不器用な言動は、学習しながら可能な限り避けていくこと、さらには、こちらを見ると不愉快になるような人たちの前に、むやみやたらに露出しないこと、そういったことしかできないと思うようになりました。


・どんなに小さな仕事でもいいから、リスクをとってお金を払ってくれる仕事をつくってくれた人を一生大事にしなさい


・「特定のセグメントの人に知られている」ということと「不特定多数の人が知っている」ということ

そこには、大きな大きな隔たりがありました。特定のセグメントの人が相手を知っているときには、比較的好意的です。(中略)ところが、不特定多数の人が知っている場合は、必ずしもそうではありません。自分はあまり興味のないセグメントの人を、マスメディアのような限られた情報から知るわけですから、好きになりようがないわけです。


・有名になるかどうかは、キャズムを超えられるかどうかにかかっているわけです。なお、キャズムについては、

『キャズム』(ジェフリー・ムーア著)

にくわしいので、そちらを読んでいただきたいと思います。どうやったらマニアックな市場から汎用性のある市場へ動くことができるか、あるいは動いたものとそうでないものの違いは何か? ということについて詳細に述べられています。


・連載系の書籍が売れなかった理由については、次のように分析しています。

●連載は数百字、数千字と枠が決まっているため、書籍のような「深く一定のテーマについて知りたい」というニーズに合わない。

●締め切りがあるため、必ずしも品質を磨き抜いたものばかりではなく、コンテンツの質にばらつきがある。


・「有名人になる」ということは、後戻りできない道だったのです。一度有名人になったら、有名人でい続けるか、あるいは「元有名人」になるしかない。いずれにしろ、「有名人」という冠を外すことはできなくなってしまうのです。


・「有名人になる」ということは、自分自身のチャンスもリスクも、両方にひろげていくことだったのです。では、なんのために「有名」になるのか?(中略)社会問題の解決に貢献したい、よりよい社会を残したい、そして、「勝間和代がいてよかった」と思ってもらえることでした。


・批判が出てきたとしたら、それは、批判に値するくらいあなたの「有名度」が高まったということなのですから、どうか自信を持ってください。そのころには、その何倍も、あなたが有名になることで助かっている人がいるはずです。


・有名になることが、イコール、あなたの幸せを保証するわけではありません。すでに書いてきたように、ひとたび有名になることで、かえってつらい人生を味わうことになってしまっている人は少なくないかもしれません。やはり、有名になりたいといういことの根っこには、

「人の役に立ちたい」

ということがあるのだと思います。それがあってはじめて。わたしたちは、有名になることで幸せになれるのだと思います。


●電子書籍『「有名人になる」ということ[Kindle版]』より
勝間 和代 著
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2013年1月初版)
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