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清水 俊彦 氏 書籍『最新 頭痛 耳鳴り めまい 難聴を治す本』(主婦の友社 刊)より

このページは、書籍『最新 頭痛 耳鳴り めまい 難聴を治す本』(清水 俊彦 著、主婦の友社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・市販の頭痛薬で見かけの痛みをごまかしていると、逆に徐々に脳の過敏性は高くなっていき、頭痛の回数は歳を経るにつれて増えてゆき、結果、もっとも厄介な薬物乱用頭痛という、毎日の痛みから逃れられない状態に陥ることが多々あるのです。


・もし、あなたの耳に何らかの症状が現れたら、どこで診てもらいますか?耳鼻咽喉科で診てもらうという人が大半ではないでしょうか。(中略)ただし、診る側の医師が、患者さんが耳鳴りや難聴を訴えてきたからといって、耳という器官しか診ないのであれば、それは場合によっては不十分な対応になると、私は考えます。症状が出ている場所とその症状を起こしている原因が、同じ場所にあるとは限りません。


※「頭痛外来」に行くという選択肢があるということ。


・耳や頭の症状を訴えている患者さんを、全身から診ていく、というのが私の診療の基本姿勢です。そして、その積み重ねのなかで見えてきたのだが、頭痛やめまい、耳鳴り、難聴などの神経症状と「帯状疱疹ウィルス」との関係でした。


・水ぼうそうを引き起こすウイルスが、実は帯状疱疹ウィルスです。(中略)水ぼうそうに一度かかれば、もう二度とかからないといわれています。しかし、いったん私たちの体に入り込んだ帯状疱疹ウィルスは、水ぼうそうが治ったあとも、体内から完全に消えてなくなるわけではありません。なぜなら、帯状疱疹ウィルスは、私たちの神経に非常になじみやすい特性をもっているからです。そのため、神経にずっとすみついてしまうのです。(中略)


ところが、ストレスや過労、老化、病気などによって、私たちの体の免疫力(病気を防いだり治したりする抵抗力)が落ちてくると、一部の神経節で、それまで休眠状態だった帯状疱疹ウィルスが目を覚まします。そして、再び活動を始め、増殖していくのです。


・これまで原因不明といわれていた「三叉神経痛」あるいは「後頭神経痛」と呼ばれる病気は、多くの場合、再活性化した帯状疱疹ウィルスは、三叉神経あるいは後頭神経に悪さをして起きるのでは、と指摘されるようになりました。


また、近年、「顔面神経麻痺」あるいは「片側顔面痙攣」と呼ばれる病気について、その一部が、再活性化された帯状疱疹ウィルスが顔面神経に悪さを働いて引き起こされる、と海外で認められました。


・診断へのステップ① 問診(中略)


頭痛、めまい、耳鳴り、難聴の原因が何であるのか、正しい診断を行うには、問診が特に重要になります。「どのような症状が、いつごろから出始め、ほかに頭痛などの伴う症状はあるか」といった点を中心に、患者さんに詳しくお話をうかがいます。(中略)


「いつごろ、どのような状況で起こったのか」
「めまいはどのくらいの時間続き、これまでに何回くらい起こったのか」
「グルグル回る、フワフワするなど、どのようなめまいが現れるのか」
「体を動かすと、めまいの症状に変化があるか」
「耳鳴りや耳がふさがった感じ、難聴など、聞こえにかかわる症状はあるか」

・家族の病気、健康状態も大事な判断基準。特に糖尿病はポイント


・特別インタビュー 宇崎竜童(中略)

子どものころにかかった水ぼうそうのウイルス(帯状疱疹ウィルス)が、大人になっても体の中に残っていて、それが体の抵抗力がなくなってくるといたずらを始め、体にいろいろな症状を起こす、とおっしゃっていたそうです。


・特別インタビュー 宇崎竜童(中略)

飲み薬のなかには、水ぼうそうのウイルスがいたずらをしないようにする薬(バラシクロビル塩酸塩)もありました。


・特別インタビュー 宇崎竜童(中略)

清水先生に出会ってわかったことがあるんです。たとえば、僕らは、ふつう、耳のことで悩んだら耳鼻咽喉科で診てもらおうって思うでしょ。でも、その当たり前の考えを少し変えなきゃいけないときもあるなって感じたの。症状を起こしている原因は、意外なところにあったり、遠い昔にあったり、長く生きていれば積もり積もったものが原因になったりすることもあるわけだからね。


・三叉神経痛は、帯状疱疹ウィルスが発症にかかわっている可能性が高い病気と考えてよいと思います。(中略)


三叉神経痛を発症する患者さんは冬場に多くなります。この寒い時期の体の免疫力が落ちたチャンスを狙って、三叉神経痛で休眠していた帯状疱疹ウィルスが目覚めて暴れだし、三叉神経を刺激して鋭い痛みを引き起こすというのは、十分に想定できることです。


実際、三叉神経痛を発症していて、帯状疱疹ウィルスの抗体価が高く、強い痛みの背後に別の病気が見当たらない患者さんの治療に、バラシクロビル塩酸塩のパルス治療を加えると、三叉神経痛の症状がよくなります。


・突発性難聴も、原因の一つとして、再活性化した帯状疱疹ウィルスの関与が十分に考えられます。(中略)


突発性難聴のこれまでの治療法は、内耳神経の炎症や腫れを抑えたり、血流を改善させたり、神経の回復を促したりする薬物療法が中心でした。加えて、血液内の酸素濃度を上昇させる高気圧酸素療法などが行われることもありました。ところが、残念ながら、これらの治療法が高い効果を上げているという報告は、今のところありません。


・腰痛(中略)

原因がわかりづらいような場合は、帯状疱疹ウィルスの抗体価を調べてみることも必要でしょう。その結果、抗体価が基準値よりも高いことが判明したら、腰痛の治療にバラシクロビル塩酸塩の服用を加えることを検討してもいいと思います。


・脳梗塞には、大きく分けると2つのタイプがあります。一つは、高血圧や動脈硬化が原因で、脳の血管が狭くなったり脳の血管に血栓(血液の塊)ができたりして詰まる「脳血栓」です。もう一つは、心臓など脳以外の血管にできた血栓が、血流に乗って脳に運ばれ、脳の血管をふせぐ「脳塞栓(のうそくせん)」です。


・体験談6

突然の難聴は、帯状疱疹ウィルスのしわざ。早期発見・早期治療のおかげで完全に治った(中略)

先生はバルトレックスを1日3回、7日分処方してくださいました。同時に、3日間、通院してステロイドの点滴治療も受けることになりました。


・耳の症状に対して、耳鼻咽喉科でずっと治療しているのに、症状が少しもよくならないという場合には、あらためて神経内科や脳神経外科にかかり直して、耳の症状の原因をはっきりさせる鑑別診断を受けることをお勧めします。耳の症状は、耳という器官に限らず、脳や神経などにトラブルが生じていても、起こってくることがあるからです。


・片頭痛の人の場合、生活のなかの“頭痛発作の引き金になる因子”を遠ざけること、それが片頭痛の予防につながります。(中略)


●片頭痛を招きやすい食品をとりすぎない

赤ワイン、チーズ、チョコレート、ハム・ソーセージなどは、片頭痛を起こす可能性がある食品とされています。


●マグネシウムとビタミンB2をしっかりとる

マグネシウムとビタミンB2は、片頭痛の頻度を減らすとされる栄養素。マグネシウムは、海藻類や大豆、ごま、ほうれん草などに、ビタミンB2は、レバー、牛乳、納豆などに豊富に含まれています。


●(中略)ハーブティーを飲む

ナツシロギク(フィーバーフュー)という菊の一種のハーブの葉に、片頭痛を予防効果があるといわれています。


・突発性難聴の場合、ふだんの生活で気をつけることはありますか(中略)

ふだんの生活では、聞こえの悪いほうの耳で電話を受けるとか、会話をするときも悪いほうの耳を意識して使うようにするとか、できるだけ悪いほうの耳で音を聞いてください。(中略)


いったん補聴器をつけてしまうと、内耳神経の回復はあまり見込めなくなります。内耳神経がもはや補聴器に頼ってしまうからです。


●書籍『最新 頭痛 耳鳴り めまい 難聴を治す本~国際頭痛学会で注目の治療法、教えます。』より
清水 俊彦 著
主婦の友社 (2009年9月初版)
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